【大学合格ランキング】難関国公立大 2023年版

大学合格ランキング 難関国公立 大学合格ランキング

雑誌などでの大学合格実績特集は一巡した感がありますが、各学校のWebサイトで公式な大学合格実績が出揃ってきたので、ここでもランキングしてみたいと思います。以下の通りシリーズ化したので興味があればご覧ください。

切り口は色々あると思いますが、中学受験の親というこのサイトのテーマから、以下の切り口で集計しランキングします。

  • 関東圏で中学受験のある学校が対象
  • 現役合格のみで集計
  • 卒業生数に対する合格者数の割合でランキング

他の指標は雑誌などを参照していただき、ここではあくまでひとつの見方として、まあエンタメとして見てもらえればと思います。

[AD]

東大合格ランキング

まずは東京大学から。

【東大】トップ10

1位 筑波大附属駒場:46%(前年41%)
人数では開成が不動のトップですが、卒業生に対する割合だと筑駒が不動のトップです。2位以下との数字の差を見ると圧倒的な強さがわかりますね。

2位 聖光学院:31%(前年34%)
僅差で聖光学院が2位でした。こちらも卒業生はそれほど多くないので、率にすると僅かに開成を超えました。現役合格が多いのもこの学校の特徴で、人気が上がってきているのも頷けます。

3位 開成:30%(前年34%)
東大合格者数の絶対王者開成ですが、ここでは3位でした。とはいえ、現役合格者だけでも100人を安定的に超えている学校は他にないので、まあすごいことに変わりはないですが。

4位 桜蔭:29%(前年30%)
女子校で唯一トップ10に入っている桜蔭です。率だと開成といい勝負しています。数年単位で見ても、この4位の桜蔭までが不動のトップ集団と言っていいと思います。

5位 駒場東邦:24%(前年17%)
駒東が前年から大きく人数を伸ばして5位につけました。ここ数年の中でも良い結果に見えるので、近年やや落としてきた人気が復活するのか注目です。

6位 栄光学園:21%(前年20%)
栄光は安定してこの辺りにつけています。神奈川の2強としては聖光にやや水をあけられてしまった感じもありますが、同偏差値帯で考えるとかなり優秀に見えます。

7位 麻布:18%(前年13%)
年による波が非常に激しい麻布ですが、今年は良い結果だったようです。現役浪人合わせた合格者数は元々それなりに多い学校ですが、現役の率も今年は良い結果だったのではと思います。

8位 渋谷渋谷:17%(前年15%)
共学トップは僅差で渋渋でした。渋谷教育学園の2校は、率ではほぼ同じところで並んでいます。現役が多いのも渋渋の特徴で、これは女子が多いことも関係しているのではと思います。

9位 渋谷幕張:17%(前年15%)
合格者数では共学トップの渋幕ですが、現役の率にすると渋渋とほぼ並ぶ感じになります。昨年は僅かに渋幕が上回りましたが、まあこの2校はほぼ同じ感じですね。

10位 浅野:15%(前年11%)
浅野は前年から大きく伸ばしトップ10入りしました。難関大学の合格実績自体は安定しているので、その中で東大を受ける人が多いか少ないかでランキングに入るかどうかが変わるという感じかと思います。

*各学校名のクリックでそれぞれの学校の過去データをまとめたページへ飛べます。

今年の個人的な注目は何と言っても駒東の復活ですかね。過去にはこのくらいの結果も出してきた学校ですが、近年やや人気が落ち着いていた感じがありました。今年の卒業生については入学時の偏差値が高かった学年でもなく、むしろ下がり始めていた時期ではあるので、そういう意味で注目に値しますね。これが一過性のものか、来年以降も続くのかによって、この偏差値帯の男子校の人気動向に結構影響してくるのではという気がします。

【東大】1〜50位までのデータ

この先は50位まで一気に出します。どうぞ。

データ元:各学校Webサイトまたは日能研入試情報
系列大学への内部推薦のある学校は参考のため人数を入れていますが、卒業生割合の計算には入れていません。

上位のところで見ると、女子学院(11位)・海城(12位)・都立小石川(14位)・筑波大附属(16位)がちょっと大きめに減らした印象を受けます。その他は数字が大きくないのもあって、それほど目立つ動きには見えないですかね。ちなみに早稲田の31人という数字は、卒業生の半数が内部推薦で残り160人位が外部受験の母集団だとして見ると、トップ5と遜色ない割合になります。

あと合格者数でのランキングで女子校が上位に来ることはあまりないですが、今回のような出し方だと現役志向の強い女子校は上位の方に顔を出してきますね。また公立中高一貫校も、人数が少ないので上位にきます。このあたり、合格者数ランキングとの違いを見るのも面白いでしょう。

難関国公立合格ランキング

東京一工と言われる、東京大学・京都大学・一橋大学・東京工業大学の4校に、国公立医学部医学科を加えたものを難関国公立として集計します。ただし、医学部医学科の合格者数は公表していない学校もあり、数字が正しくなかったりゼロになっている可能性もあるのでご了承ください。(学校Webサイトにない場合はインターエデュの数字を使い、後日さぴあの数字に変更します)

【難関国公立】トップ10

1位 筑波大附属駒場:54%(前年48%)
このランキングでは、東大に続き二冠達成です。まあ東大が圧倒的だったので、その数字を含んでいるここも順当といったところでしょう。

2位 聖光学院:49%(前年52%)
聖光学院が2位でした。前年も2位で、自分が見てきた限りでは、毎年この東京一工医の数字が強いのが聖光学院だと思います。

3位 桜蔭:46%(前年45%)
桜蔭は東大だけでなく医学部合格者も多いので、この集計数字も例年強くなります。今回は開成を抜いて3位にランクインしました。

4位 開成:42%(前年54%)
昨年はトップだった開成ですが今年は不調で4位に順位を落としました。まあ数字を見ると昨年が強すぎた感もあるので、今年が特別悪いというわけでもなさそうです。

5位 駒場東邦:42%(前年31%)
数字を見ると今年大躍進といえそうなのが駒東です。東大が増えた分、他大が減るかと思いきやむしろ増えていて、このランキングの数字では開成にほぼ並ぶ結果になっています。(駒東は医学部の数字に歯薬系も含むので若干割引きは必要ですが、それでも6位との数字の差は大きいので順位が入れ替わることはないと思います)

6位 栄光学園:33%(前年37%)
昨年より若干減らしましたが前年通り6位を維持しました。医学部の数字が公式ではありませんが、毎年安定してこの辺りにいる感じです。

7位 渋谷幕張:33%(前年27%)
前年より伸ばし7位につけました。全部の数字が伸びていますが、目立つのは一橋が16人になった点ですかね(ここでリストしている学校の中ではトップです)。

8位 海城:32%(前年29%)
東大ランキングでトップ10を逃した学校の中で、唯一ランクインしました。海城はこっちのランキングでは安定していて、今回は東大を減らした分、医学部合格者を大きく増やした感じです。

9位 麻布:31%(前年23%)
東大ランキングと同様、年による変動が非常に激しい麻布です。ここ数年の中で今年は比較的良い結果を残した年のように見えます。

10位 渋谷渋谷:31%(前年28%)
渋渋も前年より伸ばしていますが、他校との比較で10位に落ち着きました。この次の浅野が27%でちょっと差があるので、今年に関しては6〜10位がほぼ同じくらいでひとかたまりといった感じです。

*各学校名のクリックでそれぞれの学校の過去データをまとめたページへ飛べます。

それぞれの数字を比較すると、1〜5位で第1集団、6〜10位で第2集団という格好になります。上位4校が別格で、第2集団が5〜12,13位くらいまでというのがいつものパターンなのですが、今年は最上位に駒東が食い込んでいったかたちになっています。

【難関国公立】1〜50位までのデータ

こちらも残りは50位まで一気に出します。

データ元:各学校Webサイトまたは日能研入試情報進学情報誌さぴあ
系列大学への内部推薦のある学校は参考のため人数を入れていますが、卒業生割合の計算には入れていません。
医学部の人数には東大理Ⅲと京大医学部も含まれていますが、合計人数の部分で重複を排除しています。
2023.9.16更新 医学部の赤字部分はさぴあのデータで再集計しています。(→雙葉・フェリス・本郷の数字が増えました)

上位校の顔ぶれは東大ランキングと大きく変わりませんが、10位以下になるとちょっと違った並びになってきます。医学部の人数が多い桜蔭(3位)・海城(8位)・豊島岡(12位)や、一橋・東工大が多めのサレジオ(20位)・市川(33位)・公立中高一貫校あたりが比較的上位に来やすい感じがします。

ちなみに東工大合格者数で例年トップ争いをしている浅野ですが、今年は東工大はひとケタに減少していますね。東京一工医では昨年と大きく変わっていないので、上位層の厚みはそれほど変わらず、東工大から東大にシフトしたと見るのが順当かなと思います。

こうした動きは、単年度ではなく複数年で見るとわかってきます。上位校しかできていませんが、学校ごとの過去数年間の実績もまとめているので、よかったらどうぞ。

旧帝大(以上)合格ランキング

おまけとして、東京一工医+旧帝大までを集計したランキングを挙げておきます。こちらは旧帝大全てのデータが揃わない学校も多いので、あくまでおまけ的な位置付けとして出しておきます。国公立大学全てについても本当は出したいのですが、さらにデータが不足しているので、補足としてこちらに掲載しておきます。

データ元:各学校Webサイトまたは日能研入試情報進学情報誌さぴあ
系列大学への内部推薦のある学校は参考のため人数を入れていますが、卒業生割合の計算には入れていません。
旧帝大の赤字部分は日能研入試情報を使用しており、名古屋大と九州大が含まれていません。
医学部の人数には旧帝大(東大京大含む)の医学部も含んでいますが、合計人数の部分で重複を排除しています。
2023.9.16更新 医学部の赤字部分はさぴあのデータで再集計しています。(→雙葉・フェリス・本郷の数字が増えました)

東大・東京一工医・旧帝大とで微妙に順位が入れ替わっていて、何となく学校のカラーがわかるのではと思います。(あくまで東大を重視するのか、それより現役での進学を重視するのかなど)

また個別の学校についてはそれぞれで見ていただければと思いますが、国公立大学は併願が前期・後期しかなく重複合格が少ないので、学年の何パーセントがどのあたりの大学に合格しているのかという目安を見るのに適していると思います。

国公立大学全体の数字を見ると、公立中高一貫校でパーセンテージが高いというのが特徴的に現れているのがわかります。

まとめ

以上、国公立大学合格ランキングでした。

受験校選びの参考に、また今年はどっちが上だったなどという下世話な会話などにご活用ください。

↓こちらもあわせてどうぞ

コメント