【進学校の横比較】男子Y60編(芝・サレジオ・本郷・桐朋・暁星・城北・逗子開・世田谷・攻玉社・巣鴨・都市大)

学校比較 〜サレジオx芝x本郷x逗子開成x暁星x攻玉社x城北x桐朋x巣鴨x世田谷x都市大〜 学校の横比較シリーズ
更新情報
  • 2023.9.29 進学実績を3年平均に変更(2021〜2023年)
  • 2022.12.16 初版投稿(2022年実績ベース)

同偏差値帯の進学校を集めて横比較してみようという企画です。

大学合格実績や教育内容、入試情報などを深掘りし、グラフ化するなど見やすくして横比較していきます。こんな感じでシリーズ化しています。

基本的には学校のWebサイトを中心とした公開情報をまとめたもので、表に出てこないような裏話ではなく、複数の学校を横比較することで見えてくるものを発見するという感じです。

こんな方におすすめ
  • 志望校や併願校をまだ絞り込めていない
  • 東大ランキング以外の進学実績を見てみたい
  • 教育内容・環境を横並びで比較してみたい
  • 単純に国私立の中学・高校に興味がある

記事全体の構成は次の通りです。

記事の全体構成

  1. 大学合格実績の比較[ページ1
  2. 教育内容の比較[ページ2
  3. 入試の比較[ページ3
  4. まとめ[ページ3

*ページ分けしているため、各ページの目次ではページ内の項目のみを表示しています。

データの羅列だけではつまらないのでそれぞれ簡単にコメントを入れていきます。極力第三者的な視点で書くつもりではありますが、それでも好みや主観は入ってしまうと思うのでそこは割り引いて見ていただければと思います。

今回は男子三番手、四谷大塚偏差値で55〜60辺りに多数ひしめく男子校を取り上げます。

ここは数が多く、何らかのかたちで2つに分けることも考えたのですが、偏差値と大学合格実績の相関が微妙だったりして分けることが難しく、全て一覧化して比較した方がわかりやすいと思ったのでまとめてしまいました。

偏差値だけであれば、サレジオ学院(Y61/S52)、芝・本郷(Y59/S51)、逗子開成(Y57/S50)の4校とそれ以外でグループ化できそうではあります。ただ、50偏差値だと実はサレジオと芝だけ上位という見方もできたり(これは偏差値比較のところで考察します)、都市大はⅠ類とⅡ類を分けて出す四谷大塚(Y55/59)と分けないサピックス(S53)では偏差値の出方が全然違ったりと複雑なので、その意味でもまとめた方がわかりやすそうです。

ちなみにY55で切ったのは、偏差値的にこの次にくる男子校(鎌倉学園、高輪、成城)では東大合格者数がゼロの年があり、合格実績面で明確な区切りを感じたからとなります。また共学校も合格実績面でちょっと男子校とは違ってくるので、今回は男子校のみで分類しています。

ということで数が多く見るのも大変ですが、色々比較してみていただければと思います。

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1. 大学合格実績の比較

大学合格実績は、昨今の現役重視の流れを汲んで現役合格のデータを使用します。また並び順は、東京一工医(東大・京大・一橋・東工大と国公立医学部)の黄色ラインを基準にしています。

国公立大学現役合格者割合(2021〜2023年)

国公立大学は、卒業生数を現役合格者数で割った数字を合格者割合として集計します。

比較のため、男子二番手校で取り上げた早稲田も一緒に並べます。二番手校とは早稲田を基準に比較してもらえればと思います。

(画像タップで拡大します)
一工:一橋大+東工大、旧帝大:北海道大+東北大+名古屋大+大阪大+九州大
*合格者数データは各学校Webサイト、卒業生数は日能研入試情報より
*攻玉社の医学部データは進学情報誌さぴあより
*重複カウントを避けるため、旧帝大には東大・京大、医学部には東大理Ⅲと京大医学部、旧帝大と他国公立には医学部の数字を含みません
*早稲田は早稲田大学への内部推薦も併せて表示しています

まず早稲田を基準に見てみると、内部推薦があった上でも東大・東京一工医ともに早稲田の方が多かったりするので、やはり合格実績では二番手校とそれなりの差があるのがわかります。

次にこの三番手校の中での比較ですが、偏差値通りにも見えるしそうでなくも見える、ちょっと微妙な感じです。

ひとつ軸になりそうなのが高校募集のありなしで、高校募集があるのが桐朋・城北・巣鴨・本郷(本郷は2023年卒業生まで高入生あり)の4校です。これらの学校は現浪合わせた数字に比べて現役合格が少なめの印象があり、偏差値に比べるとこの中では低く見えている感じがします。

色の違いに注目すると、サレジオの一工(水色部分)が大きいこと、暁星と巣鴨の医学部(黄色部分)が大きいことが目立ちますかね。暁星と巣鴨は私大医学部も多く、明確に医学部志向が強いと言えるんでしょう。

あとは、国公立全体の人数(割合)は逗子開成・サレジオ・芝の順で多く、この3校は30〜40%が現役で国公立大に合格しているということになりますね。

そして、ここ数年で入試に動きがあった学校が多いのがこのクラス帯です。詳しくは後ほど偏差値比較のところで取り上げますが、これによる入学時の難易度変化がこの先の合格実績にどう影響してくるのかも、要注目ですかね。

私立大学現役合格者数(2021〜2023年)

私立大学は重複合格が多く合格率が意味をなさないので、合格者数を積み上げたグラフにします。ただ卒業生数もわかるようグレーで表しています。

(画像タップで拡大します)
早慶:早稲田大+慶應大、上理:上智大+東京理科大、MARCH:明治大+青山学院大+立教大+中央大+法政大
*合格者数データは各学校Webサイト、卒業生数はインターエデュより
*攻玉社の医学部データは進学情報誌さぴあより

ひとつの見方として、卒業生数の細いグレーのバーが合格者数の積み上げグラフのどこに着地しているかがあります。これによって、現役と浪人どちらが多そうか、また現役でどの辺りの大学に進学する人が多いのかをざっくりと掴むことができると思います。

一つ目の分類がピンクの枠内に着地している学校で、これは私立医学部+早慶上理までで卒業生数の100%を越えることを意味します。これらの学校(サレジオ・芝・攻玉社・都市大・本郷・世田谷学園)はMARCHまででほぼ200%になる感じです。

これ以外は、MARCHに着地しているのが暁星・逗子開成・桐朋・城北の3校で、突き抜けている(100%に達しない)のが巣鴨です。ここは浪人の割合とも相関はありそうです。

進学者数については数字を出している学校がないので省略します(サレジオは2023年に消えていました)。

代わりと言っては何ですが、早慶・上理・MARCHのどこが多いのか、それぞれの割合を出してみます。せっかくなんで、最上位校から全てを一覧にします。

*武蔵は進学実績のみ
*早稲田は内部推薦分は抜き、外部受験組の人数だけで割合を出しています

武蔵はと早稲田の2校のデータは特殊なので一旦置いておきますが、ただこの2校のところの行が分水嶺になって、一番多い割合が早慶なのかMARCHなのかが変わっている感じです。

私大は抑え受験も多く、例えば早稲田に進学した人が上智や明治なども複数合格しているようなケースは多々考えられるので、私大を中心に受けているなら早慶よりMARCHの方が合格者が多くなるはずです。その逆に早慶が多くなっている学校については、むしろ早慶が抑えになっていて狙いは難関国公立大なんだと思います。

ここで挙げている三番手校については早慶よりMARCHの方が多くなっているので、国公立だけでなく難関私立大もそれなりに志望順位の高い受験になっているのではと考えることができると思います。ただ、複数合格すればより上位の学校へ進学する人の方が多いので、必ずしも進学割合はこの通りにはならないと思います(おそらく早慶が一番多くなりそう)。

海外大学合格者数(2019〜2023年)

最後に海外大学への合格者数です。単年度だと波が大きいので5年間の表を出します。

上位大学計全大学計20232022202120202019
サレジオ110/ 00/ 00/ 00/ 01/ 1
*1171/ 1/ 0/ 12/ 1/ 3
*暁星251/ 20/ 11/ 1/ 0/ 1
攻玉社560/ 00/ 00/ 00/ 05/ 6
*都市大付属012/ 50/ 7/ 0/ 0/ 0
*本郷00/ 0/ 0/ 0/ 0/ 0
逗子開成10230/ 10/ 75/ 95/ 60/ 0
桐朋370/ 20/ 00/ 00/ 03/ 5
*世田谷学園360/ 00/ 00/ 0/ 13/ 5
城北1111/ 20/ 10/ 70/ 00/ 1
巣鴨1121/ 80/ 00/ 00/ 40/ 0
*合格者数データは各学校Webサイトより
*年度ごとの数字は[上位大学/全大学]となっています。空欄はデータが取れなかった年度です。
*上位大学はTHE世界大学ランキング100位以内などを基準としています。具体的にはこちらの記事の指標となります。
*具体的な合格大学名(上位大学)は各学校名のリンクからご覧ください。
*芝(2019〜22年)、暁星(2019〜20年)、都市大付属(2019〜21,23年)、本郷、世田谷学園(2020年)は進学情報誌さぴあより
(画像タップで拡大します)

まあ比較するほどの差はないですね。唯一、逗子開成が2020年から毎年合格者を出しているので、海外に目を向ける何かがあるのかもしれません。

次ページへ続きます。

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