中学受験振り返り 〜6年生〜

勉強方法

我が家の受験振り返り記事です。ここでは6年生の振り返りをします。記事全体の目次は以下をご確認ください。

6年生時の7月からこのブログを始めていて、夏休み以降については過去記事もあるのでリンクばかりになってすみませんが、ざっと流れをまとめます。

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6年生前半(5年生2月〜6年生7月)

5年生までは単元学習のスタイルが確立したため通塾なしで過ごしてきましたが、6年生の学習イメージが全くついておらず、通塾することも考えていました。何度か通塾をしようかと考えるタイミングがあり、2月、4月、7月と、それぞれの節目でいつでも通塾できるように、サピックスの入塾テストやサピックスオープンの日程は意識していました。(四谷系は既に会員で不要なので)

まず四谷大塚のカリキュラムの確認ですが、6年生の3月までは理科・社会はこれまで通り新しい単元学習があります。とりあえず春休みまでは今まで通りのやり方で何とかなりそうなので、その後再検討することにしました。

ここでひとつだけ問題があり、四谷大塚の進学くらぶが改訂(改悪)され、今まで受けていた予習ナビのみコースが廃止されてしまいました。予習ナビを見るためには週テストも含めて全面的に進学くらぶに移行する(=週テストの自宅受験)しかありません。または週テストを優先して予習ナビを諦めるか。

これまで通り週テストを外部受験するメリットは次の3点。

  1. 緊張感の中でテスト受験できる
  2. 他の塾生と会うことで刺激を受ける
  3. 週報の成績優秀者に名前が載るのでモチベーションになる

自宅学習だと刺激が少ないので、モチベーションのコントロールとしては結構大きいです。

じゃあ週テストを残し予習ナビを諦めるとしたときに代わりをどうするかですが、これはスタディサプリが候補になります。社会は公民分野を残すのみなので単元に合う動画を見ればほぼ大丈夫、ただし理科は予習シリーズの単元と完全には対応していないのでここは少し妥協する必要がありそうです。

考えた結果、週テストを優先し進学くらぶを退会することにしました。予習ナビの代わりはスタディサプリにします。あとで知ったのですが、早稲アカに理科・社会の2科目だけで通塾することも可能のような記載があったので、そういう選択もあったのかもしれません。

次の検討タイミングは春休み後ですが、理社は予習シリーズも全単元のまとめと問題演習になるので、問題演習がメインなら自宅でいいかという結論に。特に動画は使用せず問題演習してできないところを覚えるというプロセスになりました。算数も問題演習して出来ないところをコベツバで確認する感じなので、結局通塾は必要ありませんでした。6年生こそ塾通いというイメージはありますが、結局塾でも授業時間で問題を解いて解説という流れなら、別にこのままずっと自宅学習でいいんじゃないか、むしろ出来なかったものだけ解説動画で確認する自宅学習の方が効率的じゃないかという考え方に変わったのはこの辺りでした。

6年前半は算数で苦労しました。一般的に中学受験塾では5年生で全単元を終わらすと言われていて、分野という意味では確かにそうかもしれませんが、立体切断もフィボナッチ数列もN進法も、各分野の中ではやっていないことがたくさんあります。その意味で6年上期までが通常カリキュラムと考えるべきだと思います。

そして問題もさらに一段ギアが上がって難しくなりました。必修例題でも練習問題でもかなり時間を取られるようになり、結果的に1週間にこなせた問題数が激減しました。算数は演習量と成績はかなり相関がありそうなので、無理して難し目の練習問題や応用問題に手を出すより、適切なレベルの問題を繰り返して身につけてからの方が良かったと後から振り返って感じます。6年上期は初回でSコースからCコースに落ちそのままCコースキープだったのですが、問題のレベル感としてはCコースのままで良かったと思っています。

ちなみサピックス卒業生からお下がりで頂いていたテキストと見比べましたが、6年上期では予習シリーズの方が算数は難易度が高く、サピックステキストの方は割とスムーズに解いていけました。一般的なイメージからすると意外なのですが、適切なレベル感できちんと階段を登っていけるのはサピックスの方で、これはさすがだと感じました。予習シリーズは今回の改訂でさらに難易度を上げていると聞いていて、6年上期がどうなるのかは来年のテキストを見ないとわかりませんが、ちょっとどうなんでしょう。

6年上期の成績はずっと偏差値62〜63で超安定、最後の7月合不合判定テストで急に67に上がって驚いた、という感じです。

夏休み

この辺りからはブログを始めているので過去記事を追いかけてもらえれば大体わかると思いますが、夏休みは早稲アカで夏期講習を受講しました。夏期講習の様子は次の記事に詳しく書いてあります。

早稲アカの夏期講習は大きく前半と後半に分かれていて、8月上旬は中休みでした。この中休み期間に例年であれば合宿があり、この年はコロナ影響でNN特訓と名前を変えた集中特訓が開催されていましたが、特に惹かれるものもなかったので我が家は出席せず、独自に過去問演習を開始しました。

過去問演習は、サピックスでは7月くらいから有名中(有名中学入試問題集)という志望校以外の過去問を解く演習が開始され、四谷大塚では8月末の8月特訓というものの中で志望校の過去問演習が開始されるようです。

我が家では、偏差値55近辺の男子校から徐々にスタートしていく作戦としました。サピックスの取り組み内容や、営業をかけてきた個別指導塾から聞いた話を参考に、全く受験可能性のない女子校や傾向が違いそうな附属校は除外した上で、志望可能性の高い学校を中心に得点状況を見ながら過去問演習する学校を選定していくことにしました。

やり始めて思ったのが、過去問演習を始めると本番に向けての今の立ち位置が分かってくるので、親の方が精神的に安定するということでした。絶対御三家!とか決めてしまったら別ですが、今の実力でも太刀打ちできそうな学校が出てくると、そこを基準にものごとを考えることができるので精神的に非常に楽になります。我が家は通いたいと思える学校で合格点を取れたのが複数あったので、そこを基準点としてあとはどれだけ上に伸ばしていけるか、という視点で取り組みを考えてくことができました。

6年生後半(9月〜)

6年生前半までは、何だかんだいっても普通に習得すべき単元があるので、自宅学習とは言っても結局は予習シリーズのカリキュラムをこなすことで回してきました。9月からは予習シリーズを見ても完全に問題演習のみの期間になり、過去問演習も本格化します。ここからが各塾、各家庭によっての違いが出てくるところかなと思います。

我が家では、ずっとペースメーカーになってくれていた四谷大塚の週テストをどうするかがひとつの大きなポイントでした。もし辞める場合は7月中旬には退会手続きをする必要があります。結局、成り行き上やむを得ずの感が強いですが継続しました。(このときすでに後期の合不合判定テストを申込済みで、キャンセルするとせっかく中学校会場で申込んだものがリセットされてしまうのが最大の理由)

このあたりの顛末は次の記事にあります。

ちなみにこの記事にある通り、6年後期は常にSコースだったにも関わらず、週テストは全てCコースでの受験でした。上の記事では多少グチっぽく書いていましたが、結果論的にはむしろCコース縛りで良かったと思います。Cコースでも満点なんてことは一度もなく十分に歯応えのある問題で、難問が解けるより標準問題を固める方が受験戦略上は正解だと後々気付いたので、Cコースで丁度よかったと思います。

結局塾通いはせず、週テストも12月には辞めてまっさらな状態で1月入試を迎えることになります。あ、日曜日に志望校別コースだけ某塾に通いました(人数が少ないので一応伏せます)。ただぶっちゃけ、志望校別コースは通わなくても良かったと振り返ってみれば思います。一応各塾の志望校別講座テキストは見た上でのあくまで個人的な見解ですが、志望校対策は過去問だけでも十分可能だったと思います。

6年後半の学習の様子についてはこの辺ですかね。

成績は、12月にはっきり下降トレンドに入った感じがあったので、そこからの短期間でよく巻き返したなというのが実感です。模試の結果も次の通りです。

主に算数の話ですが、日々問題を解いている様子を見ていた感覚でも10月あたりにひとつのピークがきて、12月にはやや下降した感じがしていて、12月末時点ではこのまま下がり続けないかと結構焦っていました。演習量でどうにかするしかないと信じて算数の量を増やし、結果的に最後の直前期に一気に伸びた感じがします。

このようなバイオリズム的な流れの理由を考えたのですが、これは単純に、ピークに至る手前では勉強量が多かったというのが客観的な事実かなと思います。夏休みは夏期講習、9月はコロナ第5波の影響で自宅学習の時間が多く、学校が平常に戻った10〜12月には勉強量が減っていたと思います。その後、冬休みから直前期は引きこもっての勉強の毎日でした。結局、勉強した分だけ伸びたと、それだけの話だったのではないかと感じています。

  • 6年上期までは平常の単元学習と捉えこれを身に付けるのが最優先
  • 志望校別講座は必須ではないと思う(個人的見解)
  • 過去問の取り組み方こそ最も頭を使うべきもの(個人的見解)
  • 自宅学習では結局勉強量が学力に比例する(個人的見解)
    ⇒塾通いの場合はそもそも勉強量は多いので、塾を効果的に使えているか、課題設定が適切かなどもう少し複雑だと思います

コメント

  1. 四谷ママ より:

    はじめまして、初めてコメントさせて頂きます。現在小4男子ですが2月から直営校に通い始めて現在Bコースにおります。私もパパさんと同じく、塾に取られる時間が非常にもったいなく感じておりまして、このブログを励みにひそかに拝見させて頂いております。貴重な情報をご提示いただきいつもありがとうございます。さて、ご意見をお伺いしたいのですが、週テストはどのような目安で受けていましたか?現在8,9割を取るようにしているのですが、とにかく時間がないので毎回ギリギリなのが現状です。急いで詰め込んでいることになるんじゃないのかな、と心配もあります。
    もしよろしければご意見をお伺いできれば幸いです。

    • queue より:

      四谷ママさん、はじめまして、コメントありがとうございます。
      我が家も、週テストは8〜9割を目標にしてやっていたと思います。算数であれば、基本例題と練習問題で出てくる解き方をしっかりマスターすることが最重要ですよね。その定着のための問題演習の場として週テストを位置づける感じかなと思います。
      ただ週によって上下動は激しく、5割だったりすることもざらにあり一喜一憂していました。その反省から言うと、週テストはそんなもんなので、結果にあまり捉われすぎない方がいいかなといまは思います。
      今4年生ということは新5年生ですよね。カリキュラム上、5年生の一年間が大事と言われていると思うので、頑張ってください。

  2. 四谷ママ より:

    この度はお忙しい中ご返信を頂き、誠にありがとうございます。
    なるほど、やはり8,9割は目指していかれていたんですね。

    我が家の志望校はCクラスが必須のようですので、まずはクラスアップを目指しながらも週テストでコツコツ実力をつけていこうと思います。我が家の場合、算数は単元によって差が激しく、練習問題の後半が厳しい週もあれば楽々解ける場合もあるようです。やはり解き方、をしっかり習得することが肝要ですよね。。
    週テストとの向き合い方、やはりあまり結果に捉われ過ぎずに、というお言葉も肝に銘じておこうと思います(難しいですが・・)5年生の一年間、しっかりと足場固めできるように頑張りたいと思います。
    大変勇気づけられました!今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。 四谷ママ

  3. queue より:

    結果に捉われず、などと偉そうなことを書きましたが、これは我が家の反省も込めて、です。
    悪い点数を見たときに頭に血が上らないように意識しよう、くらいかなと思います。難しいですけどね。