同偏差値帯の進学校を集めて横比較してみようという企画です。
大学合格実績や教育内容、入試情報などを深掘りし、グラフ化するなど見やすくして横比較していきます。こんな感じでシリーズ化しています。
基本的には学校のWebサイトを中心とした公開情報をまとめたもので、表に出てこないような裏話ではなく、複数の学校を横比較することで見えてくるものを発見するという感じです。
- 志望校や併願校をまだ絞り込めていない
- 東大ランキング以外の進学実績を見てみたい
- 教育内容・環境を横並びで比較してみたい
- 単純に国私立の中学・高校に興味がある
記事全体の構成は次の通りです。
記事の全体構成
*ページ分けしているため、各ページの目次ではページ内の項目のみを表示しています。
データの羅列だけではつまらないのでそれぞれ簡単にコメントを入れていきます。極力第三者的な視点で書くつもりではありますが、それでも好みや主観は入ってしまうと思うのでそこは割り引いて見ていただければと思います。
今回は千葉上位校について取り上げます。
ちなみに千葉御三家と言われているのは渋谷幕張(渋幕)・市川・東邦大学付属東邦(東邦大東邦)らしいですが、偏差値や進学実績を見ると昭和学院秀英(昭和秀英)も遜色ないと思うので、ここも含めて4校並べてみます。
今回の千葉4校は、2017年に高校募集を停止した東邦大東邦以外は全て高校募集をしています。そのため、合格実績などは純粋に中学入学生だけでの数字ではない点については留意してください。
1. 大学合格実績の比較
大学合格実績は、昨今の現役重視の流れを汲んで現役合格のデータを使用します。また並び順は、東京一工医(東大・京大・一橋・東工大と国公立医学部)の黄色ラインを基準にしています。
国公立大学実績(2022〜2024年)
国公立大学は、卒業生数を現役合格者数で割った数字を集計しています。
![](https://juken-log.net/wp-content/uploads/2024/06/compare-chiba-publicuniv-1.png)
渋幕・昭和秀英の医学部データは進学情報誌さぴあより
*一工:一橋大+東工大、旧帝大:北海道大+東北大+名古屋大+大阪大+九州大
*重複カウントを避けるため、旧帝大には東大・京大、医学部には東大理Ⅲと京大医学部、旧帝大と他国公立には医学部の数字を含みません
*渋幕の旧帝大には名古屋大・九州大は含まれません(他国公立に含まれます)
*東邦大東邦は東邦大学医学部への現役合格者を内部推薦とみなして計算しています
渋幕の東大合格者が圧倒的というのはコメントするまでもないですが、残り3校では、市川が東大を中心に難関大実績を増やしリードという感じがあります。
そのほかでは、東邦大東邦が医学部やや多め、旧帝大はじめ国公立大全体の数だと昭和秀英が市川を上回る感じです。
2024年は昭和秀英が伸ばした結果、国公立では東邦大東邦を上回る実績となりました。東邦大東邦は東邦大医学部への内部推薦もあり単純比較はできないものの、千葉御三家と言われる序列を崩すことになるのか、中受ウォッチャーとしては目が離せなくなってきました。
私立大学実績(2022〜2024年)
私立大学は重複合格が多いですが、卒業生数を100%としたときの割合を積み上げてグラフ化しました。
![](https://juken-log.net/wp-content/uploads/2024/06/compare-chiba-privateuniv.png)
渋幕・昭和秀英の医学部データは進学情報誌さぴあより
早慶:早稲田大+慶應大、上理:上智大+東京理科大、MARCH:明治大+青山学院大+立教大+中央大+法政大
*東邦大東邦は東邦大学医学部への現役合格者を内部推薦とみなして計算しています(東邦大学分は私立医に含みません)
比較的大体似たようなとグラフになっていますかね。渋幕は早慶のところで100%、その他3校は上理までで100%という感じです。
東邦大東邦は東邦大学医学部への内部推薦があり(東邦大東邦と駒場東邦合わせて25名を選抜)、それもあってか医学部合格者が多いのが目立ちますね。
合格者総数(積み上げ)
合格者人数を積み上げてみるとこんな感じです。
![](https://juken-log.net/wp-content/uploads/2024/06/compare-chiba-stacked.png)
こうして見ると市川の規模の大きさがわかります。
海外大学実績(2020〜2024年)
最後に海外大学への合格者数です。単年度だと波が大きいので5年間の表を出します。
![](https://juken-log.net/wp-content/uploads/2024/06/compare-chiba-overseas-table-1.png)
*年度ごとの数字は[上位大学/全大学]となっています。空欄はデータが取れなかった年度です。
*上位大学はTHE世界大学ランキング100位以内などを基準としています。具体的にはこちらの記事の指標となります。
*東邦大東邦・昭和秀英は進学情報誌さぴあより
![](https://juken-log.net/wp-content/uploads/2024/06/compare-chiba-overseas.png)
渋幕はレベチなので置いておきますが、市川も頑張っていると思います。毎年必ず海外大学への合格者を出していて、2022年はランキング上位大学への合格が多く出ています。
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