開成の進学実績・教育環境・入試情報まとめ

開成
出典:Googleマップ

開成の大学合格実績・入試情報・教育環境についてのまとめです。

大学合格実績の年度ごとの推移や、卒業生の何パーセントがどのあたりの大学に合格しているのかといった情報を、視覚的にわかりやすくなるようまとめています。教育環境については、他の学校と横比較しやすいように項目を揃えて分類しました。志望校選びの参考情報としてご活用ください。

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開成中学校・高等学校とは

校名の由来

中国の古い書物『易経』の中にある「開物成務」に由来し、「人間性を開拓啓発し、人としての務めを成す」という意味

沿革
  • 1871年 幕末の先覚者佐野鼎により共立学校として創立
  • 1878年 高橋是清が初代校長に就任
  • 1895年 校名を「開成」と改める
  • 1924年 神田淡路町から西日暮里(現在地)に移る
  • 1948年 開成高等学校が発足する
  • 1960年 高校からの公募を始める
  • 2020年 野水勉 現校長就任
建学の精神・教育理念

開物成務
中国の古典『易経』にある言葉。人としての務めを成し社会や世界に貢献する次代の人材を育てるため、人間性の開拓・啓発に尽力する。

ペンは剣よりも強し
19世紀のイギリスの作家・政治家のE.B.リットンの言葉。どんな力にも屈することのない学問・言論の優位を信じる。

質実剛健
第九代校長の片山正夫先生の示した校訓三則(1939)の中にある言葉。外見を飾ることなく内面が充実していて、たくましく揺るぎようがない様子。

自由
開成学園の「自由」は、勝手し放題の放埓でもなく、与えられ用意された箱庭でもない。「自主」と「自律」を礎に、みずから開拓し、育んでいく積極的な「自由」。

開成中学・高等学校 教育理念より

校章

「ペンは剣よりも強し(The pen is mightier than the sword.)」の格言に基づいて定められた

小話

全国に開成と名の付く学校は多数あり、現存している学校は本校のほかに、札幌開成中等教育学校(北海道・市立)、あさか開成高校(福島・県立)、つくば開成高校(茨城・私立通信制)、大宮開成中・高(埼玉・私立)、逗子開成中・高(神奈川・私立)などがあります。
このうち、開成中学校・高等学校(東京)と関係があるのは逗子開成中学校・高等学校(第二開成中学校として創立、その後分離独立)のみで、そのほかの学校は特に関係がありません。
Wikipediaより

進学実績

系列の高校からの進学実績(大学合格実績)です。各データは原則として学校Webサイトに掲載されている大学合格者数を基に集計し、不足している情報に関してはさぴあ日能研インターエデュを参照しています。

東京大学合格者数(現役+浪人)

年度合格者理Ⅲ推薦入試

1982年から41年連続で東大合格者数1位で、全国的にも有名な学校ですね。少ない年でも150名、多いと200名近くの合格者を出します。ただ、理Ⅲの人数では灘が強く、1位を取っていないようです。

国公立大学合格者数

年度卒業生数東大京大国公立医[東京一工医][+旧帝大][全国公立]入学当時の偏差値
現役現役現役現役現役現役SAPIX四谷大塚日能研首都圏模試
国公立医:国公立大学医学部医学科の合計
東京一工医:東大・京大・一橋大・東工大・国公立医の合計
+旧帝大:東京一工医に東大・京大以外の旧帝大を加えた合計
全国公立:国公立大学(文科省管轄外の学校含む)の総計

卒業生数に占める割合 –

合格者数(卒業生数に占める割合)の推移

上段は現役+浪人、下段は現役のみの合格率です。
重複カウントを避けるため、旧帝大には東大・京大、医学部には東大理Ⅲと京大医学部、旧帝大と他国公立には医学部の数字を含みません。

年によりバラつきがありますが、現役では東大3割・東京一工医で4割、浪人を含めると東大4割・東京一工医で6割くらいというのがざっくり言えそうです。

上位私立大学合格者数

年度卒業生数早慶上理MARCH私立医入学当時の偏差値
現役現役現役現役SAPIX四谷大塚日能研首都圏模試

合格者数グラフ

上段は現役+浪人、下段は現役のみの合格者数です。
縦の折線グラフは卒業生数です。

私立大は早慶がほとんどですが、基本的に東大の併願として受験しているので、辞退数も日本一というのは聞いたことがあります。浪人での合格者が非常に増えるのも、現役時は東大一本で、浪人時はさすがに抑えが必要だからという動きではと考えられます。

医学部医学科合格者数

東大一辺倒かというとそうでもなく、医学部を目指す人もそれなりにいるようです。ここ2年ほどは、浪人での合格は減っているように見えます。

海外大学合格者数

年度合格者進学者上位大学(Universities)*1上位大学(Liberal Arts Colleges)*2
*1: 上位大学(Universities)は、THE世界大学ランキング 100位以内(+Ivy League)としています。
*2: 上位大学(Liberal Arts Colleges)は、米国 National Liberal Arts Colleges Rankings 25位以内(+Minerva University)としています。

ここ10年ほど海外大学への進学が増えているのも開成の特徴的な動きと言えます。しかも名前を見れば誰もが知っているような超名門大学が多く、さすがと言わざるを得ません。

教育環境

教育環境は、親御さんの関心が高いであろう「グローバル教育」「探究型学習・キャリア教育」「ICT教育」の3つの観点で分類しています。ただしICT教育に関しては、コロナ対応でどの学校でも環境はそれなりに整ってきたこと、実際の活用度合いや効果が外部からは見えづらいことの2点から敢えて取り上げず、デバイスや環境情報のみ学校データのところで記載しています。

グローバル教育・海外研修

探求型学習・キャリア教育

その他特徴的な教育・行事

  • 大運動会
    • 学園を象徴する名物行事。中学生から高校生まで縦割りで8組に分かれ、生徒の自主運営により行われる。

学校データ

男女男子校
1学年生徒数中学:300名(7クラス)
高校:400名(8クラス)
高校募集あり(100名)
帰国生募集なし(帰国生は中学で数人、高校で十数人は在籍)
併設高校への進学原則全員が進学
特待・奨学金奨学金(授業料特別免除、就学支援奨学金、道灌山奨学金)
週何日制6日制
登校時刻夏8:10/冬8:20
遠距離通学制限特になし(現役生徒の通学時間情報
自転車通学許可制
6年一貫教育あり(高1のみ高入生は別クラス)
文理選択高2〜(科目ごと)
習熟度別クラスなし
補習授業なし(個別に指導)
特別講習高1高入生への補講
高3生(夏期講習・冬期講習)
英語検定試験
ICTデバイス/環境Surface

トピックス

出典:新校舎の概要 (https://kaiseigakuen.jp/150th/outline/newbuilding/)

外部記事等

過去の説明会レポート

入試情報

入試日程

試験日国語算数理科社会合格発表
2月1日50分60分40分40分2月3日 12時

偏差値の推移

* 複数回入試の場合、①②③は入試回を表します

過去の入試結果

年度試験定員出願者数受験者数合格者数倍率

出典:学校Webサイトインターエデュほか