海城中高の大学合格実績・入試情報・教育環境についてのまとめです。
大学合格実績の年度ごとの推移や、卒業生の何パーセントがどのあたりの大学に合格しているのかといった情報を、視覚的にわかりやすくなるようまとめています。教育環境については、他の学校と横比較しやすいように項目を揃えて分類しました。志望校選びの参考情報としてご活用ください。
海城中学高等学校とは
戦艦を意味する古語が由来となっている。また1900年に海軍省の要請により、海軍予備校を海城学校に改称した。
Wikipediaより
- 1891年 古賀喜三郎が麹町に海軍予備校を設立
- 1897年 八重洲町(丸の内)に移転、99年に霞ヶ関町(霞ヶ関)に移転
- 1900年 海城学校と改称
- 1906年 海城中学校発足
- 1927年 豊多摩郡大久保町(現校地)に移転
- 1947年 新制 海城中学校発足、翌年海城高等学校発足
- 1996年 那須高原海城中学校・高等学校を創設
- 2011年 高等学校募集停止、完全中高一貫校化
- 2014年 那須高原海城中学校閉校、17年高等学校閉校(東日本大震災被災のため)
- 2023年 大迫弘和 現校長就任
国家・社会に有為な人材の育成
グローバル化が進んだ国際社会、価値観が多様化した日本の成熟社会において「有為な人材」とは、「新しい人間力」と「新しい学力」をバランスよく兼ね備えた人材であること。
新しい人間力
対話的なコミュニケーション能力とコラボレーション能力を兼ね備えた力のこと。異質な人間同士が集まってお互いの良いところを引き出し合い、高いパフォーマンスを生み出していく、共生、協働の力。
リベラルでフェアな精神を持った「新しい紳士」の育成
「フェアーな精神」で物事を判断し、「思いやりの心」で人に接する。「民主主義を守る意思」を強く持ち、「明確に意思を伝える能力」に溢れている。人間としての品格を身につけた、未来の地球のリーダー。

Kの縦軸は「船の帆」に、そしてSの曲線はその帆をたわませ船を前へと押し進める「柔らかな海風」に見立てている。
「帆」は「船」を象徴し、船はいずれ大海原すなわち未知なる社会・世界へと旅立つ「生徒たち」のことを暗示、船を推し進める「柔らかな海風」は、生徒たちに寄り添い、彼らを柔軟に支援・教育する「教職員」を暗示している。
進学実績
系列の高校からの進学実績(大学合格実績)です。各データは原則として学校Webサイトに掲載されている大学合格者数を基に集計し、不足している情報に関してはさぴあ・日能研・インターエデュを参照しています。
東京大学合格者数(現役+浪人)
年度 | 合格者 | 理Ⅲ | 推薦入試 |
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90年代からの学校改革で教育の中身は変わりましたが、東大合格者数ではトップ10に入るか入らないかというところに変わらずポジショニングしています。推薦入試にも2019年を除き毎年合格者を出していて、大学受験一辺倒ではない教育も人気を支えているようです。
国公立大学合格者数
年度 | 卒業生数 | 東大 | 京大 | 国公立医 | [東京一工医] | [+旧帝大] | [全国公立] | 入学当時の偏差値 | |||||||||
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全 | 現役 | 全 | 現役 | 全 | 現役 | 全 | 現役 | 全 | 現役 | 全 | 現役 | SAPIX | 四谷大塚 | 日能研 | 首都圏模試 |
東京一工医:東大・京大・一橋大・東工大・国公立医の合計
+旧帝大:東京一工医に東大・京大以外の旧帝大を加えた合計
全国公立:国公立大学(文科省管轄外の学校含む)の総計
卒業生数に占める割合 –
合格者数(卒業生数に占める割合)の推移
重複カウントを避けるため、旧帝大には東大・京大、医学部には東大理Ⅲと京大医学部、旧帝大と他国公立には医学部の数字を含みません。
男子の上位進学校としては比較的現役合格が多めです。また東大合格者は年による上下がありますが、東京一工医の合計では安定的に3割前後の現役合格者を出しています。
上位私立大学合格者数
年度 | 卒業生数 | 早慶 | 上理 | MARCH | 私立医 | 入学当時の偏差値 | |||||||
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全 | 現役 | 全 | 現役 | 全 | 現役 | 全 | 現役 | SAPIX | 四谷大塚 | 日能研 | 首都圏模試 |
合格者数グラフ
縦の折線グラフは卒業生数です。
私立大学も現役合格が多めで、現役志向が強いと考えられます。
医学部医学科合格者数
医学部合格者は他校より多いです。特に2023年は現役の国公立医学部が40名を超え、私立も入れたトータルで140名を超えるなどかなり増やしたようです。
海外大学合格者数
年度 | 合格者 | 進学者 | 上位大学(Universities)*1 | 上位大学(Liberal Arts Colleges)*2 |
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*2: 上位大学(Liberal Arts Colleges)は、米国 National Liberal Arts Colleges Rankings 25位以内(+Minerva University)としています。
2018年から1名ずつ合格者が出るようになり、2021年からは毎年複数の進学者を出すようになりました。学校名を見ても名門校が多く並んでいるのがわかります。
教育環境
教育環境は、親御さんの関心が高いであろう「グローバル教育」「探究型学習・キャリア教育」「ICT教育」の3つの観点で分類しています。ただしICT教育に関しては、コロナ対応でどの学校でも環境はそれなりに整ってきたこと、実際の活用度合いや効果が外部からは見えづらいことの2点から敢えて取り上げず、デバイスや環境情報のみ学校データのところで記載しています。
グローバル教育・海外研修
- 海外研修
- アメリカ研修:中3希望者(約30名)、春休み約1週間、ホームステイしながらバーモント州のセントジョンズベリーアカデミーに通学
- イギリス研修:高1・高2希望者(約40名)、夏休み約2週間、モーバンの私立校Malvern Collegeでの授業とホームステイ
- モンゴルスタディツアー:約15名、姉妹校である新モンゴル学園のサマーキャンプ、サマースクールの参加とホームステイ、隔年開催
- カナダ短期留学
- 高1・高2数名、1〜3月にトロント近郊で短期留学、ホームステイしながら現地高校へ通学
- 国内研修
- イングリッシュキャンプ:中2希望者(100名程度)、3泊4日で授業やアクティビティ、スキット(寸劇)作りなどを行う
- English Challenge Program:コロナ禍での海外研修の代替、英語レッスン・プレゼン・アクティビティ・現地交流プログラム
- アスペンジュニアセミナー:外部プログラム、高2数名、東西の古典を教材に対話を進める講座
探求型学習・キャリア教育
- 社会科論文
- 中1〜3の社会科で系統学習(地理・歴史・公民)と別に総合学習(社会1・2・3)を設定し、生徒の自発的な研究能力と積極的な問題解決能力を育む
- 中1でのレポート作成から始め、中3で卒業論文を書く(原稿用紙30〜50枚)
- 優秀論文は卒業論文集への収録とプレゼン発表を行う
- KSプロジェクト
- 各教科のカリキュラムを超えた生徒の主体的な学びの場、中3以降希望者
- 講座例:プログラミング講座、総合フィールド演習、SDGsゼミ、模擬裁判等
- 卒業生講演
- 海外大進学を考える会:全学年対象
その他特徴的な教育・行事
- 体験型学習
- プロジェクトアドベンチャー:中1・中2、チームで課題に取り組む体験学習プログラム
- ドラマエデュケーション:中1〜3、演劇の手法を用いて体験的に学ぶプログラム
学校データ
男女 | 男子校 |
1学年生徒数 | 中・高320名(8クラス) |
高校募集 | なし |
帰国生募集 | あり(定員30名) |
併設高校への進学 | 原則全員 |
特待制度・奨学金 | 奨学金制度(経済的理由) |
週何日制 | 6日制 |
登校時刻 | 8:00 |
遠距離通学制限 | 特になし |
自転車通学 | 許可制 |
6年一貫教育 | あり(2年ごとⅠ期・Ⅱ期・Ⅲ期に分けカリキュラムを編成) |
文理選択 | 高2〜 |
習熟度別クラス | なし |
補習授業 | 随時(指名制) |
特別講習 | 夏期講習(中・高)、冬期講習(高)、放課後講習 |
英語検定試験 | 英検:毎年春に受験 |
ICTデバイス/環境 | Macbook / Microsoft365, Adobe CC ・Jamf Pro導入事例(Appleデバイス管理) |
学校案内
トピックス
- 2021年に創立120周年事業として理科館(Science Center)を新設
外部記事等
- ダイヤモンド・オンライン:本当に子どもの力を伸ばす学校【2022.8.1】
- 進学情報誌さぴあ:さぴあインタビュー【2022.3】
- NIKKEI STYLE:進学校の素顔【2021.1】(上)/(中)/(下)
- 大学通信:TEACHER’S ARCHIVES
- ココロコミュ学校情報
- 読売新聞オンライン:中学受験サポート 会員校だより
過去の学校説明会レポート
入試情報
入試日程
試験 | 試験日 | 国語 | 算数 | 理科 | 社会 | その他 | 面接 | 合格発表 |
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一般入試① | 2月1日 | 50分 | 50分 | 45分 | 45分 | 2月2日 12:00 | ||
一般入試② | 2月3日 | 50分 | 50分 | 45分 | 45分 | 2月4日 12:00 | ||
帰国生入試 | 1月7日 | 50分 | 60分 | A方式:なし(国語120点) B方式:英語40分(60点、国語60点) | 10分程度 | 1月8日 9:00 |
特記事項
- 入試問題ダウンロード
入試問題販売:学校事務室窓口にて販売(①②セット1500円、帰国生入試500円)
偏差値の推移
* 複数回入試の場合、①②③は入試回を表します
過去の入試結果
年度 | 試験 | 定員 | 出願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
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