【大学合格ランキング】医学部 2023年版

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2023年の大学合格ランキング、医学部編です。以下の通りシリーズ化しています。他の記事より時期が遅れましたが、データ入手できたので公開します。

今回は医学部(医学科)ランキングで、医師になりたい人は浪人してでも医学部を目指すだろうということで、現役にはこだわらず現役浪人合わせた数字で集計します。(現役合格も横に載せますが)

  • 首都圏で中学受験のある学校が対象(一都三県+茨城県南部)
  • 現役・浪人合わせた合格者を集計
  • 卒業生数に対する合格者数の割合でランキング

まあこの手のランキングは雑誌の特集でも多数扱われていますし、切り口によってランキングなどはいくらでも変わるので、順位を見るというよりは、注目している学校がどういう方向性なのかとか、こんな学校があったのかといった気付きに繋げてもらえる方が有用じゃないかなと思います。まあエンタメとして楽しんでもらうのでも十分ですが。

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国公立大医学部 合格ランキング

まずは国公立大学から。ちなみに医学部合格者数に関しては、医学部医学科だけに絞って出している学校と医学部全体で出している学校があり(医歯薬系としているところもある)、これらが混在した数字の可能性があるので、あまり細かいところにこだわらず目安と思って見てください。(私立大医学部についても同様)

順位は現役浪人合わせた数字で出し(赤枠で囲まれた部分)、参考までに現役生のみの数字と私立医学部も表示しておきます。

データ元:各学校Webサイトまたは進学情報誌さぴあ
人数が赤字の部分は進学情報誌さぴあの数字を使っています
系列大学への内部推薦のある学校も卒業生全体を母集団として計算しています

ぱっと見て上位には男子校が多いというのがわかりますね。東大ランキングで上位の学校が国公立医学部でも上位にくるというのが基本的な傾向だと言えるでしょう。そのほか、上位の方から気になった学校について簡単にコメントしていきます。(学校名の後のカッコ内は今年度/前年度)

桜蔭(26%/26%)
人数でも割合でも文句なしのトップです。桜蔭は東大現役合格も30%とかなっています。近年は女子の医学部志望者が多いと言われていますが、それにしてもすごいとしか言えない数字ですね。

海城(17%/12%)
聖光とは僅差ですが、海城が二番手につけました。前年度と比べると大きく伸びていて逆に東大の人数は減っていたので、この年がたまたま医学部志望者が多かったということかもしれません。来年以降もこの傾向が続いていくのかは要注目ですかね。

巣鴨(10%/8%)
かつては東大ランキングにも顔を出していた巣鴨ですが、最近は医学部ランキングで上位にくる感じで、医学部の合格者が多い学校というイメージになってきているかもなと思います。

豊島岡女子(9%/14%)
ここ数年、東大より医学部というイメージの強かった豊島岡ですが、今年は逆に東大が多く医学部が少なめだったようです。ちなみに前年度は桜蔭・開成・聖光に次ぐ4位でした。

渋谷幕張(11%/12%)渋谷渋谷(5%/6%)
東大や難関大では渋幕と肩を並べるようになった渋渋ですが、医学部はあまり多くないようです。この2校の違いとして面白いなと思ったので取り上げてみました。

*各学校名のクリックでそれぞれの学校の過去データをまとめたページへ飛べます。

私立大学医学部 合格ランキング

続いて私立大学です。こちらは重複合格が多い(一人で難校も合格している可能性がある)ので、パーセンテージがそのまま卒業生に対する割合にならない点だけご注意ください。

データ元:各学校Webサイトまたは進学情報誌さぴあ
人数が赤字の部分は進学情報誌さぴあの数字を使っています
系列大学への内部推薦のある学校も卒業生全体を母集団として計算しています

国公立大の併願にしているケースも多いので、国公立大が多いところは基本的に私立大も多くなりますが、それでもだいぶ上位の顔ぶれは変わってきています。特に女子校がかなり上位に来ているのが特徴的に見えます。

いくつか気になったところをコメントしてみます。(学校名の後のカッコ内は今年度/前年度)

桜蔭(59%/46%)
国立でも私立でもトップは桜蔭、合格者数も3ケタということで圧巻です。

白百合(55%/43%)雙葉(50%/46%)
都心に立地、伝統のお嬢様校イメージ、そして小学校・幼稚園から上がってくる組がいるというところも似ている2校ですが、揃って上位にきています。私立医学部ということでそれなりの家庭の子が多いということですかね。

暁星(46%/65%)
そして上の2校の男子校版といった雰囲気なのが暁星です。白百合とは目と鼻の先に立地していて、共にセレブなイメージがあります。少人数の割に国公立医学部の合格者もそれなりにいるので、医学部志望者の割合が多いということなんでしょう。

巣鴨(40%/45%)
国公立医学部でも上位にきた巣鴨は私立医学部でもさらに上位にきていて、やはり医学部寄りなのかなと感じます。現役と浪人の人数差が激しい点だけはやや気になりますかね。

横浜雙葉(29%/29%)・湘南白百合(22%/17%)など
やはり国公立に比べると(この2校以外でも)女子校が目立つ印象です。順位は誤差の範囲な感じですが、総じて高めと言えるのではと思います。年度によるブレはありそうなので、平均を取ると上位にくる女子校は多そうです。

東邦大東邦(21%/29%)・江戸川取手(19%/18%)・栄東(17%/18%)
特に医学部が多い共学校というところで気になるのはこの辺りです。合格者の絶対数が多いというのが共通しています。医学部への推薦があったりコース分けがあったりするので、医学部志望者が集まりやすいのかなと想像します。

*各学校名のクリックでそれぞれの学校の過去データをまとめたページへ飛べます。

まとめ

以上、医学部合格ランキングでした。

志望校選びで何か新しい発見があったり、話のネタにでもなればと思います。

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