我が家の受験振り返り記事です。切り口を変えて科目ごとの成績と取り組み内容について書こうと思います。記事全体の目次は以下をご確認ください。
算数
最初に成績を書いておきます。各期の偏差値の平均です。
組分け | 週テ(C) | 週テ(S) | |
4年下期 | 60 | 55 | |
5年上期 | 63 | 62 | 56 |
5年下期 | 68 | 61 | 49 |
6年上期 | 63 | 63 | 51 |
6年下期(合不合) | 62 | 61 | |
6年下期(SO) | 59 |
5年下期で一度爆発していますが、これは1回だけ1問間違いの192点を取ったのに引っ張られているだけで、週テストを見れば他の期と大差ないことがわかります。6年下期のSOだけは問題が合うのか、算数は比較的成績は良かったようです(偏差値は本来5〜6程度低く出るはずなので)。
予習シリーズの単元学習
学習について、基本は四谷大塚のカリキュラム通り、週テストに合わせた単元学習です。1週間をどう回したのかについては以下の記事であげていたのでご参照ください。
ここでは6年上のことを書いていますが、5年生でも基本的な流れは一緒です。
日曜に基本例題からスタートし、予習シリーズの基本問題と練習問題(間違った問題は反復問題も)、演習問題集の基本問題と練習問題、応用問題とこなしていき、週後半で週テスト過去問をやるという流れです。週テスト過去問はスムーズにいけばC問題とS問題の両方をやります。
単元によって予定通りスムーズにいく週とそうでない週があるので、スケジュールが厳しい場合は応用問題を諦めたり週テスト過去問はC問題だけにする、CとSでの重複問題を飛ばす、BとC問題をやるなどの調整をしていました。
週テスト過去問のどれをやるかについては、A/B/C/S各コースの出題方法を把握した上で決めます。
次の記事に出題の仕方について書いてあったので参考にしてください。
ここに書いた通り、A/BとC/Sで問題が違うので、例えば問題数を多くやりたければBとC問題をやるとか、C問題を固めたければCのあとSをやれば同じ問題を繰り返しやれるので、点数を見るのではなく問題集として上手く使うのが良いと思います。
予習シリーズは解説動画やWebサイトがだいぶ充実してきたのですが、週テストの解説をしてくれるサービスはないので(復習ナビのみ)、過去問も含めて週テスト解説サービスをどこかでやってもらえたらよりいいんですけどね。(四谷大塚が復習ナビのバックナンバーを公開してくれればそれで解決なんですけど、予習ナビの事前配信もないくらいなので期待薄ですかね)
予習シリーズ以外の算数問題集
以下、予習シリーズ以外でやった問題集を列挙しておきます。
これらは主に朝学習の時間にやっていました。
あと6年下期は、予習シリーズは古く(前回の改訂が10年位前?)不安だったので、以下を中心にしました。
難関校受験生の定番とも言われる中学への算数(中数)は毎月購入していましたが、結局直前期に強化したい単元の号だけやりました。本当は6年生1年間かけてやりたかったところですが、カリキュラムをこなしながらだと時間が取れず無理でした。まあ単元ごとに分かれているので直前期でも使いやすいし、学力が足りない時期に取り組んで時間を浪費するより良かったかもしれません。
- 基本は週テストに合わせ予習シリーズの週単位での単元学習に全力投球した
- 追加問題集は朝学習の時間でできる範囲のものを投入した
- 6年下期は過去問を進めつつ、予習シリーズを離れて算数教材を追加
国語
国語の成績は次の通りです。
組分け | 週テ(C) | 週テ(S) | |
4年下期 | 59 | 52 | |
5年上期 | 59 | 54 | 47 |
5年下期 | 56 | 52 | 49 |
6年上期 | 56 | 52 | 40 |
6年下期(合不合) | 64 | 55 | |
6年下期(SO) | 56 |
最も時間をかけ苦労もしたのは算数ですが、国語は対策がわかりづらいし結果もすぐに出ないことから不得意な子にとっては厳しい科目だと思います。息子は4年生のときは思ったほど悪くないと思っていましたが、5年生で文章が長く難しくなると一気に厳しくなりました。国語ができる子でほとんど家庭学習しなかったというような話を聞いては羨ましく思ったりもしましたが、そんなことを言っていても仕方がないので5年生中盤から対策ははじめました。
国語の読解対策
国語の読解について、詳しくはこちらの記事に書いていたのでご参照ください。
国語読解法などと銘打った本は本当に片っ端から買い漁って読みまくり、いくつか問題集なども取り組みましたが、目に見えた成果も出ず、何が効果的なのかもよくわからない状態でした。そのため、途中からは攻略することはある意味で諦め、読書として1日1題取り組んでもらうということに方向転換しました。上の記事では7月の段階での話でしたが、その後は過去問を使ってとにかく毎日1題読むというのを続けました。
その結果、10月くらいに突然覚醒した感じになり、それまで足を引っ張る存在だった国語が得点源に変身しました。難関校へ届いたひとつの要因は国語が得点源になったからというのもありました。
後になってから気付くのですが、国語とは関係なく会話の中でそんなことも知ってるのかと驚くことが増えました。これらは、国語の素材文となっている文章をたくさん読んだことで知識や語彙が底上げされていたためだと分析しています。そして覚醒したと思えたのは、すでに知っている言葉や事柄が多くなり文章が読めるようになったことと、読み進めるスピードも速くなったことが大きいのだと思います。
記述力に関しても、たくさんの文章に触れたことで書き方がわかってきたようで、空白だらけだった5年生の時とは比較できないほど立派な文章を書けるようになっていました。内容の精度はともかく、男子受験生としては十分戦えそうな記述になりました。
結果論ですが、毎日読み込んだことで総合的な国語力がついたということかなと思います。たまたま我が家は受験前に間に合っただけなので人におすすめできるやり方ではなさそうですが、受験だけにとらわれず長期的に意味があると共感できる方は試してみる価値はあるのではと思います。
ちなみに5年夏以降で取り組んだものを一覧にするとこんな感じです。
- 予習シリーズ4年上・下、演習問題集4年下
- 予習シリーズ5年上・下、演習問題集5年上
- サピックス 国語の要2(お下がり)
- 受験国語の読解テクニック
- 出口の小学国語 レベル別問題集 0 理論編、1 基礎編
- 国語の「読みテク」トレーニング 説明文・論説文
- 新小学問題集 中学入試編 国語6年 ステージIII (下剋上受験塾で使用)
- 中学受験国語 記述問題の徹底攻略
- 過去問
予習シリーズ6年は上下とも購入はしたものの手付かずでした。その他、上のリストでシリーズものになっているものもほぼ全て手元にありましたが、着手できたのが上のものだけという感じです。6年生の夏休み以降は過去問しかやっていません。
漢字と語句
漢字と語句は基本的に予習シリーズのカリキュラム通り、週テストに向けて勉強した感じです。それ以外では、朝学習の余った時間に 漢字の要 ステップ1、適当に買ってきた語彙のポケット版冊子を2、3周やった程度です。
- 「問題を解けるようになる」ことは諦め、読書として問題集に毎日取り組むことにした結果、問題も解けるようになった
- 予習シリーズのカリキュラムは漢字と語句以外は無視した
理科・社会
理科と社会はまとめて書きます。成績は次の通りでした。
理科 | 社会 | |||||
組分け | 週テ(C) | 週テ(S) | 組分け | 週テ(C) | 週テ(S) | |
4年下期 | 57 | 56 | ||||
5年上期 | 64 | 58 | 60 | 64 | 57 | 57 |
5年下期 | 65 | 65 | 54 | 60 | 63 | 52 |
6年上期 | 65 | 59 | 51 | 63 | 54 | 52 |
6年下期(合不合) | 66 | 64 | 64 | 58 | ||
6年下期(SO) | 60 | 50 |
理科と社会はこちらでまとめていました。この段階では理科と社会の実力差はあまり感じず意識していなかったのですが、上の成績で6年下期SO社会がへこんでいる点からも見られる通り、過去問を開始すると明らかに理科と社会で差がありました。
社会は過去問の当たり外れが激しく、合不合では良いのにSOは悪いなど出題傾向に左右される感じがあるのに対し、理科は安定して得点源となっていました。やっていたことは上の記事に書いた通りのもので大して変わらず、むしろ6年下期は理科は優先度を落としていたはずですが差があります。
父は社会は得意なので解き直しの際などに解説もしていましたが、理科は不得意なので放ったらかしでした。逆にそれが良かったのかどうかはわかりませんが、ひとつだけ、5年生の1年間理科実験教室に通ったというのはポイントだったかもしれません。そのおかげで理科好きになった感があります。
自分が全く教えることができない理科で、放置していながら得意科目にできたというのは、この中学受験全体を見て最も成功した点と言ってもいいのではと思います。勉強を得意にするヒントはこういうところにあるのかもしれません。
- 理科・社会は単元学習しつつネット上の動画を活用した
- 理科実験教室は理科好きにする上で非常に有効だった
- 社会はもう少し早めに興味を持たせたかった
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