受験振り返り 〜もしいま中学受験をスタートするならと妄想する(2/2)〜

勉強方法

前回投稿の続きです。我が家の下の子はもう少し先ですが、いま4年生の子供がいると仮定したときにどういう受験勉強ルートを選択するかを妄想しています。

ちなみに今回で振り返りシリーズは終了、今後は時期ごとに我が家のやり方含めて情報提供できればと思っています。記事全体の目次は以下をご確認ください。

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3. つまみ食いルート

だいぶ中学受験の知識はついたので、科目ごと・学年ごとに良さそうなサービスを組み合わせてみても面白いかと思ったので紹介します。ただし、あくまで私の勝手な妄想の話で、これを取り入れてうまくいかなかったとしても何ら責任は負えませんので、その点だけご注意願います。

算数

4・5年生:下剋上受験塾で基盤固め

下剋上受験塾 / TOPページ

ドラマにもなった下剋上受験の桜井さんが始めた動画授業です。下剋上受験をご存知ない方は、面白くてためになるのでこちらをどうぞ。

下剋上受験塾は月9900円で全学年分の算数が見られる(国語も)太っ腹サービスです。ついでに下剋上算数の解説動画も見れるようになったそうです。

契約してしまえば全ての動画が見られるので、カリキュラムに縛られずに自分のペースでやれば良いと思います。解説が丁寧で、動画の中に演習の時間も入っているので、子供が一人でやることも可能だと思います。

テキストは新小学問題集を使っていて予習シリーズよりは易しめらしいので、5年生の終わりくらいまでに行けるところまでいきたいかなという感じ。我が家は算数は使わなかったため難易度はわからないのであくまで想像ですが。

6年生:コベツバWeb授業+過去問

中学受験コベツバHome
毎年数千人の受験生が利用する「コベツバの算数解説」を無料で試せる。塾の学習サポートから模試対策、単元別の先取り・復習教材と、個別の志望校別対策まで中学受験算数で「勝つ」ための武器を提供しています。

我が家で実績ありのコベツバです。コベツバWeb授業だけで十分難関校レベルまでいけると思います。

最難関向けTopGun特訓もありますが、これは難問を解けるようにして算数で圧倒的リードを取りたい子用と私は理解したので、最難関でも合格点まで持っていくだけならコベツバWeb授業で十分歯ごたえはあります。

ただベースなしに取り組むにはそこそこハードルは高いと思うので、5年生までにある程度基礎固めをしてからでもいいかなと思います。

6年生はコベツバで全範囲を網羅的に固めつつ、志望する可能性のある学校を中心に過去問をやっていけば、それだけでも割といけそうな気がしています。

国語

国語は科目別の振り返り記事で書いた通り、毎日ひたすら問題を解くやり方でうまくいったので、私としてはこれで十分かなと思っています。

ただ最初に解き方はインプットしておいた方がいいので、下剋上受験塾の国語講座をやっておいてから始める感じかと。どうせ算数で契約はするので、追加費用がいらないのはいいですね。

これで不安が出てきたら個別指導や家庭教師を考える感じかなあと。

漢字は漢検5級までさっさと合格して、あとは漢字の要とかを日々の学習に入れていけばそれで良さそう。知識事項も似た感じで、適当な問題集を継続的にやればいいかと。

理科・社会

このルートで問題になるのが理科・社会で、いまいちコレといった教材を見つけられていません。

スタディサプリは良かったので第一候補はそれですが、これだけだとインプットのみですぐに記憶から抜けてしまうので、問題集を組み合わせてカバーしていく必要があります。その場合、単元ごとに問題を探してこないといけないのでちょっと手間はかかりますね。

あとは、早稲アカは理科・社会の2科目のみで受講することも可能のようなので、単元学習期間は2科目で早稲アカに通うというのもアリな気がします。

5年生まででインプットは終わらせ6年生では問題演習でいいと思いますが、問題集の選定も必要です。正直、理科・社会の問題演習用としての予習シリーズにはそこまで信頼感を持っていないので、そうなると市販のものを組み合わせないといけなそうです。過去問でもいいのかもしれませんが、偏るかなぁ。微妙。

テスト

受験塾は、毎週の小テストや月単位の組分けテストなど記憶を定着させるカリキュラムがうまく組まれているので、自分で組む場合も記憶のメカニズムを意識しておかないと、かけた時間が無駄になる可能性があります。またテスト慣れというのも外せないと思います。

ここは、四谷大塚の公開組分けテストを定期的に受けるとかかなと思います。日能研でも良いですが。サピックスの入塾テストを毎月受けるという裏技?もありそうですけど流石にそれはどうかと。

ただこれらの場合は、特に理科・社会は塾のカリキュラムがテスト範囲になるため、学習する単元をカリキュラムに合わせないといけなくなり大変そうです。

あとは首都圏模試とかですが、小5の7月まではほぼないのがちょっと微妙そうです。

まあ今の塾スタイルが過剰な気もしていて、4・5年生はテストよりインプットに集中し、6年生で模試をたくさん受けて試験慣れするというのも一つの考え方かもしれません。そういうスタイルで受験をしたという例を知らないので不安はありますが。

まとめ

前回の投稿と合わせて3つのルートを考えてみました。

考えれば考えるほど、間違いなさそうなのは2の進学くらぶで、もうこれ一択じゃないかという気がしてきています。通塾と比べても遜色ないというか、むしろ良いのではとさえ思います。

過激なことを書いて批判に繋がるのは本意ではないので慎重に書きたいと思いますが、少しだけ思うところを書きます。

塾の役割は、突き詰めていけば次の3点だと言われます。

  • 受験に向けたカリキュラムを提供すること
  • 勉強のモチベーションとなる競争環境を提供すること
  • 受験情報を提供すること

塾に通わせたら成績上がるはずというのは勘違いで、子供の成績を上げてもらうことは集団塾の役割ではない、という話は、色々なところで語られています。塾は基本的には一律に授業やテストを提供してくれるものなので、その中で相対的に伸びていくには家庭でどうにかするしかないというのがその考え方です。もしも塾にうちの子の成績だけ上げてくれと頼めば、そんな不公平なことはできないので、上の階にある系列のナントカに行ってくださいとなるでしょう。

そうなのであれば、カリキュラムを安価に入手できるというのは絶対的に正義になります。そこで浮かせたお金で、個別指導なり家庭教師なり動画サービスなり、その子に合わせた成績向上策を打てばいいということになるからです。

進学くらぶではそれができます。3年間でも50〜60万で済むので、かなり打ち手の余裕ができると思います。(参考:進学くらぶ受講料

塾ごとのカリキュラムの違いはあるにはありますが、四谷大塚も難関校に多数合格しているし(四谷大塚の合格実績は直営校だけのものではなく、四谷大塚カリキュラムで学んだ生徒全体の合格実績)、家庭の対応力の差に比べたらカリキュラムの違いは誤差の範囲といっていいと思います。

競争環境はどうなんだ、という視点では、子供に勉強させるための環境ということであれば、例えば自習室が使える個別指導塾やオンライン自習室などを探して利用するというのも一つの手だと思います。逆に今の塾の競争環境は、個人的には過剰でマイナス面も大きいと感じてしまいます。

受験情報は、YouTubeをはじめとするネット環境のおかげで、今まで塾でしか手に入らなかったような話がいくらでも入ってくる時代になりました。これを活用しない手はないでしょう。入試直前の講師からの激励さえ、我が家ではYouTubeにお世話になりました。

ということで、進学くらぶで四谷大塚のカリキュラムに乗っかり、家庭ごとに最適なオプションを追加して成績向上を図るのが最も経済合理性が高いという結論に私の中ではなりました。

あと、4年生から3年間の受験生活はやっぱりちょっと長いと思います。自分の大学受験を振り返っても、そろそろヤバいなと思い始めたのが高2の夏で入試1年半前、そこからでも長かったのに、3年間ということは高校に入る直前からもう競争環境に入れられ部活も制限してバリバリやらされるということだとすれば、そりゃあ途中で潰れてしまう子がいても不思議はないと感じます。(大学受験と比較するなとはよく言われますが、自分だったらと実感するため敢えて)

その意味では、テストでの競争が始まる進学くらぶは5年生あたりからにして、4年生の間は、スタディサプリや他の動画サービスなどを活用してゆるっと楽しく先取り学習しておく、くらいで丁度いいのではとも思います。

最終的に進学くらぶのまわし者みたいな話になりまいしたが、別に四谷大塚とは何の繋がりもない、むしろ四谷大塚の姿勢には一言モノ申したいくらいのただのイチ保護者です。

四谷大塚と言えば、最近の動きを見ていると、進学くらぶでこの先も安泰かと言えばいつ改悪されてもおかしくはないと感じるので、消費者目線で言えばこれに匹敵するような競合サービスがもう一つは欲しいなと思います。中学受験全体として、色んな面でもう少し健全な業界になるといいなと思うのですが、どうなんでしょうか。

と話がだいぶ違う方向に行ってしまいそうなのでこの辺で打ち止めにしたいと思います。

読んでいただきありがとうございました。

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