中学受験振り返り 〜5年生〜

勉強方法

我が家の受験振り返り記事です。ここでは5年生1年間の振り返りをします。記事全体の目次は以下をご確認ください。

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5年生前半(4年生2月〜5年生7月)

5年生も基本スタイルは予習ナビ動画メインの自宅学習+週テストコースでした。

ここで起きた大きなトピックが新型コロナによる全国一斉休校です。3月上旬にあった5年第1回の組分けテストは中止(問題だけ自宅送付)になり、その後の週テスト2回分はなぜか通常実施され、4月の2回分が中止になっていました。

そういえば四谷大塚は休校要請のギリギリまで通塾を粘り通し、休校明けもいち早く授業再開を表明していました。早稲アカがいち早くZoom対応や模試の自宅受験に舵を切ったのとはまるで逆の対応で、このときはサピックスの対応が遅くだいぶ叩かれていましたが、個人的には四谷大塚も相当ダサいなと思っていました。予習ナビや進学くらぶなどオンライン対応できるシステムを既に持っていて、通塾とオンラインのハイブリッドには最短距離にいたはずなのに、結局週テストも校舎のみに戻ったし、進学くらぶも縦割りで通塾とは別会員になるので相互利用できないしで、休校明けには進化することもなく元に戻っていきました。サピックスの牙城を崩したいならこのタイミングで一気にオンラインに舵を切るべきだったし、よく聞くZoom授業をハイブリッドと呼んでいるような中途半端なものでなく、本当の意味でのハイブリッドを実現できるだけのポテンシャルが四谷大塚にはあると私は思っているのですが、なんだか残念です。

話ついでに言うと、このあと5年上期いっぱいで四谷大塚の週テストコースを辞め、早稲アカでYTテストコース生として再登録をすることにしました。早稲アカは四谷大塚システムを利用していて、名前はYTテスト(YoTsuyaから取っている?)と変わりますが同じテストを受験することができます。ちなみに早稲アカには入塾扱いにはならず、あくまで四谷大塚へ早稲アカ経由で登録するという扱いになるので、早稲アカへの入塾金はかかりませんでした。

わざわざ本家の四谷大塚を辞めた理由は2点あり、ひとつは高速基礎マスターというIT教材を強制させられるから、もうひとつは季節講習受講が必修になっていて毎回キャンセル届けを出すのがストレスだったからです。後者は親だけの話なのでまあいいとして、前者は子供の学習時間が奪われることになるのでかなり厄介でした。誹謗中傷になると嫌なので詳細は避けますが、IT教材という考え方自体は別に悪くないものの、紙より使い勝手が良くならないなら逆効果なのでこれは早急に改善してもらいたいところです。

コロナ休校中の話に戻ると、この期間からGWまでの間、スタディサプリを使っての算数先取りをやりました。中学受験としては基礎的な内容が中心だと思いますがひと通りカバーしたことで、範囲が限定されていない下剋上算数・基礎編に入れました。朝学習として、簡単すぎる割に時間を取られると感じた四谷大塚の日々の計算(Web)と予習シリーズ・計算(冊子)をやめて、下剋上算数にスイッチすることにしました。

そして休校中の学習の成果なのか、休校中遊んでしまった子の分だけ相対的に上がったのかわかりませんが、このあと初めて組分けでSコース(≒偏差値63オーバー)に上がっています。

5年生夏休み

5年生の夏休み、夏期講習に通うのはやめました。休校中の様子から教材さえ見つければ自宅学習できる自信があったのと、まだそこまで時間に追われなくていいと思ったので。家族旅行にも行っています。

夏期講習の代わりとして、予習シリーズ5年下の先取りを行うことにしました。中学受験全体において5年後半が山場だという話を色んなところで聞いたので、算数だけでも1周目を終えておこうと思ったのが理由です。

これに関しての詳細と成果については過去記事に書いていたのを発見したので、こちらを参照していただければと思います。

あとは歴史の先取りとして定番の日本史マンガを買ったりYouTubeを見せたりしましたが、こちらはイマイチ効果があったとは思えませんでした。日本史マンガは1冊読むのに結構時間がかかるのでなかなか進まず途中で断念、YouTubeも中田敦彦のYouTube大学など楽しく学べそうなものを見せたのですが、ベース知識がないところへ一気に詰め込んでも頭に入っている感じはしませんでした。社会(特に歴史)は短期間に膨大な量を覚えることになるので苦戦し、最後まで浮上しないまま終わりました。やるならもっと早くから興味を持たせておくべきだったと思います。

5年生後半(9月〜1月)

山場と言われる5年下期、やっぱり大変でした。算数はギアが一段上がった感じ、理科も重要単元が目白押し、社会は歴史を半年でやり切るなど、算数だけならまだしもほぼ全ての科目で負荷が大きくなるので、ここが山場というのも頷けます。

算数については夏休みに一周したので少しは負荷が減らせるだろう、その分を理科社会に振ろうという計算でした。が、実際やってみるとほとんど忘れていて、結局基本例題からのやり直しとなり大して負荷軽減にはなりませんでした。上でリンクした夏休みの取り組み記事にも書いていますが、ここで分かったのは、薄く一周やるようなやり方では1ヶ月もすればほとんど記憶には残っておらず、効率が悪いということでした。まあ夏休みに先取りしなかったらもっと大変だったのかもしれないし比較もできないので何とも言えないところではありますが、この辺りやはり、多くの蓄積をもとに作成された塾のスパイラルカリキュラムに一日の長があるのだと思います。

基本的には予習シリーズのカリキュラム通りに学習していった感じですが、過去にブログでも紹介したコベツバの動画サービスが、サピックスだけでなく予習シリーズにも対応してくれたのは我が家的には大きなトピックスでした。それまでは予習ナビ動画を使っていたのですが、授業形式なので時間を取られるのが難点と思っていました。コベツバを導入してからは、予習シリーズテキストで問題を解いてから動画解説でポイントを確認するという、授業形式とは逆の流れになり効率が良くなったと思います。こうして、算数はコベツバ、理科・社会は予習ナビという棲み分けで、私の中での中学受験勉強のひとつの型が確立しました。ちなみに国語は全く別のことをやったので、結局予習ナビは理科と社会だけ使うことになっています。

成績は4科目で偏差値62〜66、ちょうどSコースとCコースのボーダーラインを行ったり来たりという感じでした。科目別で見ると算理社が60〜70で安定する中で国語だけが常に50台と1ランク下でフラフラしている状態であり、国語以外はある程度うまくいったのではと感じています。

冬休みも冬期講習には行かず、四谷大塚の四科のまとめを算数のメイン教材としました。これは6年生用教材の位置付けですが、算数に関しては基本レベルなので5年生の冬時点でも十分やれました。算数と国語が冬休みの注力教科で、理社はスタディサプリを見たりサピックスの年表トレーニング帳をやったりというくらいです。国語については科目別取り組みの記事の中で別途書こうと思います。

通塾生のブログ記事などでは、5年生終わり時点の成績でだいたいそのまま本番までいくという話があったので気にはしていました。自宅組なので当てはまるのかどうかという思いはありましたが、5年生最後は偏差値65、6年後期の合不合平均も66だったので、まあそんなもんだったと言っていいと思います。(合不合は男女別になり、男子は偏差値が下がり女子は上がるのが通常です。あと後期の合不合は組分けより中~下位層が増えるイメージなので、男子は相殺され結局同じくらいになると思っていいかなと思います。女子は両方の要素がプラスされ上がると思います。)

  • 5年下期はやっぱり山場
  • 薄く全範囲という先取りはあまり効果がない(やるなら範囲を絞ってガッツリやるべき?)
  • 日本史は早めに興味を持たせて歴史好きにしておきたい

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