2022年 第2回合不合判定テスト

第2回合不合判定テスト 模試の情報まとめ

6年生2回目の合不合判定テスト(以下、合不合)が来週に迫ってきました。6年に入って頑張ってきた成果を見たい、また夏休みに向けての課題を確認したい、逆に弾みにしたい、志望校再検討の材料にしたいなどなど、色んな見方があると思います。

合不合判定テストについての情報は第1回のときにまとめているので、合不合というテスト自体についての解説はそちらをご覧いただきたいと思いますが、

ここでは、受験前に改めて確認しておきたいポイントと、昨年の情報などをまとめようと思います。

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2022年 第2回合不合判定テスト

まずは簡単に基本的な情報から。持ち物や注意事項など詳しくは受験要項を確認してください。

基本情報

日時:

2022年7月10日(日)

申込期間:

  • 女子:6月14日(火)10:00〜7月5日(火)24:00
  • 男子:6月15日(水)10:00〜7月5日(火)24:00

時程:

午前と午後の回があり、会場に合わせて選択できます。ただし中学校会場は午前しか開催しないことが多いのでご注意。

午前午後
集合時刻(入室完了)8:5013:50
テスト開始時刻9:0514:05
終了時刻
(予定)
2教科10:4515:45
3教科11:3516:35
4教科12:1017:10
答案回収後、解散

テスト時間・配点

テスト時間配点
問題配布・諸注意15分
算数50分150点
国語50分150点
トイレ休憩15分
理科35分100点
社会35分100点

その他、詳細については受験要項をご確認ください。

中学校会場

以下の中学校が受験会場となっており、本番と近しい雰囲気での受験を経験することができます。

地域テスト会場10日午前第1回会場
東京海城中学校男子のみ
聖学院中学校男子のみ
成城中学校男子のみ
世田谷学園中学校男子のみ
日本大学豊山中学校男子のみ
吉祥女子中学校女子のみ
共立女子中学校女子のみ
十文字中学校女子のみ
田園調布学園中等部女子のみ
東京女学館中学校女子のみ
富士見中学校女子のみ
三輪田学園中学校女子のみ
開智日本橋学園中学校男女
淑徳巣鴨中学校男女
宝仙学園中学校・理数インター男女
八王子学園八王子中学校男女
広尾学園中学校男女
文化学園大学杉並中学校男女
三田国際学園中学校男女
神奈川逗子開成中学校男子のみ
神奈川学園中学校女子のみ
神奈川大学附属中学校男女
森村学園中等部男女
千葉国府台女子学院中学部女子のみ
渋谷教育学園幕張中学校男女
東邦大学付属東邦中学校男女
埼玉 淑徳与野中学校女子のみ
栄東中学校男女

赤字は今年度新たに追加された学校です。

なお逆に、昨年はあったが今年は名前のない学校は、巣鴨、東京電機大学、東洋大学京北、目黒日本大学、カリタス女子の5校でした。今回入れ替えはあまり多くなく、むしろ対応してくれる学校が増加しているのはありがたいですね。

既に申込日が過ぎていて東京都の偏差値高めの学校はほぼ埋まっている状態ですが、これから検討される方や来年度以降受験予定の方は参考にしてください。

子供が試験を受けている間、保護者向け説明会を実施してくれる学校が多いです。志望校であればもちろんですが、希望する学校でなかったとしても話を聞いてみると意外な発見があることが多く(その学校についてだけでなく、情報に接する機会が増えるとそれまで見えていなかったものが見えるようになる)、できるだけ中学校会場を選んで説明会にも積極的に出るといいんじゃないかなと個人的には思います。

合不合の受験前に確認したいこと

ここから、合不合を受験するにあたって確認しておきたいことを記します。

1. 組分けテストとは母集団が違う

特に四谷大塚カリキュラム(早稲アカなど準拠塾・提携塾も含む)で学習している人向けですが、合不合が組分けテストと大きく違うのは次の2点です。

  1. 受験者が増える
  2. 男女別判定となる

受験者数について昨年の情報で言えば、組分けテストが大体10,000人前後であったのに対して合不合は15,000人前後と、1.5倍くらいに増えます。第1回合不合も多かったと思いますが、昨年は第2回でさらに増えていました。また増え方も全ての成績帯で一律に増えるわけではなく、上位層よりは中・下位の層が増えるイメージになります。これは組分け受験生にとっては偏差値の上昇圧力になります。

2点目の男女別判定についても影響は大きいです。一般的な傾向として、男子は算数ができる子が多く、女子は国語ができる子が多いというのがあり、これは男女別平均点にはっきり現れます。ほとんどのケースで国語は女子の平均点が高く、残りの3科目は男子の方が平均点が高くなります。結果、4科目総合では男子の方が平均点が高くなるというのが通常です。これにより、偏差値は男子は下降圧力に、女子は上昇圧力になります。

以上を踏まえると、組分けテストと比較した場合の偏差値は、

  • 男子は(上昇+下降で)横ばいかやや高め
  • 女子は(上昇+上昇で)けっこう高め

に出るというのを、成績表を見る前の予備知識としておさえておくと良いです。

親の心構えとして第1回に書いたものを再掲するとこんな感じです。

  • 男子は偏差値が低く出るのが普通なので冷静に
  • 四谷大塚の偏差値表は合不合(男女別)の結果で見る

1点目は上に書いたものと矛盾しますが、心構えとしては低めに見ておいた方がいいという意味で捉えていただければと思います。高く出れば素直に喜んでください。

そして四谷大塚の偏差値表は、組分けではなく、ましてや全国統一小学生テストでもなく、合不合の結果から出ています(実際は第3〜6回の合不合ですが)。合不合の結果が、入試偏差値の目安になるというのはおさえておきましょう。

2. 過去問に触れておく

6年生のカリキュラムでは、合不合の前1週間は空白期間(学習予定が何もない期間)になっています。1週間分の時間が空くというのは大きいので、この期間を上手に使いたいところです。これまでのカリキュラム学習で抜けや不安な点があればここでリカバリーしておくこともできるでしょう。

そしてこの期間を使って合不合の過去問をやることが通常でしょう。その時点の実力値を測るために模試の過去問は邪道という見方もあるかもしれませんが、逆に、テストで実力をきちんと出すために過去問が必要という考えの方に私は共感します。過去問と全く同じ問題が出るなら確かに実力は測れないことになりますが(そういえばそんな事故?が2年前コロナ下のサピックスオープンであったようですが)、全く同じ問題が出ることは基本的にはなく、テストの形式や傾向に慣れておいて問題内容に対する理解力をきちんと問うという方が良いのではと思います。

合不合の過去問は以下の2種類があります。

  1. 予習シリーズ巻末にある合不合判定テスト問題
  2. 週テスト問題集巻末にある前年度過去問

予習シリーズのものは前回の予習シリーズ改訂時に収録したままのもので古い(10年ほど前)ので、難易度的にはあまり参考にはなりません。また冊子に載せるためにレイアウトも編集してあるので、形式も本番とは異なります。そのため、これはあくまでひとつの問題集として捉えた方がいいのかなと思います。

週テスト問題集にあるのは前年度の問題なので、こちらがいわゆる過去問です。国語がないのは残念ですが、残り3科目についてはぜひやっておきたいところです。

難点は、編集の都合から縮小して掲載されている点です。このままだと小さ過ぎるので、拡大コピーするなどして使います。実際のテストはA3サイズ(A3用紙に2ページ)の冊子形式なので、A4→A3サイズで拡大コピーすれば良いはずです。解答用紙はそのまま使えます。

3. 志望校エントリーをしておく

志望校判定のため、忘れずに志望校エントリーをしておく必要があります。テスト開催週の月曜日〜翌月曜日(テスト翌日)までが登録期間です。

本番入試と同様に、同一日程の入試回には1つしか登録できない(例えば2月1日午前で登録できるのは1校のみ)ので注意が必要です。

この機会に、実際の入試日程を見ながら受験プランを一度きちんと考えておくのが良いのではないでしょうか。第1回のときに入れていれば、そのときの結果も見ながら見直す機会になると思います。

第1志望と第2志望に関しては、前年度合格者との詳細な比較や第1回〜第6回までの推移なども出るので、慎重に決めてあまりブレない方がいいのかなという気がします。

4. テスト受験後の流れを考えておく

テスト受験後は自己採点と見直しをするわけですが、合不合は上期も下期もスケジュールは同じなので、6年下期も見据えてテスト受験後の型を作っておいた方が良いかなと思います。

考えるにあたり、以下の2点がポイントになります。

  • 解答・解説は当日試験終了後に本人に渡される
  • 採点後答案は翌日午後に閲覧可能になる

要するに、当日中に自己採点するのか、翌日まで待つか、という感じです。

当日自己採点すれば、まだ問題が頭に残っている状態でやれる、当日午後の空き時間に終えられる、などのメリットがありますが、試験中に問題用紙に答えを書いてくる必要があります。

翌日に回せば、採点後答案が出ているのでわざわざ中途半端な自己採点をしなくて済むというメリットがありますが、月曜になってしまうので翌週の学習時間を削ることになるデメリットがあります。

この辺りはどちらが良いというより考え方の問題なので、それぞれの事情に合わせて検討すれば良いと思います。ただいずれにしても、結果が出てからバタバタするのではなく、事前に時間計画を立てておくことが大事かなと思います。

ちなみに我が家は当日午後というか、試験終了直後にファミレスで昼食を摂りながらやってしまっていました。これは組分けテストのときからのサイクルだったのと、家に帰ってから改めてケツを叩くのが面倒というのが最大の理由でした。ただ振り返って今考えると、翌日に採点後答案が出るのであれば翌日で良かったかなと思います。問題用紙に答えを書いてくるのは多少なりとも時間のロスになりますし。特に6年生のこれからは翌週にカリキュラム学習がないので、慌てて当日に終わらせておく必要もない気がします。

昨年度(2021年)の情報

参考までに昨年度の情報も載せておきます。

受験者数

総数   :16,080名
4教科  :14,987名
4教科男子: 8,046名
4教科女子: 6,941名

第1回の受験者総数は14,367だったので2000名弱増えています。

平均点

算数(150点):70.6点(男子73.6/女子67.1)
国語(150点):89.8点(男子85.4/女子94.7)
理科(100点):49.9点(男子51.7/女子47.7)
社会(100点):49.2点(男子51.1/女子46.9)
4科(500点):261.1点(男子263.6/女子258.1)

国語がやや高い感じですが、特別平均点が高い科目も低い科目もない感じです。平均点の幅は4割から6.5割くらいまでバラつくことがあるので、その中で言うと割と普通に収まった回なのかなという感じです。

今年は前回(2022年第1回)算国が低かったようですが、今回はどうなるでしょうか。

さいごに

昨年の我が家の情報を参考までに少しだけ。

息子は6年に入ってから偏差値60ちょいをウロウロしていたのが、この模試で突然65超えを果たし、その後6年下期はこの辺りで安定しました。成績の推移はブログ紹介の中で書いています。

6年上期は特に算数が難しくなり、なかなか予定通りに学習が進まなかったりしてキツかったのですが、努力を継続していくことがいつか結果につながるんだと、後から振り返って思います。この当時はたまたまこの回が良かっただけと思ったのですが、このあとも合不合はこの辺りで定着したので、母集団の違いもあり、ここでの成績は信用していいのではと思います。

以上、第2回合不合の情報でした。

6年生上期の締めくくり、夏休み前の最後の模試ですね。受験生のみなさんが力を出し切れることを願っています。

【追記】2022年結果

ネットの情報を元に結果を追記します。

平均点男女男子女子前年(2021年)の結果(男/女)
算数(150点)75.178.471.270.6(73.6 / 67.1)
国語(150点)75.071.778.789.8(85.4 / 94.7)
理科(100点)46.548.444.249.9(51.7 / 47.7)
社会(100点)50.653.647.149.2(51.1 / 46.9)
4科(500点)248.9253.7243.2261.1(263.6 / 258.1)

解説動画まとめはこちらに書きました。

第1回の算国が60点台だったのと比較するとまともな難易度になったかなという印象ですね。受験ドクターの平均点予想よりは全体的に若干低めだった感じです。

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