4月9日に実施される四谷大塚主催の合不合判定テストについて、基本情報・中学校会場・結果データについてまとめてお伝えします。
試験後に結果情報を更新します。試験前の準備とともに、受験後の問題内容・難易度の把握にもご活用ください。
2023年 第1回合不合判定テスト
合不合判定テストとは何か、特徴、対策方法等については次の記事を参考にしてください。
全6回の合不合判定テストのうち、第1回・第2回は6年生前期に行われます。
合格判定のための持ち偏差値の基準となる模試はあくまで6年生後期の第3回〜第6回なので、前期の2回はそこへ向けた前哨戦のような位置付けと考えてよいでしょう。
合不合判定テストは全6回通して基本的な構成や試験時間は変わらないので、前期の2回で試験の形式を理解し出題に慣れておくというのが有効ではと思います。
基本情報
日程:2023年4月9日(日)
テスト時間・配点:
テスト時間 | 配点 | |
---|---|---|
問題配付・諸注意 | 15分 | ー |
算数 | 50分 | 150点 |
国語 | 50分 | 150点 |
トイレ休憩 | 15分 | ー |
理科 | 35分 | 100点 |
社会 | 35分 | 100点 |
受験料:5,280円(税込)
スケジュール:
申込受付期間 | 女子:3月15日(水) 10:00〜4月4日(火) 24:00 男子:3月16日(木) 10:00〜4月4日(火) 24:00 | |
志望校登録 | 4月3日(月) 12:00 〜 4月10日(月) 23:00 | |
採点後の答案 | 4月10日(月) 正午以降順次 | |
解説授業動画 | ナビゲーションモード:4月10日(月) 正午以降順次 マニュアルモード:4月12日(水) 正午以降順次 | |
結果資料集 成績管理 | 4月12日(水) 18:00以降 |
採点スケジュールを踏まえ、解き直しをいつやるか計画を立てておくといいでしょう。
中学校会場
試験会場は四谷大塚校舎のほか、中学校会場を選択することが可能です。試験慣れという意味でも中学校会場を選ぶ意義は大きいですし、学校説明会を開催する学校もあるのでうまく利用できると良いですね。
本模試での中学校会場(首都圏)は以下の通りです。
学校名 | 学校説明会 | 予約 | 四谷大塚説明会 | 備考 |
---|---|---|---|---|
大宮開成中学校 | 実施なし | 実施なし | ホール棟1階を 保護者控室として開放 | |
開智中学校 | 8:40〜9:40 | 要 | 9:40〜10:40 | |
関東学院中学校 | 8:40〜9:40 | 要 | 9:40〜10:40 | |
共立女子中学校 | 8:40〜9:40 | 不要 | 9:40〜10:40 | |
工学院大学附属中学校 | 8:40〜9:40 | 不要 | 実施なし | 先着200名 |
国府台女子学院中学部 | 8:40〜9:40 | 不要 | 実施なし | |
国学院大学久我山中学校 | 8:40〜9:40 | 不要 | 9:40〜10:40 | |
品川女子学院中等部 | 8:40〜9:40 | 要 | 実施なし | 教室にて プロジェクター中継 |
芝国際中学校 | 8:40〜9:40 | 要 | 9:40〜10:40 | 1家族1名まで |
渋谷教育学園幕張中学校 | 8:40〜9:40 | 不要 | 9:40〜10:40 | |
淑徳中学校 | 8:40〜9:40 | 不要 | 9:40〜10:40 | |
昭和女子大学附属昭和中学校 | 8:40〜9:40 | 不要 | 9:40〜10:40 | |
逗子開成中学校 | 8:40〜9:40 | 不要 | 実施なし | |
世田谷学園中学校 | 8:50〜9:50 | 要 | 9:50〜10:50 | 定員170名 |
高輪中学校 | 8:40〜9:40 | 不要 | 実施なし | |
東京農大第一高等学校中等部 | 実施なし | 実施なし | ||
獨協中学校 | 8:40〜9:40 | 不要 | 9:40〜10:40 | |
文化学園大学杉並中学校 | 8:40〜9:40 | 不要 | 実施なし | 先着40名 |
本郷中学校 | 8:40〜9:40 | 要 | 9:40〜10:40 | |
森村学園中等部 | 8:40〜9:40 | 不要 | 9:40〜10:40 | |
安田学園中学校 | 8:40〜9:40 | 要 | 9:40〜10:40 | |
山脇学園中学校 | 8:40〜9:40 | 不要 | 9:40〜10:40 |
4月5日現在、本郷・渋谷幕張・大宮開成のみが満席のようです。
直近3年の結果データ
平均点
過去の科目別平均点は以下の通りです。合不合は男女別で集計され、偏差値も(偏差値表も)男女別になっているので、共学校も含め、基本的には男子は男子、女子は女子の数字を見れば良いでしょう。
問題の難易度を把握したり、週テスト問題集の巻末に収録されている過年度の問題を解いた際などに活用してもらえればと思います。
平均点 | 2023年 (男/女) | 2022年 (男/女) | 2021年 (男/女) | 男女差 (男-女) |
---|---|---|---|---|
算数(150点) | 70.3 / 60.2 | 62.9 / 56.7 | 77.7 / 68.7 | +8.4 |
国語(150点) | 68.9 / 74.5 | 65.0 / 71.1 | 78.8 / 84.2 | -5.7 |
理科(100点) | 44.4 / 39.2 | 51.3 / 45.9 | 42.9 / 38.0 | +5.2 |
社会(100点) | 49.0 / 43.5 | 51.3 / 47.3 | 46.9 / 42.3 | +4.7 |
4科(500点) | 234.1 / 219.5 | 232.0 / 222.7 | 248.0 / 235.0 | +12.3 |
グラフにするとこんなカンジ。(点数ではなく割合です)
一般的には6割程度の平均点を目指して作成されているはずですが、ここ2年の結果を見る限りは5割程度の平均点になっており、母集団に対してやや難しめだというのがわかります。
模試というのは漠然と受けて一喜一憂するのではもったいないので、できるだけ具体的な作戦や目標点を設定して、結果を検証しそれを繰り返していくのが良いのではと思います。
受験者数
受験者数の推移は次の通りです。
受験者数が過去最高となった2023年組よりもやや増加ということで、他の模試がどうかにもよるかとは思いますが、2024年入試はさらに競争率が上がる可能性もありそうです。
2023年度試験の講評
以下は今回の試験内容についてのプロによる講評です。
受験ドクター講評
受験ドクターの講評の要約です。詳しくは(特に算数の解法などは)動画を見て確認していただければと思います。
今回、国語の一部の要約に関して、今話題のChatGPTを使ってみますので、そこも楽しんでいただければと思います。(後ほどChatGPTに関する感想も書いておきます)
コベツバ講評
コベツバによる算数の講評はこちらです。
本家のサイトで詳しい難易度が公開されています。また、[1]〜[6]までの解説が無料配信、[7]以降は有料で配信されています。
番外編:ChatGPTを使ってみて
今回試みとしてChatGPTを使ってみました。
具体的には、国語の[1]物語文と[2]論説文の解説部分のテキストを抜き出して、ChatGPTに要約を投げてみるというのをやってみました。
結果はご覧いただいた通りですが、どう感じましたでしょうか。
[2]はやや微妙でしたが、[1]の内容把握に関してはほぼ完全なかたちで要約できていて、私が追加する内容はほとんどない感じでした。春野先生が話したスクリプトを、音声認識がおかしいところだけ修正して投げただけで、別に課題文を読み込ませたわけではないのですが、これを読んだだけで大体の話の流れが読み取れるレベル感だと思います。
[2]は本文内容が中心ではないためか要約という指令ではうまいことまとまらなかったので、まだ全てに即適用という感じではないですが、投げ方如何ではもう少し精度を上げられるかもしれないし、音声認識のグダグダ感に比べるとかなり良い感じです。そのうち要約や議事録なんてのはAIに丸投げする時代はすぐそこまできている実感は感じられました。
使えそうなところでは今後もまた使っていきたいと思いますが、それよりも親として、これからの時代がどうなっていき、それに対しどういう教育をしていくのがいいのか、ちゃんと向き合って考えるべきときかもしれませんね。
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