合不合判定テストから見る第一志望者の割合

受験データ

合不合判定テストでは、参加者配布資料という受験データが毎回配られます。前回の第3回合不合のときに、このデータを元にして第一志望者数の昨年比増減を書きました。

参考:合不合判定テストから見る第一志望者数推移

ただ、その翌週に第1回合格力判定サピックスオープンを受け、あれ?四谷大塚のデータだけ見ていても意味ないのでは?と思い、四谷大塚とサピックスを合算したデータを作りました。

参考:合不合とサピックスオープンのデータを合算してみた

ついでにこんなのも。

参考:模試データから見る四谷大塚(含早稲アカ)とSAPIX

ということで、四谷大塚のデータだけを追いかけるのはやめました。じゃあ参加者配布資料は意味ないのか?となったのですが、何か使えるデータはないのかを探したところ、見つけました。

結果資料やサピックスオープンにはないデータ、それが第一志望者の人数です。

結果で出てくるのは志望者の総数(=その学校の試験回を志望校に書いた人の数)なので、その中で第一志望に書いた人が何人かは分かりません。それが参加者配布資料にはありました。

第3回合不合判定テストでの第一志望者の割合

志望者総数に対する、第一志望者の割合を出しました。志望者総数のデータは第3回のときの結果資料集を使います。例によって結果資料集には男子データしかないので、今回も男子分しかありません。ごめんなさい。

例えば以下の一行目だと、筑駒を志望校として記入した人(141人)のうち、43%にあたる60人が第一志望に書いたということになります。

ちなみにこれがわかったところで、本番受験では第一志望だろうが第二志望だろうが合否には関係ないのですが、この先の志望者数の変動予測とか、繰り上げの可能性とかの元データになるのかもしれないと思って出してみました。

四谷偏差学校名第一志望者数第一志望者率
73筑波大駒場6043%
70開成19950%
70渋谷教育幕張①8224%
70聖光学院①6840%
68麻布18961%
67栄光学園6745%
66駒場東邦11374%
66筑波大附属4040%
64早稲田①32280%
64武蔵26182%
64早大学院20689%
64慶應普通部19771%
64海城①19076%
64浅野15730%
64慶應中等部8524%
64市川①8216%
63早稲田実業22485%
61東邦大東邦①8216%
61サレジオ学院①5848%
60明大明治①6226%
60立教新座①446%
59芝①14270%
59広尾学園①3760%
58本郷①15367%
58青山学院6829%
58立教池袋①5331%
58神奈川大附①4227%
57城北①12977%
57逗子開成①6551%
57世田谷学園①5060%
56桐朋①12281%
56法政第二①11946%
56攻玉社①9056%
56中央大附属①8157%
56中央大附属横浜①5453%
56学習院①4227%
56法政大学①3747%
55明大中野①21639%
55巣鴨①10659%
55東京都市大付①4911%
53芝浦工大附①11463%
52明大中野八王子①6954%
52高輪A5046%
50成城①5847%
50国学院久我山①5653%
50成蹊①4048%
45日大豊山①5955%
45日大第二①4758%
出典:第4回合不合判定テスト 参加者配布資料

基本的には2月1日が第一志望になりやすいので、2月1日校は割合が高くなります。2月2日以降だと、その学校の初回受験日だったとしても第一志望の割合は低くなります。1月校は併願パターンの場合が多いので、総じて低めです。

2月1日校で低めの割合の学校は、神奈川の難関校を第一志望にしているケースや、2月1日に合格をもらったあと高偏差値の第一志望を受験するという受験パターンなどが考えられるかなと思います。

驚いたのは、開成の第一志望率の低さ(50%)です。筑駒志望なのか?とも思うのですが、仮にそうだとして筑駒第一志望の人を足しても65%にしかなりません。合不合だと日程ごとに1校しか選べないので、とりあえず判定用だけというのも考えづらく、ちょっとよくわからない数字です。

麻布の61%も同様です。この辺りだと、筑駒・聖光・栄光を第一志望にしているケースが考えられると思うのですが、3校足しても200人弱にしかならず、これだと開成分も埋まらないんですよね。チャレンジ校という位置付けで第二志望に入れてたりするんですかね。よくわからないです。

ということで、いまいち意味がわからなくなってしまいどう使えるのか微妙なのですが、せっかく出したデータなので共有しておきます。何か分かる方がいたら教えてください。

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