【大学附属】明治大学の付属校を徹底調査

明治大学 学校の横比較シリーズ
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まとめ

以上、明治大学の入試と、付属校についてみてきました。

特徴的な進学制度

見てきた通り、明治大学への推薦資格を保持したまま国公立大学の受験ができるというのが共通した制度となっていて、これが早慶附属校と大きく違う点かと思います。(早慶附属校の場合、他大学を受験する場合は推薦を放棄しなければいけない)

学年の8割以上が明治大学へ進学する空気感の中で受験勉強することになるので実際は簡単でないとは思いますが、入学時と考えが変わった場合に取れる選択肢が広がるという意味で、ありがたい制度ではないでしょうか。

また、一般的には学部ごとに推薦人数枠があって成績順に希望学部を選ぶ(希望学部に進めない可能性がある)というのが普通ですが、明大明治は原則希望した学部への推薦権が得られるというのは他にはない大きなメリットだと思います。

ただ、進学率が100%に近い早慶附属校と比べてやや低く8〜9割というところなので、推薦の基準ラインは厳しめなのかもしれません。(しっかり勉強しなければいけないという意味で、親目線では良いかも?)

親世代とのギャップ

最後にもう一度、明治大学の入試ポイントを挙げ親世代との違いを考えてみます。

  • 全定員に対する一般入試の割合は70%程度(共通テスト利用を含む)
  • 文系学部の一般入試枠は50%程度
  • 入学者に占める内部進学者の割合は10%強

明大世田谷の設置により、2029年度からは内部進学割合は15%程度まで上昇することが見込まれます。

私立大学全体の流れとして、付属校の拡大、選抜方法の多様化(総合型選抜、共通テスト利用入試など)が進んでいて、従来型の一般入試は縮小傾向にあります。明治大学は一般入試割合が高めのようですが、それでも文系学部では定員の半分しか枠がないので、その辺りは頭に入れておく必要がありそうです。

ちなみに親世代よりも明治大学の人気は上がっているとか、女子で希望する人が多いとか、大学入試も難しくなっているといった点は知っておいて損はないと思います。そして最終学歴として明治大学を希望するなら、中学や高校からというのもひとつの選択肢にはなるでしょう。

推薦資格を保持したまま国公立大受験ができるということで、明治大学を保険にしてさらに上を目指せると考えて選ぶ人もいそうです。ただ9割近くが内部進学するという環境の中で、進学校のような先取り学習もなく、推薦のため学校の成績も気にしながら受験勉強をするというのは、現実問題として結構厳しいのではと感じます。少なくとも進学校よりは不利なことは明らかなので、やはり明治大学へ進学するということを基本とし、どうしても外部受験したくなった場合の保険がある、くらいの構えで考えるべきなのかなと個人的には思います。

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