【大学附属】慶應義塾大学の附属校を徹底調査

学校の横比較シリーズ
慶應義塾大学

慶應義塾大学の附属校について調査します。慶應は小・中・高と学校が別々に分かれていて、それぞれの段階の進学先も複雑に入り組んでいます。しかも幼稚舎が小学校だったりと紛らわしい名前もあるので、素人には(?)分かりづらく、その辺りを全体像として解き明かしていきたいと思います。

学校案内的な内容にも多少触れますが、それよりも敢えて入学定員や進学先といった数字を追いかけていくことにフォーカスします。これによって、慶應義塾大学への入学ルートの全体像を把握や、現実的に小学校・中学・高校・大学受験のどの段階を目指すかといった戦術面を考える材料にもなればと思います。

こんな人におすすめ
  • 慶應義塾の各学校を全体像として掴みたい
  • 志望校の方向性について迷っている
    (大学付属校か進学校かなど)
  • 中学受験・高校受験・大学受験を考える上での検討材料がほしい

親世代よりも受験事情は複雑になってきているので、大学受験までの受験全体の大きな流れを見るのにも活用していただければと思います。

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大学定員と内部進学の全体像

大学入学定員の全体像

まずは慶應義塾大学の入学定員についてざっとまとめます。

総計文学部経済学部
(A+B)
法学部
法律学科
法学部
政治学科
商学部
(A+B)
医学部理工学部総合政策
学部
環境情報
学部
看護医療
学部
薬学部
薬学科
薬学部
薬科学科
入学定員6402名800名1200名600名600名1000名110名932名425名425名100名150名60名
外部入試計4921名700名670名420名420名800名66名845名375名375名70名130名50名
 一般選抜3656名580名630名230名230名600名66名650名225名225名70名100名50名
 総合型選抜580名120名80名80名若干名150名150名若干名
 学校推薦型(指定校)585名80名80名200名195名30名
 帰国生入試若干名20名10名10名若干名若干名若干名若干名若干名若干名若干名若干名
 IB入試10名10名
 外国人留学生入試若干名20名10名10名若干名若干名若干名若干名若干名若干名若干名若干名
外部入試割合
(一般選抜のみ)
77%
(57%)
88%
(73%)
56%
(53%)
70%
(38%)
70%
(38%)
80%
(60%)
60%
(60%)
91%
(70%)
88%
(53%)
88%
(53%)
70%
(70%)
87%
(67%)
83%
(83%)
内部推薦4校合計
(2022年度実績)
1364名48名405名208名208名154名41名181名40名57名0名18名4名
出典:慶應義塾 学部入学案内

定員ベースでの外部入試割合は全体で77%です。要するに1/5強は内部進学生であるということになります。

学部ごとに見ていくと、経済学部・医学部・法学部・看護医療学部では外部が7割以下、つまり内部進学の割合が多いというのがわかります。慶應の看板学部とも言われる経済学部は、半分近くが内部生であるというのはおさえておきたい数字かもしれません。

さらに言うと、従来型の学力試験である一般選抜は全体でも6割を切り、法学部に至っては38%しか枠がない(内部進学や総合型選抜、指定校推薦が多い)というのが数字として出ています。

今後どう進んでいくのかはわかりませんが、世の中全体の空気感として学力試験から脱却していこうという流れがあることを念頭におくと、向かう方向性がどっちにあるかは明らかではと思います。

以上が大学入試における現状認識です。

これを踏まえ、入学者の1/5強を占めることになる内部進学ルートについて深掘りしていきましょう。

内部進学ルートの全体像

慶應義塾の系列校は小中高ごとに複数あります。

  • 高校
    • 慶應義塾高校(塾高)
    • 慶應義塾志木高校(志木高)
    • 慶應義塾女子高校(女子高)
    • 湘南藤沢高等部(湘南藤沢/SFC)
    • 慶應義塾ニューヨーク学院
  • 中学校
    • 普通部
    • 中等部
    • 湘南藤沢中等部(湘南藤沢/SFC)
  • 小学校
    • 幼稚舎
    • 横浜初等部

進学先がやや複雑なので、それぞれの進学人数も加味して、大学までの内部進学ルートを図にしてみます。矢印の太さは人数を表現しています。

ざっくり言葉にまとめます。

  • 横浜初等部から湘南藤沢中等部・高等部へ至るルートは独立した一本のライン
  • 幼稚舎からは男子校・共学校に分かれ、高校で完全に男女に分かれる
  • 塾高・女子高の半数は高校受験で入ってくる
  • 志木高はほとんどが高校受験組の生徒で占められる
  • 湘南藤沢は初等部からと中学受験組の生徒で半々

細かく言えばこの矢印以外のルート(幼稚舎から湘南藤沢中等部など)もわずかにありますが、中等部のサイトに「2024年度より湘南藤沢高等部への内部進学はできなくなる」との記載もあり、原則的な進学ルートは上の図のイメージになると考えられます。

男子校の塾高・志木高の高校入試枠が大きいので、男子は高校受験が最も間口が大きくなっています。一方で女子については女子高の枠が小さく、さらに共学の中等部・幼稚舎でも女子枠が半分だったりするので、どの段階から狙うにしても女子には相当厳しいと言えます。

とりあえず慶應ならどの学校でもいい!というコスパだけで考えるなら、男子限定で高校受験が良いと言えなくはないと思いますが、そんな視点だけで学校選びをするのもつまらないので、この先はもう少し各学校を深掘りして見ていこうと思います。

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