【大学附属】明治大学の付属校を徹底調査

明治大学 学校の横比較シリーズ
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明治大学付属明治高等学校・中学校

学校法人明治大学が設置する直系の付属校です。2008年に神田猿楽町(御茶ノ水)から調布へとキャンパスを移転したのを機に共学化され、2020年からは男女比も1:1になりました。最寄駅からのアクセスはお世辞にも良いとは言えませんが、それと引き換えに広大なキャンパスを手に入れ、Webサイトのトップに「進化する伝統校。」と掲げているように、変革にも積極的な印象を受けます。

校風・教育の特徴など

  • 附属校としては比較的管理型で、しっかり勉強させる学校のようです。特に英語教育は力を入れていて、多くの海外留学プログラムを準備しているほか、中学から高校へは英検準二級の一次合格、大学推薦には英検二級とTOEIC450点以上という基準があるようです。
  • 明治大学へは推薦基準を満たせば推薦され、約9割が進学しています。また希望する学部への進学が原則可能とのことで、これは他の学校にはあまりない仕組みかと思います。さらに国公立大学や、明治大学にない学部(医学部など)の私立大学へ、推薦権を保持したまま受験も可能のようです。
  • 明治大学との高大連携プログラムにより、高等教育の先取りや進路選択のきっかけとすることができます。司法試験や公認会計士試験を先取りで学習する人もいるようで、目標が明確な人にはメリットがありそうです。

入学試験

高等学校

一般入試:学力検査(国語・英語・数学)[2月12日]
推薦入試:適性検査(国語・英語・数学)・面接(2回)[1月22日]

データ出典:明治大学付属明治高等学校・中学校 高校受験 入試データ

中学校

第1回:筆記試験(国語・算数・社会・理科)[2月2日]
第2回:筆記試験(国語・算数・社会・理科)[2月3日]

データ出典:明治大学付属明治高等学校・中学校 中学受験 入試データ

高校は男女50名ずつに対し中学は75名ずつということで、やや中学からの方が募集定員が多めです。

高校入試では推薦入試と一般入試の2回チャンスがありますが、推薦入試でも適性検査という名前ながら国語・英語・数学の試験が科されます。一般入試では、推薦入試の受験者には5点の優遇があるようです。
中学入試でも2回のチャンスがあり、第1回入試の受験者は第2回入試にて3点の優遇措置があります。また帰国生にも基準に応じて5点または10点の優遇があります。(明治大学付属明治高等学校・中学校 よくあるご質問より)

男女で見ると、高校・中学ともに男子は他校へ抜ける人が多いのか合格者数は多めで、そのぶん女子の方が倍率が高く厳しい入試になっているようです。

学費

データ出典:明治大学付属明治高等学校・中学校 学費・奨学金
*学年費・スクールバス費用
このほか、制服費用、行事費用などがあり

進学先

データ出典:明治大学付属明治高等学校・中学校 進路・進学実績

明治大学への推薦資格を保持したまま国公立大学(明治大学にない学部であれば私立大学も可)の受験が可能です。推薦基準を満たせば全員が明治大学への推薦を取得でき、さらに希望する学部への進学が原則可能ということで、実際に9割近い生徒が進学しています。学部の希望が通るということで人気の傾向も見ることができますが、商学部・政治経済学部で毎年半分程度の進学者を出している感じです。

再掲となりますが、2024年の進学先グラフは次の通りです。

明治大学はいまやMARCHトップとも言われ、その直系の付属校ということで、大学付属校の中でも早慶に次ぐ難易度になっていることが多いです。希望する学部へ進学可能だったり、明治大学への推薦権を保持しながら国公立大学受験ができたり、英語を中心に明確な進学基準があって一定水準の勉強を継続する必要があるなど、現代の親のニーズに応える制度設計がされていると感じます。

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