過去問演習 – 渋谷幕張

受験日記(兄6年時)

10月1日は都民の日で、久々にまとまった時間が取れるので過去問の日にしました。

9月中は学校が早めに終わる日もあり平日でもそこそこ過去問をやれましたが、今週からは通常時間割でフル授業になったため、平日に全科目取り組むのはこの先も厳しそうです。土日も10月は何だかんだ入っていてまとまった時間で取り組める日がほとんどなく、その意味で今日は貴重な日となりそうなので、色々考えた末、ちょっと学力的にはまだ早い気もしますが渋幕の過去問をやることにしました。

弟のチャチャが入らないよう、ビジネスホテルのデイユースでみっちり9時間缶詰めです。(過去問は解き直しまでセットで、試験時間のほぼ倍の時間がかかるので)

そして最近やってませんでしたが、久々に私もガチ参戦して父子勝負となりました。

渋幕の問題の傾向は?

解いてみた印象ですが、これまで解いてきた学校たち(四谷偏差値50後半〜60前半)と比べると明らかに問題の質が異なる感じです。

算数を含む全ての科目において、いわゆる典型題やどこかで見かけたような問題はほぼなく、その場で思考することを求められる問題がほとんどになります。模試の問題とも全然違うので、このレベルの学校だと模試の偏差値は相対的な立ち位置の指標にはなっても、志望校の合格可能性とは直結しないのではと思いました。もちろん思考のベースとして知識や解き方は必要なので、学力のレベル感という意味では偏差値が目安にはなると思いますが。

模試と入試では問題が違うので云々という系の話はよく聞きますが、それはこういうことだったんだと腑に落ちました。偏差値60前半くらいまでの学校は、そうは言っても模試の延長線上にある問題の印象なのですが(傾向や難易度は学校によってだいぶ違いますが、塾テキストの範囲を大きく逸脱しないという意味で)、そことは一線を画すというか、問題演習を積むだけでは到達できない領域の力がいるのではと感じます。(逆に言うと問題演習でそこへ到達すべく、大量の演習を投入するのが大手塾なのかもとも思います)

男子御三家や筑駒、栄光あたりもこういう感じなんですかね。国語以外まともに見たことがないので、どこかでできたらやってみようかと思います。

特に今回違いを感じたのは理科で、半分は文章の読解なのでは?という印象の問題でした。もしかすると、アウトプットの形式が違うだけで、思考力という意味では公立中高一貫校の問題に近いのかなとも思います。全科目を見て出題から何となく感じるのは、読書好きで、興味の幅が広く様々な知識を持っていて、深い思考もできる、そんな子供に来て欲しいということかなというメッセージです。なかなか大変ですね。

個人的な感想としては、ただ手も足も出ない難問が並んだりやたらに手数をかせぐ問題というのではなく、常識的な知識やしっかり考えさせるような問題が多いので、私は解いていて気持ちがいいというか、割と好きな問題だと感じました。

結果

さて結果です。

合格者平均を超えた!!

のは父でした。(すみません)

息子の結果は、、、

  • 国語:受験者平均にあと2点
  • 算数:衝撃の15点!
  • 社会:受験者平均にあと3点
  • 理科:唯一の合格者平均超え!

ということで、受験者平均よりさらに下での不合格でした。

ただ、点数から見える印象より実体は悪くないというか、全く手が届かないほど遠くはないなという手応えがありました。

衝撃の15点をマークした算数ですが、あるポイントにさえ気付かせてあげれば大問1つ全て解けたり(これで21点)、問題を読み違えていたりというのがあっての点数なので、まあそこも含めて今の実力ではありますが、難問は放置しても十分に合格者平均までは到達できる感覚があったので、この先頑張ればどうにかなるレベル感だと感じます。

私の感覚では、この学校は特攻か撤退かの分岐点になるのは理科社会かなと思いました。こちらは知識の詰め込みでどうにかするのは厳しそうな問題で、ここからの短期間で対策を取っていくのはちょっとしんどそうなので、理社で戦えるかが一つの判断ポイントになりそうです。その意味で、今回理科で得点できていたのは自信になります。

国語は大ゴケしないというのが目指すラインなので、今回に関して言えば文章も問題も難しい中でそれなりに格好をつけられたので十分です。

というわけで、決して点は取れていませんが、それなりに手応えは感じました。

まとめ

今回やってみて、発見がたくさんありました。

渋幕なんて難問揃いだって聞くし無理だろうとかいう先入観が先に立ち、漠然と恐れをいだいていたのですが、問題を解いたことで距離感を測ることができました。

過去問を子供に解かすタイミングは難しいですが(そこそこ仕上がっていないと手も足も出ずに距離感を測るどころじゃない)、ある程度算数が戦える状態になった段階では一度解いておくのは必要だなと思いました。さらに言えば、親も一緒に解けばその距離感を適正に把握できると思います。

あと、入試問題を解けばその学校がどんな子供を欲しがっているかがわかるという記述を受験本でよく見かけたのですが、今回それがちょっとだけわかりました。逆に、今までも何校も解いてきた中では正直よくわからなかったので、これって最難関校のみで通用する話なのか?とも感じましたが、最難関校とそれ以外の学校という括りであれば確かにそうかもと思うところもあります。(乱暴に言うと、天才型 vs. 秀才型みたいな感じ?)

まあそれはともかく、我が家的には収穫のあった1日でした。

この結果を踏まえてこの先の計画を再検討しなければいけないですが、それが一番しんどいかも。どうしようかなー。

コメント