過去問をどの学校からやるのか

受験データ

過去問の季節が近づいてきました。

サピックス勢からは有名中という単語が出始めていて、夏休みに夏期講習と並行して志望校以外の過去問をやるようですが、さて我が家はどう取り組むか。

学力が足りないうちにやっても意味がないのであまり急いでやる必要はないらしいですが、単純に問題集を繰り返すよりも(本当はその方が伸びるらしいですが)過去問を解く方がモチベーションは上がるみたいなので、志望校以外の学校の過去問を使ってうまく回せないかなと考えています。

特に社会は、予シリの演習問題集でもデータが古くて答えが違っていたことがあったので、数年前に発行された問題集よりも新しい過去問を問題集として使いたいと思っています。

ということでとりあえず 銀本 は買いました。

次はどういう順番でやるか。

優しめの問題から段々とレベルを上げていけるのが理想ですが、学校の偏差値と問題の難易度は必ずしも一致していないのが難しいところ。

かといって、全ての問題を自分が解いて順番を決めるなんて現実的ではありません。

と悩んでいましたが、いい方法を見つけました。

晶文社の出している、首都圏中学受験案内 に載っている「思考コード」を使います。

「思考コード」については こちら(晶文社のサイト) を見ていただければと思いますが、ざっくり言うと、各校の入試問題を分析し、

  • A:知識・理解思考
  • B:論理的思考
  • C:創造的思考

に分類して各項目のウェイトが記載されています。

ざっくりと、サピックスオープンでいうところのA問題(知識力)、B問題(思考力)がそれぞれA、Bに対応していて、公立一貫校のような作文的な問題がCに対応していると考えると分かりやすいと思います。

本来、志望校の傾向を知ることや、併願校を検討する際に使うべき指標ですが、ちょっと強引に点数化することで問題の難易度ランキングが作れないかなと考えました。

計算のルール:

  • A1を基準(1倍)とする
  • 縦方向に上がった項目は x1, x2, x3とする(A1=1倍、A2=2倍、A3=3倍)
  • Bを2倍とする(B1=2倍、B2=4倍、B3=6倍)
  • CもBと同じく2倍とする(Cのある学校はたぶん受けないので参考程度)

例えば晶文社のサイトに載っている次の画像の算数のケースだと、

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A1=30点、A2は23なので23×2=46点、A3は6なので6×3=18点、B1は18なので18×2=36点、B2は23なので23×4=92点、合計で222点

となります。

2倍とか3倍としている根拠はありません。強いて言えばBタイプを後回しにしたいので倍にしている感じです。

かなり乱暴な計算で無理矢理点数化しているので、このデータが一人歩きしないよう気を付けていただきたいですが、一旦この数値を元に順位付けをするとこんな感じでした。(4科目分のデータが載っていた学校のみ集計)

 国語算数社会理科
1桜蔭開成武蔵渋谷幕張
2麻布麻布麻布武蔵
3武蔵武蔵海城浦和明星
4開成筑駒栄光学園筑駒
5筑駒聖光学院浅野東邦東邦
6渋谷幕張渋谷幕張駒場東邦栄東(東I)
7駒場東邦栄東(東I)市川豊島岡
8栄光学園鷗友麻布
9栄光学園早稲田栄光学園
10海城早稲田実渋谷幕張鷗友
11渋谷渋谷早大学院桐朋洗足学園
12鷗友桜蔭渋谷渋谷開成
13市川海城東邦東邦横浜雙葉
14豊島岡渋谷渋谷栄東(東I)吉祥女子
15早稲田実駒場東邦雙葉立教新座
16聖光学院フェリス女子学院市川
17浅野雙葉筑駒浅野
18本郷市川慶応中等駒場東邦
19洗足学園豊島岡浦和明星慶応湘南
20横浜共立立教新座洗足学園聖光学院
21早大学院女子学院慶応湘南女子学院
22横浜雙葉東邦東邦豊島岡
23早稲田本郷吉祥女子桜蔭
24雙葉浅野聖光学院早稲田
25立教新座浦和明星開成雙葉
26栄東(東I)横浜共立早稲田実桐朋
27浦和明星吉祥女子桜蔭海城
28東邦東邦慶応湘南早稲田渋谷渋谷
29女子学院洗足学園早大学院早稲田実
30桐朋鷗友慶応普通フェリス
31慶応湘南慶応普通横浜雙葉横浜共立
32吉祥女子慶応中等本郷早大学院
33フェリス桐朋フェリス本郷
34慶応普通横浜共立慶応普通
35慶応中等横浜雙葉立教新座慶応中等

意図的にBタイプを上げているので微妙なところはあると思いますが、感覚的にそれほど大きな違和感のない数字が出た感じがします。(武蔵って全科目そんな難しいのとか細かなツッコミはなしで)

もちろん実際の入試では、試験時間も同一ではないし受験生のレベルも違うので、これが単純な入試難易度にはなりません。そもそも勝手に2倍3倍しているわけだし。

ただ、我が家が過去問に取り組む順番として使用するには十分なデータになりそうなので、これを参考に取り組みたいなと思います。

肝心の社会が、中堅校以下で揃っていないのが残念ですが。(首都圏模試さんおねがいします)

本来学校選びのためのデータなので、タイプごとに分けて集計しても面白そうです。そのうちやってみようかな。

ちなみにこんな感じでExcel集計しています。(すみません、ボカしてます)

実データはさすがにここには載せられないので、ご興味のある方は晶文社の 首都圏中学受験案内 を購入して利用してみてください。

変に計算入れずに一覧化して眺めるだけでも、色々傾向が見れて楽しいです。

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