週テスト問題集の使い方

勉強方法

YT週テストは、過去2〜3年分くらいの過去問を四谷大塚のサイトから購入することができます。市販はされていないので、四谷大塚サイトで購入する必要があります。

週テスト問題集(XXXX年度)というやつです。科目は算数、理科、社会で、国語は著作権の関係からか販売はありません。

出典:yotsuyaotsuka.com

なお現在、2018年〜2020年までの問題集が表示されますが、品切れのものが結構ありました。今年の4年生から予習シリーズが改訂されて4年生分はなくなっているので、もしかすると在庫限りかもしれないです。必要なものがあれば早めに手に入れておいた方がいいかもしれません。

この週テスト問題集ですが、Aコース、Bコース、Cコース、Sコースの全ての問題が収録され平均点も記載されているので、演習教材として使用するのに都合が良く、週テスト生はもちろん、自学用にも使い勝手がいいと思います。ちなみに、レベルが高い方からS>C>B>Aとなっています。(理科、社会はBとCが一緒でBC問題となっているので、S>BC>Aとなる)

AからSまで全て解いてから週テストに向かうという猛者もいるみたいですが、それはさすがに時間を取られて大変ですし、うまく取捨選択できるとより使い勝手がよいだろうということで、参考になりそうなポイントを書いておきます。

ちなみに6年下は少し問題構成が違っているので最後に触れることにして、ここでは6年上までの構成を書いておきます。

今週の単元と前週の復習が混ざっている

週テストは、前週の復習を混ぜることで自然に学習の定着を図る仕組みになっています。このため、今週の単元と前週の単元の両方が出題されるのですが、復習範囲の大問番号は決まっています。具体的には以下の通りです。

算数:大問2(小問集合)と大問4が前週の範囲

理科・社会:最後の大問(3か4)が前週の復習

このように復習範囲は大問番号が決まっているので、週テストをやっていく中で、これらの大問に×があれば前週部分がきちんと定着していないことがわかります。その辺りを把握して、組分けテスト前に集中的にやるべき単元を組み立てるなどの対策を取ることもできるので、点数だけを見るのではなくどこを落としているのかを見ていくことが大事かなと思います。

また、もし週テストサイクルで使うではなく単純に問題集として使いたい場合は、この部分をやらない(もしくは別回に回す)ことで、予習シリーズ利用者でなくても未修部分を避けて使用することもできます。

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算数:ざっくりA・BとC・Sで問題が違う

次にテスト問題の話ですが、A・BテストとC・Sテストで出題が異なります。これは逆に言うと、AとB、CとSではかなり重複して同じ問題が出題されているということです。これを知っていると、無駄に同じものを繰り返すのを防いだり、敢えて同じ問題を解かせるということができます。

具体的には次の通りです。

AテストとBテスト
大問2と3:半分前後が同一問題
Aテストの大問6=Bテストの大問5
Aテストの大問7=Bテストの大問6

CテストとSテスト
大問2と3:半分前後が同一問題
Cテスト大問5=Sテストの大問3(6) ⇒これは例外もあり
Cテストの大問6=Sテストの大問5
Cテストの大問7=Sテストの大問6

イレギュラーな回などで多少異なるときもあるかもしれませんが、ほぼこんな感じで同一問題です。

大問の番号が違うだけで問題は完全に一致しています。  出典:6年下 週テスト問題集(2020年度)より

つまり、S問題はC問題と同じものを大問番号でひとつずつ前にずらして出題し、最後の大問7でより難しい問題を出題しているということになります。(AとBの関係も同様)

これに気付いてからは、我が家では使い方を工夫しました。こんな感じです。

  1. 基本的にはCテストとSテストをやってから週テストに向かうことにした。これは、Cテストの大問を敢えて繰り返して定着を図るため。
  2. 予習シリーズで出来が悪い単元はBテストをやってからCテストをやる。
  3. 時間がなくてSテストまで全てできない回は、Cテストの大問6、7が○ならSの大問5、6は飛ばす。逆に×なら大問5、6だけやって7は飛ばす。
理科と社会は同一問題はない

理科と社会は、大問レベルで完全に同一の問題はない(はず)です。

基本的には、各テストで同一の資料を題材にしながら、問題の作り方でレベル感を変えているという感じです。なので、時間があれば全テストをやれば穴がなくなるでしょうし(小問レベルでは同じ問題が出ますが)、そうでなければ適正と思えるレベルの問題をやればいいんじゃないかなと思います。

我が家では、できるだけBCテストとSテストの2つをやるようにはしていました。時間的に1つしかできない場合は、単元の出来によって変えるという感じで。

6年下はどうか

最後に6年下についても触れておきます。

6年下の算数では、AテストとBテストは大問の構成も含めてほぼ違う出題になっているので、別のテストと捉えればよいと思います。CテストとSテストはこれまで通り重複が多いので、それを踏まえた使い方を検討するのがいいと思います。

CテストとSテスト
大問2:半分前後が同一問題
Cテストの大問4=Sテストの大問3
Cテストの大問5=Sテストの大問4

理科と社会はこれまでと大きな傾向の違いはありません。

合不合判定テストの過去問もついている

6年生版には、巻末に合不合判定テストの過去問も付属しています。例えば、週テスト問題集(2020年度)6年下だと、去年2020年に出題された第3回〜第6回の合不合判定テストの問題と解答解説が掲載されています。

模試の過去問はやるべきか云々の議論はありますが、実力をきんと出すという意味においては、問題形式やレベル感を知って慣れておくというのは有効な手段だと思います。例えば、合不合判定テストではこれまでの組分けテストよりも算数の大問が増えているので、いつも通り[8]までで終わりだと思って解いていたら時間切れになってしまったという事態もありうることだと思うので、その辺りはきちんと把握して対策しておくべきだと思います。

でこういうのが、塾生だけに配られて通塾生だけが有利になったりするのではなく、公式の過去問として販売されて誰でも入手できるというのは、公正な模試データが得られるという意味でも良いことだと個人的には思います。

まとめ

四谷大塚は、元々テスト会だったこともあって週テストの仕組みがしっかりしています。

そして、リアルタイムで週テストを受けていかなくても、1年前のものにはなりますが週テスト問題集で同じテストを解くことができるというのも非常に良いシステムだと思います。そして、塾に入会していなくても誰でも購入して利用できるというオープンな姿勢が、個人的には好きです。

敢えて難点を挙げれば、解説がテキストのみで子供が一人で理解するのに難儀することもあるので、動画解説サービスなんかが出てきてくれるとよりありがたいです(誰かがYouTubeとかで始めてくれると助かりますね)。

4年生から予習シリーズが改訂されちょっと過渡期ではありますが、週テスト自体は同じように続いていくと思うので、同じような問題分析をしてみて使い方を探ってはいかがでしょうか。週テスト問題集は自学には最適な問題集だと思うので、うまく活用できると自宅学習でもいけるのではと思います。

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