模試4回分の志望者数の推移

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模試の志望者数のまとめです。

9月〜12月まで各4回ずつ行われた合不合判定テストとサピックスオープン(SO)について、それぞれの回(月)ごとの志望者数合計(男子分のみ)を勝手集計して載せてきました。

最後なのでまとめとして、それぞれの回の志望者数がどう推移したのかを記しておこうと思います。来年以降の方の参考になればと。

ざっと見渡すと、まあ予想通りではありますが、難関校と言われる学校については9月の志望者数が一番多く、回を重ねるごとに減り続けるという傾向があるのがわかります。これは、基本的に高い目標を掲げて受験をモチベートはするものの、徐々に現実ラインの受験校へとシフトしていく動きがあることを示しているものと思います。

都内男子進学校の2月1日で絞っていますがこんな感じです。(筑駒だけ日程は例外ですが参考まで)

武蔵だけ最後ちょっと上がっていますが、基本的な傾向はみな徐々に下がり続けているというのが見てとれるかなと思います。9月と12月で比べると、だいたい1割程度減っているという感じですかね。

では減らした分どこが増えたのかということですが、次のグラフになります。

11月、12月で少しイレギュラーな動きはあるものの、ここで挙げた学校の基本的な方向としては全て増加傾向です。こちらの学校へ流れていると考えると自然かなと思います。

この減少と増加の分水嶺となっているラインですが、四谷大塚の偏差値表でちょうど空白になっている60〜63のあたりになります。つまりこのラインを境にして、64(海城、武蔵、早稲田)から上に位置している学校が減少傾向、59(芝)から下に位置している学校が増加傾向という感じになっています。

ちなみに偏差値表にはちょうどこの真ん中にサレジオ学院A(61)がありますが(神奈川なので一旦除外しましたが)、面白いことにここは上下にぶれながらも結局ほぼ横ばいでした(229→234→220→225)。このことからも、動きを分けているのがこの辺りの偏差値ラインと見ていいポイントかなと思います。

あと1つだけコメントすると、前年比でだいぶ人数が減っていて穴場感が強かった世田谷学園が、最後は調整されてきました。各模試で志望者数のデータが公開されることによって、初動でバラつきがあっても結局は収まるところに収まるということかなと思います(不祥事などの大きなマイナス要因があれば別でしょうが、普通の動きであれば)。

大学附属校については共学が多くデータが正しくないものが多いので細かくは見ませんが、少なくとも偏差値上位となる早慶の附属校は全て減少傾向でした。難関校から徐々に中堅校にシフトしていく流れは、進学校の場合と基本的には同じと思っていいと思います。GMARCH附属校は学校によって様々という感じなので、その辺りが一つの分岐点かなと思います。

以上、模試の志望者数データから見える傾向について考察を含めて書きました。

結局、よく言われている話というか、おそらくこうだろうという傾向をなぞっただけの結果ではありますが、実データとしても裏付けできたかなと思います。また、増加減少の傾向が変わる分岐点についても割とハッキリ出たので、模試のデータを眺めながら志望校を考えていく際の一つの参考にはなるのではと思うので、よかったらご活用ください。

以上です。

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