サピックスオープンの入試動向動画が秀逸

受験日記(兄6年時)

合格力判定サピックスオープンを受験された方は、10月9日(土)からマイページで入試動向動画が見られます。これは見ておいた方がいいと思いますのでまだ見ていない方はぜひ。

次の5つの動画があります。

  • テストの活用法(第1回と第2回で共通)
  • 最新の入試動向(男子校)
  • 最新の入試動向(女子校)
  • 最新の入試動向(共学校)
  • 卒業生アンケート

一本が30分以上の動画なのである程度まとまった時間がないと厳しいですが、テストの活用法と、志望校に合わせた最新の入試動向は見ておいた方がいいのではと思います。模試の結果表と、合判資料の見方を教えてくれています。

50%判定ラインを合格とする

それによると、合判模試では50%判定ラインを合格とみなし、仮に今回の模試を入試とすれば50%ラインに達していれば合格と考えるということでした。(そのロジックについては説明が難しいので「テストの活用法」動画で話されているものをご確認ください)

そして、それをベースに志望校の50%偏差値ラインを見るのですが、そこにある数字が順位になっています。学校によって異なりますが、上位校だとSAPIX生の合格実績が半分とかになっていることも珍しくないので、例えば昨年の実合格者数の半分と50%ラインの順位を比較してみたりすると、目標とすべきラインが見えてくるのではと思います。

ちなみにこれは合不合判定テストの結果資料集にも同じようなデータがあるので、合不合受験者はそちらで見てもいいと思います。特に武蔵のような、サピックスより四谷大塚系の方が受験者も合格者も多い学校は合不合で見た方がいい気がしますね。

これ、両方の模試のデータを足し合わせるとかなり正確な受験者数データになる気がするので、ちょっと時間があったらやってみようかと思います。

入試難易度の上下動を判断するものは

そして、今回の動画で一番おいしいところですが、それは合判資料にはなく動画のみで使用されていたデータです。それが、昨年・一昨年の80%・50%ラインまでの人数データと今回との比較です。

どういうことか。

合判資料には、その入試回の志望者の数(今回の模試で第4志望までに書いた人の数)が記載されていて、そこは昨年・一昨年の人数も書かれているので、志望者数が昨年・一昨年に比べてどの位増えたのか、減ったのかという比較は可能です。

しかし動画では、そこにさらに80%・50%ラインの人数まで入って比較されているのです。

実際に50%ラインが合格であるとすると、全体の人数の増減よりも、50%ラインまでに何人いるのかということの方が重要です。結局合否は50%までの人数で決まるので、仮にそれより下位の人数が増えていたとしても、それが難易度に影響するわけではないということになります。

例えば、例として挙げられていた麻布だと、志願者数は51○→46○→51○となっていて、そこだけ見ると去年だけ易化したように見えますが、実は50%ラインの人数は全く変わっていないので難易度はここ3年で変わっていないというのが分かります。

動画で取り上げられているのが全ての学校でなく、増減が大きかった学校(と一部の難関校)に限られているのが残念ではありますが、見ておく価値のあるデータだと思います。

動画内でも触れられていましたが、サピックスでは(他の模試もそうかもしれませんが)このデータを元に学校偏差値を調整しているようで、例えば全ての回で人数が激増していた広尾学園小石川は今回の偏差値表でも上昇していて、この傾向が続けばさらに上がりそうという感じでした。

文字情報だけだといまいちイメージが難しいと思うので、ぜひ動画を見て確認してみてください。

サピックスオープンは受けてよかった

今回の成績表データや合判資料、入試動向動画を見て、サピックスの本気を感じました。

入試傾向動画は、ぶっちゃけ四谷大塚の方はあまり新しい話もなく大して面白くなかったのでこっちも期待せず見たのですが、いい意味で裏切られました。データが具体的で、本当に入試傾向を語っています。

また成績表でも、全問題の正答率が、全体だけでなく第一志望・第二志望ごとにも出ているので、その志望校を目指す生徒はどこまでを取っているのか、どこを取れるようにすれば合格ラインにいくのかというのを具体的に分析できます。

ちょっと四谷大塚ももうちょっと本腰入れないと、テスト会のお株も奪われてしまうのでは?と部外者ながら危機感を覚えてしまいます。

まあ合不合とどちらか一方を選ぶとなれば、最難関志望でない限りは敢えてサピックスオープンを選ぶ理由もない(それほど違いがあるとも思えない)ですが、子供のスケジュールが許せば両方受けるのはアリだと個人的には思います。

あと、外部生でも(受験した翌月のみですが)、サピックスの去年の入試データや併願校データも見ることができます。これ、9月から12月まで模試を受ければ、結局入試直前まで継続して見られることになりますね。上位校受験ではサピックスは無視できない存在なんで、こういうのも重要かなと思います。

ということで、11月14日のダブルヘッダーも含めて、我が家は合不合とサピックスオープン両方の完走を目指します。

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