ついに最後の判定模試です。受験された方はおつかれさまでした。昨日行われた合不合判定テストについて、基本情報と共に動画講評の要約をまとめて残しておきます。
2022年 第6回合不合判定テスト
そもそも合不合判定テストとは何か?については次の記事を参考にしてください。
基本情報
日程:
2022年12月11日(日)

テスト時間・配点:
テスト時間 | 配点 | |
---|---|---|
問題配付・諸注意 | 15分 | ー |
算数 | 50分 | 150点 |
国語 | 50分 | 150点 |
トイレ休憩 | 15分 | ー |
理科 | 35分 | 100点 |
社会 | 35分 | 100点 |
受験料:5,280円(税込)
中学校会場
試験会場は四谷大塚校舎のほか、中学校会場を選択することが可能です。本模試での首都圏中学校会場は以下の通りです。
地域 | テスト会場 | 午前 | 午後 |
---|---|---|---|
東京 | 攻玉社中学校 | 男子のみ | |
城北中学校 | 男子のみ | ||
成城中学校 | 男子のみ | ||
高輪中学校 | 男子のみ | ||
東京都市大学付属中学校 | 男子のみ | ||
日本大学豊山中学校 | 男子のみ | ||
本郷中学校 | 男子のみ | ||
吉祥女子中学校 | 女子のみ | ||
品川女子学院中等部 | 女子のみ | ||
昭和女子大学附属昭和中学校 | 女子のみ | ||
豊島岡女子学園中学校 | 女子のみ | ||
富士見中学校 | 女子のみ | ||
三輪田学園中学校 | 女子のみ | ||
山脇学園中学校 | 女子のみ | ||
開智日本橋学園中学校 | 男女 | ||
中央大学附属中学校 | 男女 | ||
東京農大第一高等学校中等部 | 男女 | ||
広尾学園中学校 | 男女 | ||
宝仙学園中学校・理数インター | 男女 | ||
目黒日本大学中学校 | 男女 | ||
神奈川 | 逗子開成中学校 | 男子のみ | |
神奈川学園中学校 | 女子のみ | ||
カリタス女子中学校 | 女子のみ | ||
神奈川大学附属中学校 | 男女 | ||
桐光学園中学校 | 男女 | ||
千葉 | 国府台女子学院中学部 | 女子のみ | |
渋谷教育学園幕張中学校 | 男女 | ||
埼玉 | 大宮開成中学校 | 男女 | |
開智中学校 | 男女 |
スケジュール
申込スケジュール
四谷大塚生・準拠塾・提携塾:7・8月に申込・抽選を実施済み
申込開始日 | 女子 | 11月15日(火) 10:00〜 |
---|---|---|
男子 | 11月16日(水) 10:00〜 | |
申込終了日 | 12月8日(木) 24:00 |
試験結果公開スケジュール
志望校登録 | 12月5日(月) 12:00 〜 12月12日(月) 23:00 |
採点後の答案 | 12月12日(月) 正午以降順次 |
解説授業動画 | ナビゲーションモード:12月12日(月) 正午以降順次 マニュアルモード:12月14日(水) 正午以降順次 |
結果資料集 成績管理 | 12月14日(水) 18:00以降 |
2022年結果
受験ドクター講評
受験ドクターの講評を簡単に要約します。
全体講評・平均点予想
- 論説文は内容は難しかったが問題はそれほどでもなく標準的、物語文は若干やさしい、[3][4]はいつもと変わらない難易度
- 平均点はいつもと変わらない予想、女子は100点前後、男子は95点前後
[1]物語文
- 敗戦直後の女学校の物語だが、現代の作家で素直な文体で読みやすかったのではないか
- 問1:場面分けの問題、読みながらブロック分けするクセをつけておくと良い
- 問2:擬音語・擬態語、これはできただろう
- 問3:簡単な慣用句、できていてほしい
- 問4:このときの気持ち、心情の中でつぶやきとしてどう思っているかを考えていけばよい、正答率は高いだろう
- 問5:文脈が正しく読み取れていれば正解できる
- 問6:気になり出したきっかけをまず捉える、目を気にしないで自分で選択している・自由を堂々と行っているという部分が書けているかがポイント、記述にしては正答率は高かったのではないか
- 問7:ここも全問正解のお子さんが多かったのでは
- 問8:抜き出し問題、探す範囲が狭くて済む簡単な問題
- 問9:どれも紛らわしく正答率は低かったかもしれない
- 問10:正答率は高いのではないか
[2]論説文
- [1]より明らかに難しい
- 内容は深く理解しようとすると非常に難しい文章だが、問題は深い理解を要求していないので、字面の意味が分かり論理構造が分かれば正解できただろう
- 問1:いずれも意味を考えればわかる
- 問2:簡単な抜き出し
- 問3:読み取れていればいいが、読み取れていなくても字面だけ追って正解に行き着くこともできる
- 問4:模範解答がおかしい、内容を抽象化したものを求めているはずで「孤立した知識はほかの知識と豊かな関係を持っていないと何の役にも立たない」が正解だと思う。正解例にとらわれずに、このことが書けていればほめてあげてほしい。
- 問5:これは模範解答通りでいい
- 問6:属人的の意味=各人の経験は人により異なる、が分かれば解ける、これは難しかった
- 問7:アイウに絞る→アウに絞る→比較というやり方を取らないとものすごく時間を食う、お子さんがどのように解いたかを確認してみるとよい
- 問8:標準的な問題
- 問9-1:筆者の考えがわかりづらいので具体例を用いている、よってその直前直後に筆者の意見がある
- 問9-2:非常に難しかった、一文ではなく文章の途中を抜き出すことができたか、いくつかあるリンゴのところからまとまって書かれている部分を見抜くことができたかどうか
- 問10:正答率は低そう、抜き出し問題は時間を食う、検討をつけてカタチを決めてから探すというのが基本
- 問11:非常に難しかった、知識とは筆者にとって何なのか、引っ掛けが巧妙だった
[3][4]知識問題・漢字
- 問1:知識がなくても言語感覚があれば選べたのではないか
- 問2:正答率は高い
- 漢字はそんなに難しいものは出ていない
全体講評・平均点予想
- 知識・計算が織り混ざり、35分というスピード勝負
- 特に[2]物理の電流がかなり難しかったので、ここを避けて知識からしっかり答えていき、残った時間で化学計算や溶解度、地震波など面倒でない計算で点数を増やす、余力があれば[2]というかたちでやれたかがポイント
- 知識はこの時期には全て入っていて欲しいものであり標準レベル、計算は地震波は標準レベルで取れてほしい
- 平均点予想は男女とも50〜55点くらい、もしかすると男子は55点を少し越えるかも
[1]全分野からの知識まとめ
- 問1は引っかかって間違えやすい問題
- 問5は溶解度の中でもちょっと面倒な問題、この時期なので計算でしっかりできること、1分ちょっとくらいでできると良い
[2]物理(電気と磁石)
- 問3-1までは難しくない
- 問4はかなり面倒で難度が高い、かなり正確に電気の流れを把握必要がある、解説を踏まえ電流の流れ・大きさを全て確認しておくと復習効率が良い問題
[3]化学(金属)
- 表2、3.6Lが限度となっていることを求めることができるかどうかが問3〜5につながる、間違えていればしっかり復習
- 問6は解き方(消去算)の型が分かっているか、正答率は低いだろうが上位の学校を目指す場合はできるように
[4]生物(植物)
- それほど難しくない、ここで時間を稼げたかどうか
- 問6、あまり出ないテーマだが、蒸散と同じような考え方でマルバツを作っておくと解きやすい
[5]生物(動物)
- 知識だけ、問3まで全問正解できるように
[6]地学(地震)
- 来年は関東大震災から100年ということで地震の出題が増えるのではないか
- 地震の知識、地震波を使った計算問題、難易度はそれほど難しくない
全体講評・平均点予想
- 時事的な要素、今年狙われやすい要素が出ていた
- [3]鉄道開通150周年、[4]国政選挙、[5]ロシアとの関係など
- 平均点予想は55点前後
[1]地理総合
- 問6:国立公園・国定公園の違いについて確認
[2]地図
- 読みやすかったのではないか
[3]時事問題
- 明治初頭の諸改革は狙われやすいので年号含めまとめなおす
- 鉄道だけでなく明治の移動手段も確認
[4]公民
- 参院選は一票の格差の話に繋がりやすい
[5]ロシアとの関係
- 問8:広島・長崎原爆とその間のソ連参戦、沖縄戦が何月かという辺りは確認
- エネルギー価格の上昇、天然ガス、貿易相手国など
全体講評・平均点予想
- 解きやすいと感じた人が多かったのではないか
- [7]〜[9]が通常は難しいが、[7][8]の難度が抑えられていた
- ミスなく処理できたか、後半の大問にひと通り目を通し自分が解ける問題に時間をかけることができたかの勝負
- 平均点予想は男子80〜85点、女子は75点前後
[1]計算:3.14をまとめるのと同じような方法でまとめる
[2]小問集合:全般的に解きやすい問題
[3]数列:どこに区切りを入れるのか、その後組み番号を振るという作業レベルのところを疎かにしないように
[4]水量:よくあるお馴染みの問題
[5]速さ:(1)があることによって解きやすくなっているので誘導に乗って解くように、また(1)(2)がなくいきなり(3)を問われても解けるようにしておいてほしい
[6]小問集合:今回は3問とも解きやすかった
[7]3量の消去算:(1)は確実に拾いたい、(2)は式を作ったあとどう処理するか、不定方程式が出題される学校を受ける場合は確認してほしい
[8]場合の数:丁寧に調べ上げれば答えが出てくる問題、作業の精度が問われた
[9]立体の影:拡散光線なのか並行光線なのかで異なる、時間がない・作図方法がわからないなどだった人は方眼を利用してもう一度作図に取り組んでほしい
全体通して:
冬期講習に入る前に4回分の合不合の復習をやってほしい。
コベツバ講評
コベツバによる算数の講評はこちらです。
- レベルAが72点、レベルBが72点、レベルCが6点で、レベルBの多い、難易度の高いテストになった
- 難関校で出やすい論点([5]速さ、[7]あまりの世界/不定方程式、[8]場合の数、[9]立体図形)が多数出題された
- [4]まででどれだけ点数を作れるかで、基礎・基本が身についたかが判断できる、その中で難しかったのは[2]-(6)
- [5]-(2)が難しくややこしかったが、難関校狙う場合は突破できるパワーを身に付けてほしい
- [6]はどれも重たい問題だった
- [8]はやや思考力寄りで技術も要する問題
- [9]は過去に灘や開成で出た論点を少し易しくしたような問題
- 本番まで時間が少なくなってきたので、それぞれの志望校で必要とされる難易度・分野に関してしっかりと補強して、本番を自信を持って迎えられるよう努力してほしい
本家のサイトで詳しい難易度が公開されています。また、[1]〜[7]までの解説が無料配信、[8]以降は有料で配信されています。

平均点
ネット情報から今回の平均点を載せておきます。
平均点 | 男子 | (昨年) | 女子 | (昨年) | 男女差 |
---|---|---|---|---|---|
算数(150点) | 76.7 | 63.7 | 68.9 | 57.8 | +7.8 |
国語(150点) | 89.0 | 96.4 | 94.9 | 103.9 | -5.9 |
理科(100点) | 47.6 | 63.8 | 42.9 | 60.3 | +4.7 |
社会(100点) | 56.1 | 54.6 | 49.9 | 50.5 | +6.2 |
4科(500点) | 270.3 | 279.5 | 258.0 | 273.6 | +12.3 |
受験者数:13,116人(前回比 -260人、前年比-361人)
第4回・第5回と、難化した(というか異常な?)国語に引きづられて非常に低い平均点だった2022年度の合不合でしたが、第6回の今回でようやく昨年並みの平均点となりました。ただ今回は理科がちょっと難しかったようですね。
人数は今回だいぶ減り、前年比でも結構少なくなりました。昨年(2021年)は第5回より微増だったので、明らかに前年とは動きが異なっています。第5回までの問題の質が影響しているんでしょうか。
いずれにせよ、この試験をもって今年度の合不合判定テストは終了です。しっかり復習して本番に生かしていきましょう。
コメント