四谷大塚 開成・桜蔭入試同日体験受験

四谷大塚 開成 桜蔭 入試同日体験受験 模試の情報まとめ

四谷大塚主催の開成・桜蔭入試同日体験受験が、今年も2月1日に開催されるようです。申込期限ギリギリですが、これについての情報をお届けします。

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開成・桜蔭入試同日体験受験とは

受験を1年後に控えた5年生(新6年生)が、開成・桜蔭の入試日と同日である2月1日に、本番入試の同問題を解くというイベントです。6年生の本番入試終了後、四谷大塚が問題を入手し、それを当日夜に5年生が解く、という流れになります。

基本情報

実施日:2月1日

【開成】

集合時間:16:50

開始〜終了17:10〜18:0018:05〜19:0519:15〜19:5520:00〜20:40
試験時間50分60分40分40分
教科国語算数理科社会
配点85点85点70点70点

実施会場:お茶の水校舎・西新宿校舎・渋谷校舎・自由が丘校舎・日暮里校舎・吉祥寺校舎・横浜校舎・津田沼校舎・南浦和校舎

【桜蔭】

集合時間:16:50

開始〜終了17:10〜18:0018:05〜18:5519:05〜19:3519:40〜20:10
試験時間50分50分30分30分
教科国語算数社会理科
配点100点100点60点60点

実施会場:お茶の水校舎・西新宿校舎・二子玉川校舎・横浜校舎・津田沼校舎・南浦和校舎

(その他)

受験料(1校分):5,280円(税込)

申込締切:1月26日 24:00

  • 当日父母説明会の実施あり
  • 個人成績表・結果資料集あり

内容

四谷大塚のWebサイトで紹介されている内容(メリット)は次の通りです。

1. 入学試験と「同じ問題」を「同じ日」にチャレンジ
開成中学校・桜蔭中学校の入試当日に、6年生と全く同じ問題に挑戦する。<中略>開成・桜蔭の入試レベルと現在の自分の実力を比較すれば、1年後の開成・桜蔭合格のイメージが描けます。
2. 4教科の受験が可能
開成・桜蔭合格のためには、算数・国語の徹底的な対策をすることはもちろんですが、理科・社会の早期完成がカギになります。開成・桜蔭の入試レベルを体感して合格までのロードマップを完成させましょう。
3. 合格のために必要な情報を盛り込んだ成績表の返却
答案を詳細に分析し、残り1年間で開成・桜蔭の合格を確実にするための学習アドバイスを含めた成績表をお渡しします。この成績表をもとに、残り1年間の学習計画をしっかり立てて合格を目指してください。

受験すべきか?

基本情報は以上です。ただこれだけでは何なので、ここからはこの試験を受けるべきかどうかについて書いていきます。ただし、完全に主観に基づく話になるのでそこを踏まえて読んでいただければと思います。

入試問題を知ることができる

まずこの時期に本番入試問題を解くことに関して言うと、良い取り組みだと思っています。今は目の前に出されるカリキュラムをこなすことで手一杯でしょうし、現時点ではそれで良いと思いますが、最終的な到達点がどこにあるかはそろそろ知っておくべきタイミングかと思います。

ただし、主目的はあくまで「知る」ことであって「解ける」ことではないです。解けるようになるのは1年後でいいのです(1年後でも解けない問題もあります)。ここでは入試問題がどんなものかを知ることが重要で、それによって日々の勉強がどこにつながっていくのかがぼんやりとでもイメージできることが、この先の学習を進めていく上での一番のメリットになると思っています。

結果は無視していい

下手をするとほとんど解けない可能性もありますが、そんなものだと思って結果は無視した方がいいでしょう。過去問演習して入試問題に寄せていくのはまだ先の話なので、立ち位置確認もいらないでしょう。直前期に過去問演習としてもう一度解く、ということを考えると、変に解き直しもしない方がいいと思います。あくまで入試問題はこんなもの、というのを知ることが目的です。なので、四谷大塚がわざわざ作ってくれる成績表や結果資料集は、ありがたいですがかえって邪魔になる可能性があると個人的には感じます。成績表が出るとどうしても他の子と比較してしまうので、そこだけがこの試験のデメリットですかね。

開成・桜蔭志望者ならアリ

ということで結論ですが、開成・桜蔭を志望している人であれば受ける選択はアリだと思います。ただし結果は見ないと固く心に誓った上でです。ちなみに公式サイトに情報はなかったので別途確認してほしいですが、過去の情報からは、この試験を受けると6年前期の開成・桜蔭コースの受講資格が得られるという話だったかと思います(四谷大塚は開成・桜蔭コースのみ前期に開催しています)。チャンスはここだけではないはずですが、開成・桜蔭を志望していて6年前期の四谷大塚の開成・桜蔭コースを受講したい場合は、受けておいて損はないのではと思います。

同じことを自宅でやれば良い

じゃあ志望校が開成・桜蔭以外の人はどうする?という話ですが、私なら受けさせないです。繰り返しますが目的はあくまで入試問題を知ることなので、志望校でない問題をやっても時間がもったいないと考えます。

それよりは、自宅で同じように時間を設定して、志望校の過去問を1つ解く方がいいでしょう。その方が本人のモチベーションにもなります。別に今年度の問題でなくても良いので、四谷大塚の過去問データベースから新しい年度の過去問をダウンロードしてきて印刷すれば良いです。解答も載せてくれているので、マルバツくらいは付けられると思います(点数はどうでも良いので記述採点も適当でいいでしょう)。

2年前の我が家はどうしたか?

じゃあ長男の5年生時の我が家はどうだったかですが、結論としては受けませんでした。ただ、親の私自身は興味津々で、実は受けさせようかかなり悩んでいました。最終的には終了時間が9時近くなるという点がどうしても許容できずに断念しましたが、もっと早い時間に設定されていたら受けていたかもしれません。

ただ、上に書いた通りで、今となって考えるといずれにしても不要だったと考えています。結局入試日程前の週末に志望校の過去問を1つ解くことにしましたが、結果的にその選択で間違っていなかったと感じています。開成志望だったとしても、自分で準備して自宅で解かせれば良いだけじゃんと今なら思います。

過去問を1つ消化してしまっていいのか?

この体験講座もそうですが、過去問を1回分消化することにはなるので、こんなところで使っていいのかと疑問を持つ方もいるかと思います。過去問も無限に数があるわけではないので、過去問演習をやる段階になると1年分(1回分)の過去問は貴重な存在になってきます。しかも新しい年度の過去問の方が最新の出題傾向となるのでより価値が高いということになり、そんな貴重な過去問を、学力の足りないこんな時期に使ってしまっていいのか、という話です。

これについては”問題ない”というのが私の結論です。前にどこかでも書きましたが、1年も経てばやったことすら忘れているのが小学生あるあるの姿です。3ヶ月前でも怪しいです。なので、入試直前まで取っておいて最後にもう一度やれば良いと考えます。もしかしたら意識の外で頭の片隅に残っている可能性もなくはないでしょうが、直前期は力試しではなく自信を付けることの方が大事なので、その意味でも一度解いた問題をやるというのはメリットがあります。答案も取っておけば、一年前の自分と比較してこんなに成長したというのも実感し、自信を付けることもできると思います。

まとめ

ということで、開成・桜蔭入試同日体験受験についての情報、からの過去問のススメについてのお話でした。

どちらかというと、開成・桜蔭に関わらず、志望校の過去問を1回分解いてみましょう、というのが私がお伝えしたいポイントですかね。この四谷大塚の体験受験をその機会にする、というのもひとつの良い選択肢ですし、そもそもそういうことを考える機会を作ってくれている四谷大塚に感謝、という感じですかね。

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