5年生の親御さんへ向けて

受験日記(兄6年時)

受験本番当日に、1年後を見据えて本番の様子を見にいくことを計画される5年生の方もいらっしゃると思います。私も去年考えていました。結局、朝早くて面倒になったのとコロナ禍で迷惑だろうということでやめました。

受験学年になったいま思うのは、無駄なのでやめて正解だったということです。特に今年は(今年も)コロナ禍のままということもあり、控えてもらった方がいいのではと、余計なおせっかいですがお伝えしたいと思いました。

子供の1年間は大人が体感する1年間よりはるかに長いとのことで、しかも6年生の1年間で膨大な知識をインプットするので、1年前にあった出来事なんて子供の方はまず覚えていません。数ヶ月前ですらあやしいです。なので本番の事前練習にもならないと思います。それよりは、模試会場になっている学校なら本番数ヶ月前の模試をその学校で受験すること、なっていなければ直前の同じ曜日に行ってみるなどの方がよっぽど有効だと思います。

また、受験生を見ることで子供のやる気スイッチを入れることができるのでは?という期待もあるかもしれませんが、本番入試を一緒に受けたりでもしない限り、外野から見たところで子供にとっては所詮他人事なので、逆に親の気持ちと子供の姿勢との間でのギャップが大きくなるだけのような気がします。あと本当にこんな時期にスイッチ入ってしまったら1年間もたないと思います。

ということで、偉そうに講釈たれるような立場ではありませんが、無理して早起きしてまで出掛けるメリットはないですと書いておきたいと思いました。

忘れる繋がりで別の話ですが、この時期に志望校の入試問題を1回分でも解いておくというのはありだと思います。ちょうど塾のカリキュラムも空く時期なのでちょうど良いのではないでしょうか。1年前の学力なのでよっぽど先取りしている人以外はボロボロだとは思いますが、入試問題ってこういうものかと意識することの効果は高いと思います。

貴重な過去問を1つ消化してしまうのではと不安になると思いますが、実際やってみた我が家は大丈夫でした。前述の通り子供は1年前のことなど全く覚えておらず、そもそも解いたことさえも忘れていて、国語の素材文も含め完全に初見だと思って解いたようです。そのくらい、子供にとってのこの1年は濃く長いものだということでしょう。

今年、もしくは昨年度の問題を今解いてみて、それを直前期に残して最終調整に使えばちょうどよいのではと思います。答案も取っておけば1年前からこんなに成長したんだと実感することもできますし。

四谷大塚では5年生向けに毎年、開成・桜蔭の入試同日体験受験をやっていますがおもしろい取り組みだと思います。

開成・桜蔭入試同日体験受験 | 中学受験の四谷大塚
2024年度の開成中学校・桜蔭中学校の入学試験と「同じ問題」を「同じ日」にチャレンジ。四谷大塚の開成・桜蔭入試同日体験受験のお申込み・ご案内

時間が遅いのが難点なのと、この2校では力試しとしては難しすぎるのでトップ層以外はどうかなとは思いますが(その理由で我が家は受けませんでした)、この講座でなくとも、現時点で志望している学校の過去問を自主的にやるのは個人的におすすめです。中途半端に記憶に残さないという意味では解き直しも不要なんでそこまで時間も取らないと思います。

以上、今日は5年生に向けた記事を書いてみました。

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