今日から千葉入試スタートですね。昨日の市川に続き第2弾として東邦大東邦の入試状況です。まずは出願者データを出しますが、このページ内で入試結果データも更新していくので、後日再アクセスいただければと思います。
2023年 東邦大東邦前期入試 出願者数
出願は1月10日で締め切られていて、学校HPに出願者数の確定値が出ています。ここでは、数年前からの推移を含めてグラフにして出します。

出願者数は昨年比1.01倍ということで微増、ほぼ横ばいという感じです。女子はやや増加していて、一昨年並みという感じです。なお、2021年から前期入試の定員を250人から240人に減らし推薦入試の定員を10名増やす入試変更を行っているので、出願者数もこの年から減っています。ちょうどコロナ禍とも被っているのでどっちの影響が強いのかはわかりませんが、他校が今年は戻しているのに対しそれほど増えていないことから考えると、コロナ影響よりは定員減の影響が強いかなという感じはします。
次に偏差値の推移を見てみます。

*男子は実線、女子は点線で表しています(サピックスは男女同一で表記)
2019年に志願者増で各塾とも偏差値を上げていますが、それ以降はほぼ横ばいですね。2021年から出願者数は減りましたが、定員減に伴い合格者数も減っているので実質的に難易度に変化はないと見ていいんじゃないでしょうか。
日能研R4だけ2021年から男女で偏差値に差が出始めているのが気になるので、ちょっと入試結果を分析してみます。男女別で見てみます。(2023年データを反映しました)


男子は大きな変化がありませんが、女子は2019年に倍率が明確に切り上がっています。日能研R4の分岐点は2021年なのでそことはズレていますね。2021年だとむしろ倍率は下がっているので、倍率と偏差値との関係はよくわからない感じになっています。
それよりも個人的には2019年に女子の倍率が急に上がっている(合格者が減っている)方が気になります。東邦大東邦は男女別定員を設けていないので、純粋に合格最低点を上回れば合格になるはずだと思うのですが、何かあったんでしょうか。謎です。そしてこれだけ倍率が上がったら女子の偏差値も跳ね上がっていいような気もしますが、そんな感じもありません。よくわからんです。
まあそれはともかく、とりあえず出願者数から見れば、昨年・一昨年並みと考えるのが妥当かと思いますので、色んな情報に惑わされず頑張ってもらえればと思います。受験生が自分の実力を100%発揮できることを陰ながらお祈りしています。
2023年 東邦大東邦前期入試 入試結果
入試結果が発表されたので更新します。
合格者数と実質倍率
数字は学校Webサイトで公開されているので、ここではグラフにして出します。

昨年とほぼ変わらず横ばいという感じです。良くも悪くも(?)ここ2〜3年は受験者数・倍率とも落ち着いてきているという感じがします。男女での違いについては記事の前半部分のグラフを更新しましたが、特に傾向は変わらず、というところです。
平均点・合格最低点
平均点と合格最低点は次の通りです。
2023 | 2022 | 2021 | 2020 | 2019 | |
---|---|---|---|---|---|
配点 | 400 | 400 | 400 | 400 | 400 |
受験者平均点(得点率) | 268.8(67%) | 237.8(59%) | 252.6(63%) | 236.8(59%) | 239.9(60%) |
合格最低点(得点率) | 278(70%) | 246(62%) | 263(66%) | 249(62%) | 251(63%) |
得点差(得点率差) | 9.2(2.3%) | 8.2(2.1%) | 10.4(2.6%) | 12.2(3.1%) | 11.1(2.8%) |
平均点・合格最低点とも過去5年で最も高くなっています。一方で受験者平均点と合格最低点との得点差(赤字部分)はあまり変わっていないので、難易度自体は例年と大きく変わらず、単純に問題が易しめだったと見ていいかと思います。ここで出した得点差と実質倍率とを見比べてみると綺麗に相関している感じがあるので、実質倍率のグラフを見て難易度を判断してもいいんじゃないでしょうか。
科目別平均点
科目別平均点は次の通りです。
2023 | 2022 | |
---|---|---|
国語(100点) | 71.4 | 60.0 |
算数(100点) | 71.8 | 65.9 |
理科(100点) | 59.7 | 49.5 |
社会(100点) | 65.9 | 62.3 |
合計(400点) | 268.8 | 237.8 |
全科目で平均点が上がっているので、特定の科目で有利不利が出たということはないのかなと思います。平均点が高く7割を超えていたりするので、ミスが合否を分けた可能性が高いかもしれません。
コベツバ入試速報
算数に関してはコベツバで解説しているので、リンクと要約を記載しておきます。

- レベルAが65%、残りがレベルB
- 例年合格最低点が65%前後、算数はバラつきがあるが昨年は易しめ、今年も易しめだったと言えるのではないか
- 塾のテキストで見たことがないような問題はなかった印象
- [3]食塩水分数、[4]速さの和距離一定(基本)、[6]-(2)小立方体の切断、がやや応用レベル
- レベルAの問題群を本番の緊張感の中で取っていくことがまず第一
- 思考力問題はなし
- これまで学習してきたことが身に付いているかが問われ、努力が報われやすい問題
さいごに
受験生はおつかれさまでした。合格された方はおめでとうございます。
ここからまだ入試が続く方も多いと思います。ここでの経験を次以降の入試に活かしていっていただければと思います。
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