筑駒 学校説明会

筑波大学附属駒場 受験日記(兄6年時)

行ってきました。ええ、あの受験界のレジェンド、筑波大学附属駒場です。

夏休みにふと目にして、抽選だってことなんで軽い気持ちで申し込みだけしといたんです。いや、もしかして秋にグーンと伸びて挑戦するとかなったら見といた方がいいよなとか、そうなったら願書もらっといた方がいいよなとか、間違って受かったら鼻高いよな、学費安いしとかいう、親の欲目?欲望?というかスケベ心みたいなものがなかったといえば嘘になります。

まあ抽選だし、ということで気楽に構えていたんですが、中学の説明会申し込み数が少なく(逆に高校が多かったとかで)、日程を調整した上で全申込者を参加OKにするという対応をしてくださったので、行けることになりました。正直、本気度はそこまで高くないので申し訳ないなと思いつつ、まあうちが辞退しても誰かが行けるわけでもないし、二度とない機会かもしれないので、気後れしながらも参加してきました。

まず校舎の印象ですが、ボロいというネットの情報もありどんなもんかなと思ってましたが、まあボロボロってほどでもないですけどそんな感じですね。30年前の自分の母校(地方の公立高校)を思い出しましたが、そのときから時が止まったかのような佇まいでした。私立の最新の校舎たちを見ている目からすると、さすがにもうちょっとどうにかならんもんかと思ってしまいます。ある意味日本の将来を担う生徒たちを預かっている学校と言っても過言ではないと思うので、昨日のような地震で潰れるようなことにはならないことを切に願います。

説明会の内容は、事前に知っていた知識と大きく離れたものではありませんでした。生徒のレベルが高いので、先生から教えるというよりは、生徒の学習をサポートするという立場に回っている感じです。例えば数学の授業では、先生は「問ー」とか「問二」とかしか板書せず、その先はすべて生徒が書いた上でその解法を議論し合うとか。まあこのレベルの学校でしか成り立たないでしょうけど、国が理想として掲げている教育ってこういうのじゃないですかね。まあ国立大学附属というのはそういう教育の実験場という位置付けなんで、ある意味でそれが実践されているということだと思います。(他校へ展開できるとは思えませんけど)

強調されていたのが、進学実績から来るイメージでガリ勉だと思われているが、決してそうではないという点でした。まあ中学受験やっていてある程度情報収集しているとそんなイメージはなくなっているんですけど、学校行事も盛んだし、基本的に自由な学校ですよね。あらゆるものに対し、生徒が主体となって自分たちで議論して自分たちで決める学校なんだろうと想像しています。

あとコロナ禍での文化祭についても触れていました。去年は在校生と保護者に限って実施し、そのときに、全参加者にQRコードを読み込んでもらい位置情報を把握するというのをやったらしいんですが、そのアプリを生徒自身が作ったそうです。その経験を元に今年は参加者をもう少し増やして再度実証実験を行い、来年は受験生の方も入れるようにしたいということを話されていました。(これ、場当たり的に人流抑制だけ叫んでる為政者たちに教えてあげたらどうでしょうか)

個人的に参考になると思ったのが、学校案内冊子にあった「6年間の心の成長」というグラフです。Webサイトにも出ていますね。

生徒の人格形成と6年間の心の成長|筑波大学附属駒場中・高等学校

中高に入ってから、どんな感じに変わっていくのか、我が子とどう接していくのか、想像してみるひとつの材料になるかなと思います。

校舎見学は残念ながらできませんでした。

代わりといっては何ですが、筑駒といえばケルネル田んぼ、ということで帰り道に見てきました。田舎育ちの自分も経験ないんですが、当然子どもたちも稲を育てた経験はないので、個人的に一番の魅力がここだったりします。都心にありながら結構な大きさがあり、全て手作業で収穫までやるのであれば結構大変そうです。

それから、去年、学校説明会の代わりだったか、卒業生の座談会の動画があって、そこで話している生徒さんの話がすごく好印象だったのを覚えています。学校の様子もわかるし、そういうのは残してくれているといいんだけどなと思いましたが、ちょっと探した感じでは見つからないのでもうなくなってしまったんですかね、残念。

というところで、我が家に受験のご縁があるかはわかりませんが、ひとまず学校説明会のレポートでした。

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