本番での緊張について

受験日記(兄6年時)

息子はテストで緊張はしないタイプのようです。

通塾していないので、毎週のYT週テストも組分けテストも、夏期講習なども基本知り合いはいない完全アウェー状態での参加になっているのですが、別に嫌がることもなく淡々と参加しています。たまに心配になって大丈夫か聞いてみるのですが、特に気にしている様子もなく、我が子ながらメンタル強いなと感心しています。

そんな息子ですが、「あぁ、緊張するー」と言っている場面に遭遇しました。先日行われた運動会の当日です。

別に何か大役を任されているわけでもなく、そもそも(教育委員会の勝手な一言で)無観客となってしまい誰も見ていないような運動会で、です。

もしや、と思い聞いてみると、案の定「徒競走が」ということでした。

親がうまく導いてあげられなかったおかげで、彼はお世辞にも運動神経がいいとは言えず、足も速くありません。おそらく徒競走でもビリ争いになるでしょう(実際なりました)。おそらくこれは、一番になりたいとかいう前向きな感情ではなく、みんなの前でビリにはなりたくない、恥ずかしい、とかそういう心理からきている緊張なんだと思います。

ああ、メンタル強い(もしくは何も考えてない?)と思っていたけど緊張することはあるんだなと気付きました。

そしてこの件から考えたことがあります。

それは緊張というものは、その人の性格や性質から来るものではなく、これから起こることに対する不安感から来るものなんだろうということです。

今回の息子の件は、本人にうまくやれる自信がなく、おそらく負けるだろうというマイナスイメージから発生した不安でした。自分に当てはめても、極度に緊張して失敗するケースは準備不足だったり、過去の失敗から不安になったりということが多かった気がします。そして、同じように模試やテストでも、できなかったときのイメージが先に立つようになると緊張するようになるのではと思います。

そういうネガティブイメージの原因になるものは親、先生、友達など様々でしょうが、少なくとも親起因にはならないように気をつけたいものです。

模試やテストで一喜一憂しないというのは、言うは易し、という感じですが、親としては気をつけるべきところですね。私も、5年生の途中くらいでまずいなと気付き、できるだけ感情を抑えるよう意識はしてきました。難しいですが。

考えようによっては、毎週行われる四谷大塚のYT週テストは親のメンタルを鍛えるためのものだったようにも思えてきます。毎週毎週のテストで点数だけでなく偏差値も順位も出され、成績の荒波に揺さぶられる中で段々驚かなくなるというか、諦めの境地というか、平静を装うことができるようになってくるような気がします。

本番では全く緊張しないことなどあり得ないと思いますが、適度な緊張感が一番パフォーマンスを上げるらしいです。不安要素を減らすことが過度な緊張を防ぐというのはあくまで私の仮説でしかないですが、模試や過去問など色々な場の中で、どうするのが一番不安感をなくしていけるかに意識を向けてみようかなと思います。

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