東京・神奈川入試となる2月1日が近づいてきました。出願状況が騒がしい時期になってきましたので、ここでも触れておきたいと思います。情報自体は他でも得られるので、ここでは日程別・男女別にまとめて一覧化することで分かりやすくすることを主目的に出してみます。
また、昨年度の同日データを元にして、最終的な出願者数予測を出してみます。具体的には、昨年度の1月26日時点での出願者数を最終出願者数で割った数字をその時点での進捗率とし、それを今年のデータに当てはめて予測値を出します。出願者数の上下によって出願校を変える可能性もあるので同じ率のまま進むとも限りませんが、一応その前年データでも検証してみたところ悪くない予測値にはなったので、一つの指標として見てもらえればと思います。
なお、全てのデータは市進中学受験情報ナビの1月26日付情報に基づきます。集計ミスもあるかもしれないので、元データはそちらのサイトをご参照ください。また全データはやりきれないので、四谷大塚偏差値の55近辺までを集計対象としています。
2月1日午前・男子

* 都市大付属①は新設のため±は付けていません(元データの方は2月2日のものを使用しているようです)
* 世田谷学園①は2022年に理数と本科に分かれたので、2022年データでは±を付けていません
まず男子校(+共学で男女別枠の学校)ですが、ここは偏差値上位校を中心に既に締め切った学校が多いです。
ざっと傾向を見ていくと、2022年と2023年で増減の色が反転している(赤→青、青→赤)ところが多いと思います。つまり基本的には隔年現象で、去年減らした学校が素直に増えている(逆も然り)というのがベースの動きのようです。
その中で、増加が目立つところを敢えて分類すると以下の2パターンかと思います。
- 新校舎人気:開成・早稲田・海城(理科館)
- 前年減による狙い目感:駒場東邦、本郷、逗子開成、城北、桐朋
- 単純に人気増?:芝
特に城北と桐朋は、2・3年前と比べてもまだ高くないので狙い目感が強いかもしれません。そしてこの中で、2年連続での増加(見込み)は芝しかなく、この学校の根強い人気が伺えるかと思います。
リストの下半分で最も気になるのは都市大付属①の新規参入ですね。ちなみに元データでは都市大付属①は大きなマイナス表記になっていますが、比較元が2月2日入試のデータになっているので参考になりません。例えば、世田谷学園本科(2/1:224→2/2:469)、本郷(2/1:522→2/2:1165)という感じで2月2日は基本的に倍程度に増えるので、このマイナスだけを見て判断するのはミスリードになると思うのでお気を付けください。敢えて言うなら、今の出し方で前年比50%を超えれば前年以上とみなす、という感じで捉えるのがいいと思います。
世田谷学園・攻玉社・巣鴨(サレジオも?)あたりのマイナスは、地理的にも都市大付属の影響もある気はしますね。一方で芝・本郷・桐朋はプラスが見込まれるのであまり影響がないのかな(受験者層が被らない?)と見ることができそうです。
2月1日午前・女子

女子は締め切った学校の方が多いですね。
こちらも男子と同様に、前年減らした学校が増え、増やした学校が減るという隔年現象が基本の動きのようです。その中でイレギュラーな動きに見えるのが以下の学校です。
- 吉祥女子:2年連続で増加見込み
- 横浜共立:3年連続で減少
鷗友学園も2年連続で減少見込みですが、それでも3年前よりはだいぶ増加ではあるので加熱感の一服といったところに見えます。女子の動向は詳しくないのでよくわかりませんが、吉祥女子は去年から見ていて根強い人気があるなと感じてはいます。
2月1日午前・共学
共学でも男女別募集している学校については上の男女別リストに含めました。ここでは男女分けせずに募集している学校について一覧表示します。数字は男女合算の人数です。

ここでも基本はやはり隔年現象の動きのようです。広尾学園・青山学院横浜英和・三田国際(ISC)の3つが前年比プラス見込みで、あとはリストの全てがマイナスを見込んでいます。
ここは大学附属校が多いイメージですが、大学入試改革の混迷への不安から高まっていた附属校人気は、2020年あたりで一旦ピークを越えた感じがしますね。
目立つのが、3ケタ減を見込む学校が3校あるところですかね。中央大附属横浜はよくわかりませんが、残り2校、広尾小石川・開智日本橋に関しては、倍率の高さ(広尾小石川は10倍越え)を敬遠されたのもあるとは思いますが、今年の台風の目になりそうな芝国際に流れた、というのが私の予想なんですがどうでしょうかね。
2月1日午後に続きます。
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