近況ではないですが、昨年5年生の夏休みは夏期講習には行かず自宅学習だったので、そこで何をやったのかを書いておきます。
中学受験で一番きついのが5年下期という話を聞いていました。5年秋をどう乗り切れるかで決まるとか、5年が終わったときのポジションでほぼ本番までいくという話まで聞きました。
実際経験してみても、5年下期のカリキュラムは、
- 算数は比を使った抽象的な概念
- 社会は半年で歴史(旧石器〜平成まで)全て
- 理科も計算問題などが入ってくる
という感じで、1科目が難しくなるだけではないところが大変だと感じました。(まあ6年上期もそれなりに大変でしたが)
ということで、夏休みは5年下期の負担をいかに減らせるかというのをテーマにしました。
算数
何といってもポイントは比の攻略です。
サピックスは夏期講習中から通常授業として比が始まりますし、四谷大塚などもカリキュラムは復習としながらも、夏期講習中に比の先取りは行っています。
セオリーは上期の復習をして基礎を固めることというのは理解しつつも、セオリー通りやって下期に脱落していくグループに入っても面白くないので、我が家はガッツリ先取りすることにしました。
具体的な内容は次の通りです。
- 予習シリーズ5年下をメインテキストとし全単元を1周する
- 総合回以外の15単元は以下の3日で実施
- 1日目:予習シリーズ基本例題
- 2日目:予習シリーズ練習問題
- 3日目:週テスト過去問 b問題
- 総合回は練習問題のみを1日で実施
実は、3日x15単元+総合回4日ということでトータル49日の計算となり、これだと夏休み期間では終わりません。そこで、実際には7月あたまから開始しました。上期カリキュラムと被っていた期間は、3日間ではなく4日間にしたりと若干調整しています。
2ヶ月で半年分を仕上げるというやや強引な計画ですが、今回定着が甘くなっても、通常カリキュラム時に2周目になるのでスムーズに回るのでは、という目論見でした。
週テストのb問題を使ったのは、基本問題+αくらいのレベル感で演習ができるから、という理由です。ちなみに週テストは、大きくaとb、cとsで分かれます。詳細はまた別途書こうかと思いますが、aとbでは7割方同じ問題が使われていて、cとsも同様です。週テスト過去問を使う際はそこを理解して上手く使った方がいいと思います。
国語・理科・社会
算数をメインとしていたので、国理社は軽めで。
国語は前記事に書いた通り、予習シリーズ4年上から1日1題ずつ進めることにしました。
理科はスタディサプリの動画を1日1つ視聴。
社会は日本史の動画を。(中田敦彦のYouTube大学とか)
その後の結果
さて、ここまで力を入れた算数ですが、効果はどうだったでしょうか。
、、、微妙でした。
というか効果あったかどうか、サンプルが1例しかないので分かりません。
算数の上期の組分け偏差値平均は64、下期は67なので伸びたとは言えると思います。
ただこの平均は、1度取った194点、偏差値74.5の回に引っ張られているので、これを抜くと大きくは変わっていません。
これを成果というのか、もっと上がる方法があったのかは結局わからないので、成績では判断できない感じがします。
あとは下期の勉強が楽だったかですが、決してそんなことはありませんでした。
予習シリーズを1周していたはずですが、2周目でもできない問題があるどころか、まるで初めて出会う問題のような感覚の出来でした。1周目ではできていた問題ができなかったり、解き方を忘れたというよりも分かっておらず理解するところからやる必要があったりと、ゼロベースでやっているのと似た感じでした。
結局、駆け足で1周やったところで、1周目できちんと深掘りしていないと頭に残らず、しかも2周目まで2ヶ月以上空く間にどんどん抜けていってしまったのでは、という感じがします。
多少は効果があったのかもしれませんが、それを実感できるところまでは至りませんでした。
というわけで、我が家のやり方をおすすめできるかというと、夏休み2ヶ月の大変さに対するリターンとしては微妙だったと言わざるを得ません。
ここまで長文にお付き合いいただいたのにこんなオチで申し訳ありません。m(_ _)m
一応、下線部分を教訓として、ご参考にしていただければと思います。
まあ先取り自体はありだと思いますし、夏期講習でちょこっと触れるだけよりいいんじゃないかとは思いますが、全範囲ではなくポイントを絞って深掘りしたり、もう少し違ったやり方の方が効果があるかもしれません。
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