【通信講座比較】進研ゼミ小学講座の特長・内容・費用を徹底調査

塾・サービスの比較

中学受験をする・しないに関わらず、小学校低学年の習い事のひとつとして通信教育を検討している方も多いと思います。

兄の中学受験を終えた我が家も、弟が小学校に上がるタイミングで通信講座を検討したので、その結果を共有しようと思います。

こんな方におすすめ
  • 小学校低学年の通信講座を具体的に検討している方
  • 費用を抑えながら中学受験の準備をしておきたい方
  • 今どきの通信教育について何となく興味がある方

中学受験を視野に入れた場合、高学年のコースへの繋がりなども考えると、中学受験も手がけている以下の3つがスタンダードになるかと思います。

  • Z会(3年生から中学受験コースあり)
  • ピグマキッズ(中学受験塾サピックスの低学年向け通信講座)
  • リトルくらぶ(中学受験塾四谷大塚の低学年向け通信講座)

あと通信教育といえば進研ゼミということで、これに進研ゼミを加えた4講座について比較検討していきます。

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進研ゼミ小学講座とは

説明するまでもなく、通信教育といえば進研ゼミというくらい有名な赤ペン先生のアレです。

Webサイトには情報が盛り沢山ですが、2022年にリニューアルされたものもあり情報量が多過ぎて、正直ポイントがよくわからないのでこの記事でまとめます。

現在、進研ゼミ小学講座は学習スタイルに合わせ2種類のものがあります。

  • チャレンジ:紙ベースの一般的な通信教育
  • チャレンジタッチ:専用タブレットを使った学習

Webサイトを見るとタブレットを使った写真が多く、また紙教材よりタブレットが上位に紹介されていることなどからも、ベネッセとして現在はタブレット学習推しという感じがします。

ということで、ここでもチャレンジタッチから紹介していくことにします。

チャレンジタッチ

専用タブレットを使った学習教材です。以下がコンセプトのようです。

「進研ゼミ」の新しい学び方
一人ひとりの学習データから最適な学びを提供
学力を伸ばします。

学力が伸びる仕組み
夢も目標も、伸び方も、お子さまは一人ひとり違います。一人ひとりに合わせた「個別学習」に「人の指導」を組み合わせて、いま一番やる気が出て、結果を出せる学びを提供します。

AIによる学習提案と人の指導により最適な学びを提供するとのことです。

またこれにより、子どもが自分で学ぶことができるということを売りとしています。

なお、タブレットは最近リニューアルされたチャレンジパッドネクストという機種が新規加入の1年生には配布されるとのことで、以前は鉛筆を持つ手がついたときに誤認識されてうまく書けなかった点などが改善されているようです。

国語

タブレット学習ならではの教材となっています。

漢字学習は、タブレットで書いた漢字をその場で正誤判定し、書き順や字形を正しく書けるようにすると謳っています。

読解については、お手本の読み上げを聞いたあとに自分で音読し、問題を解くという流れになります。自分で音読したものを録音してあとから聞くことも可能のようです。

算数

Webサイトに上がっている動画がわかりやすかったのでご覧ください。

タブレット学習でよくあるような数字を選んで入力するタイプやバーチャルキーボードではなく、紙に書くのと同じようなイメージで入力して文字認識してくれるもののようです。

筆算なども直接書くことができたり、空いたスペースに計算メモを書くことも可能です。

子どもの書く下手な字をきちんと文字認識してくれるかどうかでこの学習方法の効果の全てが決まる感じがしますが、試してみたくはなります。少なくともタブレット学習に本気で取り組もうとしている気合は感じます。

あとタブレット学習ならではのポイントとしては、動画や図を使ってイメージさせて理解を促すことができるというのが挙げられます。このあたりは様々に工夫ができるところなので、今後も教材がブラッシュアップされていく可能性もあると思います。

英語

他の通信講座には存在しない、もしくはおまけ程度の扱いの英語ですが、本格的に英語学習ができそうな教材が付属しています。

学年に関係なく「聞く・話す・読む・書く」の4技能を伸ばす英語教材が利用できます。英検3級(中3)レベルまで対応しているとのことです。

お手本を聞いてまねるだけでなく発音を採点するような機能もあり、子どもをうまくモチベートできれば効果の高そうな教材と感じます。

AIとのおしゃべり機能が追加されたらしく、会話によって興味を持たせることも期待できそうです。

その他機能

AI国語算数トレーニング

無学年制のトレーニング教材で、学力に応じて小学校全範囲の計算や漢字などの学習に挑戦できます。

MY学習プラン

教科書と学習状況などから最適なカリキュラムを作成し、今日学ぶレッスンを提案してくれます。


教科書対応の動画授業

教科書対応の動画授業により、ひとりで学習を進めることも可能です。

Wとき直しシステム

間違えた問題を学習直後と忘れたころの2回解き直すことで定着を図ります。


赤ペン先生

昔から有名な赤ペン先生ですが、タブレットでの提出・回答になり、回答までの時間が1〜3日に超短縮されます。

オンラインライブ授業

参加型のライブ授業で、録画もされるので後日受講や復習も可能です。

 

学習量

資料にある学習量の目安は、

毎日10〜15分

とのことです。

タブレットで色々なコンテンツがあるので、おそらくこれだけでは終わらずに遊んでいる時間も含めると1日1時間など簡単にいってしまう気がしますが、遊びながら学習できるというのはひとつの大きなポイントではないかなと思います。

チャレンジ

こちらが従来からの紙ベースの通信教育です。

資料に書かれている特長は次の通りです。

  • 教科書に沿った学びで自分で学ぶ「学習習慣」を育む設計
  • 担任制指導だから、成長をほめて学習意欲を高める
  • くり返しが必要な漢字・計算も楽しみながら速く解けるように
  • 暗記だけでなく、自分なりに考える力、伝える力を伸ばす

学校で使用される教科書に合わせたテキストが届き、学校に合わせた学習を進めることができるというのが大きな特徴です。

他の通信教育よりも、学校教育を主眼に置いてそこをサポートするという点にフォーカスしていると感じます。

国語・算数

国語(クリックで拡大)
算数(クリックで拡大)

教科書と同程度の内容で、標準的な問題と感じます。

1日で見開き1ページであれば、それほど無理のない量だと思います。

別冊の実力アップドリル(年3回)があり、通常テキストで不足する場合はそちらで補うことができます。これは習熟度に合わせて「基礎コース」「応用コース」から選択するもののようです。

特別教材

チャレンジスタートナビ

月により特別な教材が付属します。

1年生4月号に付いてくるのはチャレンジスタートナビというデバイスで、ひらがな・カタカナ・漢字、計算、英語などを楽しみながら学習できます。

1年生10月号にはくり上がり・くり下がりけいさんマスターという別のデバイスが来るようです。

英語

「チャレンジ1ねんせい えいご」(年2回)で英語学習も可能です。チャレンジスタートナビと連動し、ネイティブスピーカーの発音を聞きながら取り組むことができます。

PCやiPadなどからアクセスできるChallenge Englishにより、学年を超えて英検準1級までの学習を行うことも可能とのことです。

その他

赤ペン先生
クリックで拡大

もちろん、有名な赤ペン先生による指導を受けられます。担任制になっているので、成長を見守り適切な指導をしてくれるとのことです。


わくわくサイエンスブック

科学的思考力をつけるための冊子で、毎号届きます。付属の実験セットなどよって科学の体験を行うことができます。

もっと思考力ワーク

リクエスト(無料)にて提供される教材で、教科を超え、言葉や数量・図形感覚を高め、論理的思考力や表現力を育みます。


AI国語算数トレーニング

タブレットコースにもある無学年制のトレーニングアプリです。実力に合わせて計算や漢字の学習を進めていくことができます。

オンラインライブ授業

タブレットコースにもあるオンライン授業です。録画もされ後日受講や復習も可能です。

学習量

学習量の目安は

1日約15分

とのことです。

1日の学習量としてはこのくらいでちょうどよいと個人的には思います。

受講費

入会金は無料です。

チャレンジタッチ、チャレンジ共通で以下の金額となります。

*2023年に値上げが行われたので修正しました。(2年生以上はハイレベルコースが選択可能となり、その影響か値上げ幅が大きくなっています)

12ヶ月払い6ヶ月払い毎月払い
1年生3,250円3,610円4,020円
2年生3,490円3,890円4,320円
3年生4,460円5,000円5,320円
進研ゼミ小学講座 受講費・タブレット代金より(2023年版へ修正済み)

一括払いで途中退会する場合も、受講月数に応じて受講費を計算し直し残金が返金されます。

タブレット代金はかかりませんが、6ヶ月以内に退会すると端末代金9,900円がかかるようです。ただしキャンペーン等により条件が緩和されている場合もあるので確認してみてください。

さいごに

進研ゼミは学校の補習的なイメージがあり、中学受験向けの学習としては物足りないのかなと当初は考えていました。教科書に沿った教材であり、基本スタンスとしては学校の授業を補う位置付けであるのはイメージ通りだと思います。

ただしチャレンジタッチの内容を見ていくと、基礎からスタートした上で学習状況によってレベルを上げていったり、AI国語算数トレーニングや英語など無学年制で先取りもできる教材があったりと、中学受験の基礎固めとしても十分機能するものになっているのではと感じました。

何より、タブレットで遊びながら自然と学習になっているというのは、少なくとも低学年時の学習スタイルとしてはアリなのではと思えます。中学受験を見据えた教材を探している場合でも、十分検討に値するのではと今回感じました。

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