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【1月13日】合格発表をうけて更新・追記しました。
3日間の入試情報
1月11日〜12日にかけて、栄東・開智・大宮開成の3校はそれぞれ特待入試が行われます。10日からの日程はこんな感じです。
1月10日 | 1月11日 | 1月12日 | |
---|---|---|---|
栄東 | A日程 | A日程 | 東大特待Ⅰ |
開智 | 第1回 | 特待A | 特待B/算数特待 |
大宮開成 | 第1回 | 特待生選抜 |
それぞれ出願数をグラフ化すると次の通りです。
3日間トータルでの出願者数を、過去数年分の推移で見ると次の通りです。
こうして見ると、栄東の規模の大きさがわかりますね。そして3校ともに規模を拡大していることもわかります。
特待入試
それぞれの特待入試についてもざっくり見てみます。なお栄東と開智には算数1科目入試もありますが、人数が少ないのもありここでは割愛します。
入試回と偏差値 | 日程 | サピックス | 四谷大塚 | 日能研 | 偏差値 |
---|---|---|---|---|---|
栄東 東大特待Ⅰ(4科目) | 1月12日 | 61 | 66 | 69 | 75 |
開智 特待A | 1月11日 | 53 | 62 | 61 | 72 |
開智 特待B | 1月12日 | 56 | 54 | 72 | |
大宮開成 特待生選抜 | 1月12日 | 55 | 58 | 69 |
栄東 東大特待Ⅰ(1月12日)
栄東については別記事で詳細化しているので、グラフだけ再掲します。
基本的に実質倍率2倍前後で推移してきていますが、2024年は受験者がやや減少し、2倍を切る倍率となりました。他の入試の活況と比べると、ここは比較的落ち着いた入試になったという印象です。
↓こちらで詳しく見ているので合わせてどうぞ。
開智 特待A/特待B
開智は、
・1月11日の特待A(合格者全員がS特待認定)
・1月12日の特待B(合格者の半数がS特待・A特待・準特待認定)
・1月12日の算数特待(合格者全員がS特待・A特待・準特待認定)
の3つの試験があります。
まずは特待A入試(1月11日)です。合格者全員がS特待認定ということで、名実ともに特待入試と言えるものです。
2023年以前は先端特待入試
このところずっと減少を続けていましたが、2024年は2倍以上に増加する勢いです。開智所沢との合同判定は全ての入試回で行われるので、ここでもその影響を感じます。これは特待入試で見たとき、栄東とも大宮開成とも日程が被っておらず、併願日程が組みやすいというのも大きいと思われます。
結果を見ると昨年比では大幅上昇となりましたが、減少を続けていた中なので、大体2020年と同程度に戻したイメージの人数となりました。ただし、合格者はやや絞られたので、実質倍率は3.39倍と、近年では最も高倍率になりました。
次に特待B入試(1月12日)です。こちらは約半分が特待認定ということなので、実質的には一般入試と捉えた方がいいかと思います。ちなみに2023年まで先端Aと呼ばれていたものです。
2023年以前は先端A入試
*各特待判定の人数は、より上位の特待分も含んだ人数です。
ここも開智所沢の影響が大きいと見え、志願者・受験者ともに大幅増になっています。ただ結果を見ると合格者も大きく増やしたので、実質倍率は1.61倍とここ数年では最も低くなりました。
受験者の学力帯がどうだったのかは偏差値の推移を見てみないと何とも言えませんが、S特待やA特待が大きく増えているところを見ると、それなりに上位層も増えたのではないのかなと予想できます。
大宮開成 特待生選抜
大宮開成は1月12日に特待生選抜入試があります。
この入試では、得点により「6年特待合格」「3年特待合格」「T合格」「S合格」の順に選抜されます。
*T合格には3年特待合格と6年特待合格、3年特待合格には6年特待合格の人数も含みます
2024年は昨年と比べ、受験者数が増加した一方で全体の合格者数は絞られたため、実質倍率は2.03倍へと上昇しました。ただここ数年の動きで見れば、逆に2023年が低かったのが元に戻った、という見方の方が正しいような気がします。
内訳では3年特待合格がやや増えているので、上位層、というか東京など遠方からの受験生が増えたのかなと想像します。
最後のページでは、医進特別入試を新設した淑徳与野が気になるので、それを含めた女子校2校について軽く見てみます。
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