2022年 第2回合格力判定サピックスオープン

第2回合格力判定サピックスオープン 模試の情報まとめ

受験された方はおつかれさまでした。昨日行われた合格力判定サピックスオープンについて、基本情報と共に動画講評の要約をまとめて残しておきます。

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2022年 第2回合格力判定サピックスオープン

そもそも合格力判定サピックスオープンとは何か?については次の記事を参考にしてください。

基本情報

日時:

2022年10月23日(日)

*学校別サピックスオープン聖光学院との同時開催

科目・時間・配点:

科目午前の部午後の部試験時間配点
国語9:00〜9:5013:30〜14:2050分150点
算数10:00〜10:5014:30〜15:2050分150点
社会11:00〜11:4015:30〜16:1040分100点
理科11:50〜12:3016:20〜17:0040分100点
*試験時間の10分前までに着席

中学校会場

試験会場はサピックス校舎のほか、中学校会場を選択することが可能です。

*学校説明会は模試の申込とは別に、マイページ「イベント申込」から申し込む必要があります。

スケジュール

申込スケジュール

サピックス生
抽選申し込み開始8月18日(木) 10時
抽選申し込み締切8月24日(水) 10時
抽選結果発表8月26日(金) 10時
申し込み開始
(抽選申込ができなかった方)
8月28日(日) 10時
申し込み締切10月12日(水) 10時
一般生(個人申込)
申し込み開始9月1日(木) 10時
申し込み締切中学校会場10月14日(金) 10時
サピックス校舎会場10月22日(土) 10時
*一般生(塾申込)の方はお通いの塾に確認

試験結果公開スケジュール

マイページ採点前答案10月24日(月) 15時
採点後答案・成績速報・合判資料10月26日(水) 15時
入試動向動画11月5日(土) 10時
合判ガイド11月17日(木) 15時
個人成績票サピックス生10月29日(土)の授業時
一般生(個人申込)10月30日(日)頃に普通郵便にて発送
一般生(塾申込)お通いの塾より
成績速報…得点・平均点・偏差値・順位・合格可能性
合判資料…個人成績票の見方や今回のテストの志望状況を掲載した資料
合判ガイド…最新の入試動向資料
成績速報の公開後、マイページにて志望校判定のシミュレーションが行えます。各科目の得点と志望校を入力していただくと、偏差値・順位・合格可能性を概算して表示いたします。

2022年 結果

受験ドクター講評

受験ドクターの講評を簡単に要約します。

国語

全体講評・平均点予想

  • 今回、サピックスの鋭い作問ではなく、四谷大塚っぽい標準的な問題だった印象
  • 平均点予想は高めで95〜100点
  • 7割以上取れていれば基本的なところができていると自信を持っていい(偏差値以上に何割できているかを気にしてほしい)

[1]漢字

  • 特に難しいものはなかった、7割取れたのではないか

[2]語句

  • 1-(1)〜(4)は問題なく入れられたのでは
  • 1-(5)重陽の節句・端午の節句から1日ずらすことをおさえられているかを確認
  • 2-(9)文法の識別:動詞にくっついていれば助動詞と判断する
  • 3-(1)”た”,”る”,”な”が付くものは連体詞になる

[3]論説文

  • ストレートでとても読みやすかったのではないか、マーキングが生きるよう分かりやすく書いてあった
  • 基礎力が付いているか
  • 化学と技術の違いについての文、最初の文から内容が発展していく型
  • 問1:素直な接続後なので全問正解が基本
  • 問2:この話題を通して何を言いたいのかを問うている
  • 問3:相対・絶対の本質的な意味を一緒に確認しておくといい
  • 問4:(1)”火急”の意味がわかれば選べる簡単な問題 / (2)正しく書かれている問題を選べばいい / (3)本文に書かれていることをストレートに答える問題(四谷大塚っぽい問題)
  • 問5:読解問題というより言葉の問題
  • 問6:印を付けておけば解けた、難しくない
  • 問7:やさしい問題
  • 問8:筆者の要望として書けているかがひとつのポイント、基礎力が付いているかが判断できる問題で半分以下だったらもう一度読みをきちんとすることに戻ってほしい

[4]物語文

  • こちらも特に難しいことはなく、読み間違えようのない素直な問題だった
  • 問1:本文を正確におさえていけるか、情報整理の問題
  • 問2:このときの彼女の気持ち、セリフから選ぶ
  • 問3:抜き出し問題、探しにくかったかもしれず正答率は高くないかも
  • 問4:裏の意味を答える、それほど正答率は伸びなかったのではないか
  • 問5:”まっすぐの視線”または”密接した関係ではない”から選ぶ、エと間違えやすい
  • 問6:明らかに”生活感”
  • 問7:記号を正しく置き換えていけば行き着く問題、簡単
  • 問8:落としやすい、今回問4と問8を落としていた場合は暗示象徴比喩が弱い可能性がある
  • 問9:このときの気持ち、いつもの標準的な記述問題
理科

全体講評・平均点予想

  • 細かい知識ではなくおさえておきたい知識問題、力学で少し重めの計算問題、生物分野で読解問題など様々な形式のものが出題されていた
  • テーマは冷却・マイクロプラスチック・昆虫食など時事的なものが含まれていた
  • 平均点予想は55〜60点前後

[1] 生物(昆虫)

  • (1)〜(4)は知識なのでしっかり取る
  • (5)以降は実験から読み取る問題、全体を通して考える設問の仕方は入試でも問われるので解きながら戻って修正するなども必要
  • 文章を読む量は多いが知識問題はしっかり取っておきたい

[2] 地学(温暖化)

  • 前半は確実に取りたい
  • (5)図としてヒントが与えられていたので見つけてほしい
  • (7)は知識で解決

[3] 化学(熱の移動)

  • 文章を読んでいくことでヒントが出ている
  • (7)を間違えた場合は”結露”というものについて親と確認してほしい
  • (8)は計算問題だが単位換算をしっかりやれば取れる

[4] 時事(プラスチック)

  • “紫外線”、”表面積”など語句は取りたい
  • 短時間で点数を取りたい大問だった

[5] 物理(力学)

  • (1)(2)は難しくない
  • (3)がやっかい、その後に繋がっていない問題なので飛ばすという判断も大事
  • (4)〜(7)も重めなので、(8)だけ取って[6]に行った方が良かったかもしれない
  • 問題としては標準的だが、短時間で特には厳しかった

[6] 生物(鳥類)

  • 知らなくても文章を読んでいけば解けたのではないか
  • グラフの読み取りもそれほど難しいものではなかった、丁寧に時間をかけられたかどうか
社会

全体講評・平均点予想

  • 歴史は解きやすかったが後半は解きづらかったかもしれない
  • 平均点予想は50台前半

[1] 歴史

  • 正誤判定もストレートで順調に解けたのではないか
  • (10)元禄文化・化政文化の特徴をしっかりおさえる
  • (13)北里柴三郎・志賀潔・野口英世の名前だけでなく業績内容もチェック

[2] 国際系

  • (1)安保理の構成をもう一度確認
  • (2)NATOだけでなくワルシャワ条約機構も聞かれる可能性あるのでおさえる
  • (5)ウクライナの場所、クリミア半島、黒海などおさえる
  • (7)-2 発展的な内容、余裕があれば

[3] 地理

  • 三種の神器や3C、PC・携帯普及率などは聞かれやすいので特徴を捉えられるように
  • (8-3)西九州新幹線、なぜ全線開通していないのか確認
  • (9)今年狙われるのはウクライナ問題とコロナ後・インバウンド
  • (10)ウクライナに絡みエネルギー問題、食糧問題が聞かれる可能性は高い
算数

全体講評・平均点予想

  • 全体を通して難度は高くなかった、その代わり満遍なく出題されている
  • 平均点予想は高め、80点後半〜90点前半

[1] 計算

  • (3)のような逆算は時間がない中でしっかり戻れるように
  • 狭いスペースでどう解くか、本番に近い緊張感でできるようにしていきたい

[2] 小問集合

  • (4)年齢算、頭の中だけでやらずに簡単な表を書くことをおすすめ
  • (5)集合か周期かどちらを使えばいいかを意識、今回は周期
  • (6)ちょっと工夫が必要、解答のように①と式を使って解くのが手っ取り早い

[3]図形

  • (1)〜(3)は典型題なので素早く処理
  • (4)が若干難しい、平面図形がよく出る学校の場合は要復習
  • (5)割とよく出る出題、体積を出さずに相似比で解ける
  • (6)まじめにやってもいいが、面積比を使って簡単にすることもできる

[4] 速さ

  • ダイヤグラムを使えば時間を大きく短縮できる問題

[5] 文章題

  • 少し問題がややこしい
  • 解答にあるように1つの値段を①に決める何か基準を決めると解きやすい
  • (5)が難しければ飛ばす

[6] 場合の数

  • (1)は調べ上げ
  • (1)を使って(2)(3)が解ける

[7] 立体図形

  • 難度がそれほど高くなかった、時間を残しておきたかった問題
  • 全てを体積比で置く解き方もチャレンジしてほしい

コベツバ講評

コベツバによる算数の講評はこちらです。

算数
  • レベルAが6割、残りがレベルB
  • 標準的な難易度だったが中間的な難易度で、算数が一定以上できる人は抜け漏れなく合わせられるかの勝負
  • 偏差値帯に限らずどこで出てもおかしくない問題、この段階での抜け漏れのチェックに使ってしっかり復習してほしい
  • 技術系中心だがあえて言えば6番が思考力

本家のサイトで詳しい難易度が公開されています。また、[1]〜[3]までの解説が無料配信、[4]以降は有料で配信されています。

【速報】第4回合格力判定サピックスオープン 平均点・動画解説・難易度分析(23年12月3日実施)
【2023年12月3日実施 第4回合格力判定サピックスオープン】3年先まで予約で埋まった元プロ家庭教師が作成。「解説を読んでもわからない・もっと効率的な解き方で解きたい」方におすすめです。最後の合格力判定サピックスオープンです。受験まであと...

平均点

ネットからの情報をこちらに載せておきます。

平均点2022年(昨年)
算数(150点)85.186.0
国語(150点)84.1101.2
理科(100点)53.360.0
社会(100点)68.162.1
4科(500点)290.6309.3

受験者数:8,100人(前回比+171人/前年比+320人)

平均点からすると標準的な難易度だったようです。4科目トータルでは前回(第1回)に続いて昨年より下がっています。受験者数は第1回よりも増え、昨年よりさらに増えているようです。

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