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2月2日入試
2月2日(午前・午後)入試は次の通りです。
全体の印象
午前入試を眺めると、偏差値60にいた昭和秀英②が2月3日に移ったことで、偏差値58〜61に分厚い壁というか空白地帯ができているのが特徴的です。この辺りが適正偏差値となる受験生は、他の日程を含めて戦略的に受験する必要がありそうです。
上位校はほとんど動きがなく、動きが大きいのは偏差値50前後のあたりですね。2024年については大きく減少した学校はほとんどなく、まあ小動きかなという印象です。
午後入試は全体的に赤が多く、ここも2月1日と同様に午後受験が増えているという印象を受けます。偏差値帯も上から下まで赤が散らばっていて、全体的に上昇が多い印象を受けます。最上位を除けば入試校数も午前と同じくらいあるので、普通に受験日程の一つとして選択していく流れになっているように見えます。
2年前からの変動が大きい入試
2022年から2024年の3年間で4ポイント以上の上下動があった入試をピックアップします。
- 品川女子② :49 → 52 → 53
- ドルトン② :47 → 50 → 51
- 三輪田② :41 → 46 → 49
- 横浜創英③ : 44 → 48
- 目黒日大③ :41 → 47 → 47
- 昭和女子大B :52 → 47 → 49
- 鎌倉女学院①:51 → 47 → 45
ドルトン・三輪田・目黒日大は他の日程でも大きく上昇しているので、学校が注目されているということでしょう。下落している2校では、鎌倉女学院は続落していてここまでくると1ランク下に見えるのが気になりますね。
- 香蘭② :60 → 62 → 65
- 山脇B :52 → 57 → 59
- 順天②B :46 → 46 → 50
- 淑徳巣鴨スカラ②: 46 → 50
- 日本大学B :54 → 49 → 54
- かえつ②特 :49 → 54 → 51
- 桐蔭② :48 → 45 → 50
- 穎明館③ :52 → 45 → 47
午後は香蘭②の大幅上昇が目立ちます。この偏差値帯でここまで上げるというのはなかなか見ないので、立教大への推薦枠拡大が大きく寄与しているのは間違いないでしょう。山脇Bも完全に1ランク上という感じに見られると思います。
残りは連続ではなく単年度での上昇・下落なので、反動によるものなのか持続するかの見極めが必要だと思います。
2月3日入試
続いて2月3日(午前・午後)入試です。
全体の印象
2月3日は国立・公立の入試日程なので学校数が多くなります。全体的には小動きな印象ですが、偏差値40台の下落がちょっと目立ちますかね。
男子のところで考察したのと同様、午後入試が浸透したことで、2日までの4回の入試機会の間に合格を確保しておく動きが増えたというのが最近の流れのようです。そのため3日以降の入試の位置付けが、抑え校ではなくチャレンジしていく試験に変わりつつあり、それが偏差値にも反映されているのかなという気がします。
2年前からの変動が大きい入試
他の日程と同じく、直近3年間で4ポイント以上の上下動がある入試です。
- 明大八王子A② :53 → 55 → 58
- 安田 先進⑤ :50 → 54 → 54
- 三輪田③ :44 → 48 → 49
- 都立桜修館 :61 → 65 → 63
- 都立武蔵 :65 → 61 → 62
- 都立富士 :54 → 50 → 52
- 東京女学館④ :49 → 46 → 50
- 都立白鷗 :58 → 58 → 54
- 山手学院B :54 → 52 → 49
- 市立川崎 :50 → 53 → 48
- 日本女子大② :51 → 50 → 46
- 横浜国大横浜 :50 → 48 → 45
他の日程と共通しますが、ここでも明大八王子と三輪田の上昇が目立ちます。
そして都立白鷗を除き、下落は全て神奈川県の学校です。受験生が都内に向かうという動きもあるでしょうが、神奈川県の受験者減の影響が大きい気がします。(もしかして東京都の高校無償化の影響もある?都内在住が必要なのでさすがにそこまで急激に動かないとは思いますが、、、)
あと、公立中高一貫校がいくつか挙がっていますが、これは上下のトレンドというよりは年度のブレだけかなと思います。そもそも合格者が少ないのと、日能研の模試で公立適性検査の判定ができるのかも疑問なので、あまりアテにはできないでしょう。
次のページは2月4日・5日以降です。
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