早稲田中高の大学合格実績・入試情報・教育環境についてのまとめです。
大学合格実績の年度ごとの推移や、卒業生の何パーセントがどのあたりの大学に合格しているのかといった情報を、視覚的にわかりやすくなるようまとめています。教育環境については、他の学校と横比較しやすいように項目を揃えて分類しました。志望校選びの参考情報としてご活用ください。
早稲田中学校・高等学校とは
学校の所在地より。設立時、現・早稲田大学は東京専門学校と名乗っており、早稲田という名を冠したのは本校の方が先であるとのこと。
Wikipediaより
- 1895年 早稲田尋常中学校創立を決定、翌年開校
- 1898年 早稲田中学校となる
- 1901年 早稲田実業中学(翌年早稲田実業学校になる)を校舎内に開校(1904年大学敷地に移転)
- 1948年 新学校制度により早稲田高等学校開校
- 1951年 学校法人早稲田高等学校となり、早稲田中学校を併設
- 1979年 早稲田大学の系属校となる
- 1993年 高校生募集停止
- 2000年 中学校舎(2号棟)竣工
- 2002年 中学入試を2回制とする
- 2020年 川口浩 現校長就任
人格の独立
特に言行一致という意味での「誠」を教育目標の中心として掲げ、生徒個々人のかけがえのない「個性」を伸ばしつつ、世界に貢献する「有為の人材」を育成することを理想としている。
誠
誠は人間としての基本となるべき心の持ち方であり、言行の一致に基づく誠意・真剣さなどとして発現されます。この精神は、本校創立にかかわった坪内逍遙により校訓として掲げられ、以来、本校の人間教育の根本精神となっています。
個性
本校においては、個性の立つべき根幹を独立・自主・剛健においています。これは、創立者大隈重信の人格の主要な一面でもありました。本校はこうした個性の発揚・伸張をうながすことに努めています。
有為の人材
人間の資質は個人のためだけのものであってはなりません。他を活かし人類を益する人材の育成を本校は目指しています。
早稲田大学には、2校の附属校と5校の系属校があります。複雑なのでマトリックスにすると次の通りです。
附属校 | 早稲田大学高等学院 | 中・高 | 男子校 | 推薦枠100% |
早稲田大学本庄高等学院 | 高 | 共学 | 推薦枠100% | |
系属校 | 早稲田実業学校 | 小・中・高 | 共学 | 推薦枠100% |
早稲田 | 中・高 | 男子校 | 推薦枠50% | |
早稲田渋谷シンガポール校 | 中・高 | 共学 | 推薦枠80% | |
早稲田摂陵 | 中・高 | 共学 | 推薦枠10% | |
早稲田佐賀 | 中・高 | 共学 | 推薦枠50% |
附属校は経営母体の法人が早稲田大学で、学校名に「早稲田大学」が付いていると考えればわかりやすいででしょう。
進学実績
系列の高校からの進学実績(大学合格実績)です。各データは原則として学校Webサイトに掲載されている大学合格者数を基に集計し、不足している情報に関してはさぴあ・日能研・インターエデュを参照しています。
東京大学合格者数(現役+浪人)
年度 | 合格者 | 理Ⅲ | 推薦入試 |
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約半数が推薦により早稲田大学へ進学する一方で、毎年30名前後の東大合格者を出す進学校でもあります。2023年は推薦入試で3名、全体でも40名近くの合格者を出しました。
国公立大学合格者数
年度 | 卒業生数 | 東大 | 京大 | 国公立医 | [東京一工医] | [+旧帝大] | [全国公立] | 入学当時の偏差値 | 内部推薦 | |||||||||
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全 | 現役 | 全 | 現役 | 全 | 現役 | 全 | 現役 | 全 | 現役 | 全 | 現役 | SAPIX | 四谷大塚 | 日能研 | 首都圏模試 |
東京一工医:東大・京大・一橋大・東工大・国公立医の合計
+旧帝大:東京一工医に東大・京大以外の旧帝大を加えた合計
全国公立:国公立大学(文科省管轄外の学校含む)の総計
卒業生数に占める割合 –
合格者数(卒業生数に占める割合)の推移
重複カウントを避けるため、旧帝大には東大・京大、医学部には東大理Ⅲと京大医学部、旧帝大と他国公立には医学部の数字を含みません。
早稲田大への推薦と外部入試とを天秤にかけて選択するためか、現役志向は強めのようです。約半数が早稲田、1/4が国公立、あと1/4が残り(私大・浪人)という感じですかね。
上位私立大学合格者数
年度 | 卒業生数 | 早慶 | 上理 | MARCH | 私立医 | 入学当時の偏差値 | |||||||
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全 | 現役 | 全 | 現役 | 全 | 現役 | 全 | 現役 | SAPIX | 四谷大塚 | 日能研 | 首都圏模試 |
合格者数グラフ
縦の折線グラフは卒業生数です。
*早慶の数字には早稲田大への推薦入学者を含みます。
意外に外部入試での早稲田大合格者も多く、現役でものべ50人くらいいるようです。高3の12月までは全員が外部受験を前提に勉強するようなので、推薦の学部定員があることなども考えると、大学入試を経て結果的に早稲田というのも現実的な選択なのかもしれません。
医学部医学科合格者数
2022年は国公立医学部が多めでしたが、総じてそれほど多い感じではなさそうです。
海外大学合格者数
年度 | 合格者 | 進学者 | 上位大学(Universities)*1 | 上位大学(Liberal Arts Colleges)*2 |
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*2: 上位大学(Liberal Arts Colleges)は、米国 National Liberal Arts Colleges Rankings 25位以内(+Minerva University)としています。
海外大学へ進む人はほとんどいなさそうですね。
教育環境
教育環境は、親御さんの関心が高いであろう「グローバル教育」「探究型学習・キャリア教育」「ICT教育」の3つの観点で分類しています。ただしICT教育に関しては、コロナ対応でどの学校でも環境はそれなりに整ってきたこと、実際の活用度合いや効果が外部からは見えづらいことの2点から敢えて取り上げず、デバイスや環境情報のみ学校データのところで記載しています。
グローバル教育・海外研修
- 短期交換留学
- 姉妹校であるオーストラリア Melbourne Grammer School(MGS)との交換留学
- 高1希望者10名程度、夏休み2週間
- MGS生宅にホームステイしながら通学し交流、MGSからの留学生受け入れも実施
探求型学習・キャリア教育
- 大学講義の聴講
- 高校では早稲田大学の講義を聴講することが可能
- 単位を取得すれば大学進学後に卒業単位として認定
- 早稲田大学の学部説明会
その他特徴的な教育・行事
- 利根川歩行
- 利根川上流から犬吠埼灯台までの150kmを6年間かけて完歩
- 50年あまりの歴史がある
- 最近は類似の荒川歩行も行なっている学年もある(荒川の起点から東京湾まで、自然学習を盛り込みながら流域の知識を深める)
- 芸術鑑賞
- オペラ鑑賞:高2、制服ではなくスーツやジャケットとネクタイを着用して鑑賞
- 歌舞伎鑑賞:高1または高2、一般の観客に混じって本物の伝統芸能に接する
- その他観劇:学年ごと、ミュージカル等の観劇やクラシックコンサート、能・狂言の鑑賞、大相撲観戦などを計画・実施
学校データ
男女 | 男子校 |
1学年生徒数 | 中・高300名(7クラス) |
高校募集 | なし |
帰国生募集 | 若干名(2024年度に廃止予定) |
併設高校への進学 | 原則全員 |
特待制度・奨学金 | 奨学金(経済的理由) |
週何日制 | 6日制 |
登校時刻 | 8:10 |
遠距離通学制限 | 特になし |
自転車通学 | |
6年一貫教育 | あり(6年間を2年ずつに分けカリキュラムを編成) |
文理選択 | 高2〜 |
習熟度別クラス | なし |
補習授業 | 長期休暇中 |
特別講習 | 促進講習(中1〜高2希望者、夏冬春期、英語・数学を中心に発展的内容を取扱う) 高3講習(春夏冬期、大学入試に即応した演習) |
英検等 | |
ICTデバイス/環境 |
学校案内
トピックス
- 創立125周年記念事業として校舎(3号館・興風館)建替を実施中(2023年完成予定)
https://www.waseda-h.ed.jp/125th/

外部記事等
過去の学校説明会レポート
入試情報
入試日程
試験 | 試験日 | 国語 | 算数 | 理科 | 社会 | 合格発表 |
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第1回 | 2月1日 | 50分 | 50分 | 30分 | 30分 | 2月2日 10:00 |
第2回 | 2月3日 | 50分 | 50分 | 30分 | 30分 | 2月4日 10:00 |
特記事項
偏差値の推移
* 複数回入試の場合、①②③は入試回を表します
過去の入試結果
年度 | 試験 | 定員 | 出願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
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