東邦大学付属東邦の進学実績・教育環境・入試情報まとめ

東邦大東邦
出典:東邦大学付属東邦中学校・高等学校 受験生特設ページ

東邦大学付属東邦(東邦大東邦)の大学合格実績・入試情報・教育環境についてのまとめです。

大学合格実績の年度ごとの推移や、卒業生の何パーセントがどのあたりの大学に合格しているのかといった情報を、視覚的にわかりやすくなるようまとめています。教育環境については、他の学校と横比較しやすいように項目を揃えて分類しました。志望校選びの参考情報としてご活用ください。

[AD]

東邦大学付属東邦中学校・高等学校とは

校名の由来

東邦大学の「東邦」の由来について言及している資料はありませんが、戦前は「帝国女子医学専門学校」という名称であり、戦後の学制改革時に伴い「東邦大学」へと名称変更がされています。

沿革
  • 1926年 東京大森に額田豊・額田晉両博士兄弟によって帝国女子医学専門学校(東邦大学の前身)が創立
  • 1950年 東邦大学発足
  • 1952年 東邦大学付属東邦高等学校設立
  • 1961年 東邦大学付属東邦中学校設立
  • 1970年 男子部・女子部を改め男女共学制へ変更
  • 1973年 現在地に新校舎竣工・移転
  • 2015年 松本琢司 現校長就任
  • 2017年 高等学校募集停止、完全中高一貫校化
建学の精神・教育理念

「自然・生命・人間」の尊重
本校の教育は、額田豊・晉兄弟医学博士の自然観・生命観・人間観に基づいています。
21世紀を迎えた今日、かけがえのない地球への認識が高まる中で、宇宙・自然の無形の偉大な力を畏敬し、自然からその一部としていただいた生命を大切にし、科学技術の進歩や物質文明の限界を自覚して、人間の心の向上を目指して生きようと訴えられた創立者の哲学は、一層輝きを増していると思います。

東邦大学付属東邦中学・高等学校 学校案内 より

【教育内容】自分探し学習 EXPLORING STUDY
中・高6ヶ年の中で、生徒ひとりひとりが自己の可能性の開拓に向かって学校生活を主体的に送るためのプログラム。

小話

学校法人東邦大学の系列中高としては本校と駒場東邦があります。そのほか東邦を冠した学校は、愛知東邦大学(学校法人東邦学園)系列の東邦高等学校と、東邦音楽大学(学校法人三室戸学園)附属の東邦中学校・高等学校、東邦第二高等学校があります(特に関係はないようです)。ちなみに愛知県の東邦高校は甲子園の常連校(直近では2019年選抜で優勝)であり、全国的な知名度はこちらの方が高いかもしれません。
Wikipediaより

進学実績

系列の高校からの進学実績(大学合格実績)です。各データは原則として学校Webサイトに掲載されている大学合格者数を基に集計し、不足している情報に関してはさぴあ日能研インターエデュを参照しています。

東京大学合格者数(現役+浪人)

年度合格者理Ⅲ推薦入試

東邦大学の付属ながら、他大学へ9割が進む進学校です。東大へは毎年数名の合格者といった感じです。

国公立大学合格者数

年度卒業生数東大京大国公立医[東京一工医][+旧帝大][全国公立]入学当時の偏差値
現役現役現役現役現役現役SAPIX四谷大塚日能研首都圏模試
国公立医:国公立大学医学部医学科の合計
東京一工医:東大・京大・一橋大・東工大・国公立医の合計
+旧帝大:東京一工医に東大・京大以外の旧帝大を加えた合計
全国公立:国公立大学(文科省管轄外の学校含む)の総計

卒業生数に占める割合 –

合格者数(卒業生数に占める割合)の推移

上段は現役+浪人、下段は現役のみの合格率です。
重複カウントを避けるため、旧帝大には東大・京大、医学部には東大理Ⅲと京大医学部、旧帝大と他国公立には医学部の数字を含みません。

東京一工医が現役で数パーセント、浪人入れて10%強という感じですが、年によるバラつきが大きい感じがします。現役比率はあまり高くありません。

上位私立大学合格者数

年度卒業生数早慶上理MARCH私立医入学当時の偏差値
現役現役現役現役SAPIX四谷大塚日能研首都圏模試

合格者数グラフ

上段は現役+浪人、下段は現役のみの合格者数です。
縦の折線グラフは卒業生数です。

現役の早慶+上理+MARCHまでで卒業生数の100%を超える感じです。同クラス帯の他校に比べると現役合格の比率は低いです。

医学部医学科合格者数

医学部、特に私立医学部の人数が多いです。東邦大学医学部への推薦枠が駒東と合わせて25名あるので、その影響は大きいと考えられます。

海外大学合格者数

年度合格者進学者上位大学(Universities)*1上位大学(Liberal Arts Colleges)*2
*1: 上位大学(Universities)は、THE世界大学ランキング 100位以内(+Ivy League)としています。
*2: 上位大学(Liberal Arts Colleges)は、米国 National Liberal Arts Colleges Rankings 25位以内(+Minerva University)としています。

海外大学へはたまに学年で1名程度出る感じで、定期的に合格者が出ている感じではありません。

教育環境

教育環境は、親御さんの関心が高いであろう「グローバル教育」「探究型学習・キャリア教育」「ICT教育」の3つの観点で分類しています。ただしICT教育に関しては、コロナ対応でどの学校でも環境はそれなりに整ってきたこと、実際の活用度合いや効果が外部からは見えづらいことの2点から敢えて取り上げず、デバイスや環境情報のみ学校データのところで記載しています。

グローバル教育・海外研修

  • 海外プログラム
    • オーストラリア研修・クロスカルチャーコース(中3希望者):夏休み中2週間、2人1組でのホームステイ、125名参加(2019年)
    • オーストラリア研修・サイエンスコース(高校希望者):夏休み中12日間、クイーンズランド大学等での見学・実習など、25名前後(2019年)
    • シンガポール研修(高1・2希望者):春休み中10日間、学生寮に宿泊し現地校の授業へ参加、30名前後(2019年)
    • 習志野市国際交流事業(高1・2希望者)(本校定員4名):習志野市の姉妹都市アメリカ タスカルーサ市との高校生交流事業、隔年で参加
  • 国内プログラム
    • SLICE(Summer Life Changing Experience with Harvard Students):高校生向け、4日間のプログラム
    • Power in ME:中学生向け、日本に暮らす海外からの留学生と英語で学ぶプログラム
    • ブリティッシュヒルズ研修:全学年対象、神田外語グループ施設での2泊3日研修、海外研修に代わる研修として実施
    • 海外大学進学説明会:全学年対象
    • 国際交流基礎講座「世界を巡る旅」:全学年対象
  • ホームステイ受け入れ
    • 全学年を対象として、海外からのホームステイを受け入れるホスト・ファミリーを毎年募集

探求型学習・キャリア教育

  • 学問体験講座(中1〜高3希望者)
    • 東邦大学や他大学と連携し、大学校舎での実験授業や専門家を招聘しての講義形式授業を実施
    • 大学キャンパス開講講座:東邦大学理学部・薬学部での実験・実習体験
    • ブラックジャック・セミナー:東邦大学医療センター佐倉病院での医学部志望者向け体験講座
  • 職業講話(中1〜3):東邦大学講師や卒業生を招いた講演会

その他特徴的な教育・行事

  • 教科別取り組み
    • 読書マラソン(中1〜高2):各自のペースで読書マラソンノートにあらすじや感想を記録
    • 物語散歩(中学希望者):文学や伝説の舞台となった場所や作家ゆかりの地を訪ねる取り組み
    • 鎌倉散歩(中1希望者):授業で学んだことを実際に現地へ赴いて学習する
    • 数学トレーニングマラソン(中学希望者):教員が自作したプリントを教育系SNSに毎日アップロードし希望者が解答
    • Speech Contest(中学):学年別に実施、クラス代表者が英語でスピーチするコンテスト
    • 英文絵日記(中2・3):夏休みの課題、夏休みの思い出を英語で表現する
    • 研究レポート(高校):2年間かけて、自分で探求したいテーマでレポートを作成

学校データ

男女共学校
1学年生徒数中・高300名(8クラス)
高校募集なし
帰国生募集あり(帰国生入試:若干名)
併設高校への進学原則全員
特待制度・奨学金習志会奨学金(経済的理由による給付)
週何日制6日制
登校時刻8:25
遠距離通学制限特になし
自転車通学可(要申請)
6年一貫教育あり
文理選択高2〜
習熟度別クラスなし
補習授業定期試験後の指名制補習(中学)
夏休みと冬休み指名制補習(高1・2)
特別講習夏期講習(中2・3講習、高校:国・数・英の講習)
冬期講習(高1〜3講習)
特別課外講座(高3、難関大対策)
直前講習(高3、センター試験や国公立大学の二次試験前)
英語検定試験英検(中学の総合的な学習の時間に支援講座あり)
ICTデバイス/環境BYOD(Bring Your Own Device、各自で端末を持ち込む) / Google

学校案内

トピックス

  • 2017年に高校募集を停止し、中学で推薦入試を導入

外部記事等

過去の学校説明会レポート

入試情報

入試日程

試験試験日国語算数理科社会英語その他合格発表
推薦入学試験12月1日45分45分30分30分自己推薦書12月2日 10:00
帰国生入学試験12月1日45分45分45分12月2日 10:00
前期入学試験1月21日45分45分45分45分1月23日 10:00
後期入学試験2月3日45分45分30分30分2月4日 10:00

偏差値の推移

* 複数回入試の場合、①②③は入試回を表します

(男子)

(女子)

過去の入試結果

年度試験定員出願者数受験者数合格者数倍率

前期入試

後期入試

推薦入試

帰国生入試


出典:学校Webサイトインターエデュさぴあほか