武蔵の進学実績・教育環境・入試情報まとめ

武蔵

武蔵中高の大学合格実績・入試情報・教育環境についてのまとめです。

大学合格実績の年度ごとの推移や、卒業生の何パーセントがどのあたりの大学に合格しているのかといった情報を、視覚的にわかりやすくなるようまとめています。教育環境については、他の学校と横比較しやすいように項目を揃えて分類しました。志望校選びの参考情報としてご活用ください。

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武蔵高等学校中学校とは

校名の由来

日本最初の旧制高校として設立する際に東京高等学校とする予定だったが、同時期に官立の東京高等学校(東京大学教養学部の前身)の設立が決まったため名前を譲り、武蔵とした。「武蔵」の校名には、単に旧国名のみならず、古事記、日本書紀等のいわれによるものでもあり、新たな校名に「戢武しゅうぶ崇文」(武をおさめ文を崇ぶ)という平和主義を託した創立時の人々の思いが反映されているとのこと。 (Wikipediaより)

沿革
  • 1922年 旧制七年制武蔵高等学校開校
  • 1948年 学制改革により新制武蔵高等学校発足
  • 1949年 武蔵中学校発足、武蔵大学開学
  • 2000年 高校入試廃止
  • 2019年 杉山剛士 現校長就任
建学の精神・教育理念

建学の理念「三理想」
1. 東西文化融合のわが民族理想を遂行し得べき人物
2. 世界に雄飛するにたえる人物
3. 自ら調べ自ら考える力ある人物

「将来、世界の文明が二つ現れるだろう。一つは東洋文明と西洋文明が東の方を廻って、日本で東西文明が新しい実を結ぶ。もう一つは東洋文化が太平洋を渡って、アメリカで実を結ぶだろう。文明と言えば西洋の文明と言うような考えが日本には満ちていた。これをどうしても壊さなくてはいけない。それで『東西文化』と言ったが、実を言えば東の方を拡げなければならないと考えた。また『世界に雄飛する』の意味は、日本の文化、東洋の文化を世界にもつと拡げなくてはいけない。そのような人間を作る必要があるという意味である。また、『自ら調べ自ら考える』は、従来の暗記中心の「注入主義的」な教育に対し、『自分の頭で考える』ことをすすめるもので、教えるとは人生に必要な一切の知識を与えることではなく、『よく自ら考え、自ら判断する』ための力を養うことが肝要である。」

武蔵高等学校中学校 教育方針より

小話

東京都には都立武蔵高校・附属中学校という別の学校があり、こちらも中高一貫校であるため間違えやすいです。後からできたのは都立武蔵でなぜ同じ名前にしたのかは不明ですが、元々武蔵高等女学校→武蔵女子高校であった同校が、共学化する際に名前から女子を外しただけと考えられます。一般的には私立の本校を武蔵、都立の方は都立武蔵と呼び区別されます。

進学実績

系列の高校からの進学実績(大学合格実績)です。各データは原則として学校Webサイトに掲載されている大学合格者数を基に集計し、不足している情報に関してはさぴあ日能研インターエデュを参照しています。

* 合格者数は公表されていないので進学実績は全て進学者数のみとなります。

東京大学合格者数(現役+浪人)

年度合格者理Ⅲ推薦入試

旧制高校時代は東大(帝国大学)へ進学するための学校だったこともあって、戦後も東大への進学者を多数輩出し、一時期は卒業生の半数以上が東大進学だった時代もあるようです。近年は東大合格者数の減少とともに偏差値も下降していましたが、創立100周年の新生武蔵のグランドデザイン策定による改革が支持され人気が回復しつつあり注目です。

国公立大学合格者数

年度卒業生数東大京大国公立医[東京一工医][+旧帝大][全国公立]入学当時の偏差値
現役現役現役現役現役現役SAPIX四谷大塚日能研首都圏模試
国公立医:国公立大学医学部医学科の合計
東京一工医:東大・京大・一橋大・東工大・国公立医の合計
+旧帝大:東京一工医に東大・京大以外の旧帝大を加えた合計
全国公立:国公立大学(文科省管轄外の学校含む)の総計

卒業生数に占める割合 –

合格者数(卒業生数に占める割合)の推移

上段は現役+浪人、下段は現役のみの合格率です。
重複カウントを避けるため、旧帝大には東大・京大、医学部には東大理Ⅲと京大医学部、旧帝大と他国公立には医学部の数字を含みません。

数字は進学者数ですが、国公立大の場合は合格者数と大きく変わらないと思います。現役浪人合わせた数字に比べると現役が少なく、現役志向は高くないと言えるでしょう。

上位私立大学合格者数

年度卒業生数早慶上理MARCH私立医入学当時の偏差値
現役現役現役現役SAPIX四谷大塚日能研首都圏模試

合格者数グラフ

上段は現役+浪人、下段は現役のみの合格者数です。
縦の折線グラフは卒業生数です。

私立大学は重複合格が多く、合格者数と進学者数で数字が大きく変わるため他校との比較は難しいです。年ごとの推移では、2023年に上理とMARCHへの進学者数が増えているのが、今後の傾向になるのか注目ですかね。

医学部医学科合格者数

進学者数として考えるとそこそこ人数がいる感じです。少し前は私大医学部にも結構な数が進学していたようですが、ここ3年は減っていますね。

海外大学合格者数

年度合格者進学者上位大学(Universities)*1上位大学(Liberal Arts Colleges)*2
*1: 上位大学(Universities)は、THE世界大学ランキング 100位以内(+Ivy League)としています。
*2: 上位大学(Liberal Arts Colleges)は、米国 National Liberal Arts Colleges Rankings 25位以内(+Minerva University)としています。

上位大学を含め、海外大学への進学者は毎年いるようです。学校独自の海外進学奨学金制度もあり、海外へ向けた学校からの支援もありそうです。

教育環境

教育環境は、親御さんの関心が高いであろう「グローバル教育」「探究型学習・キャリア教育」「ICT教育」の3つの観点で分類しています。ただしICT教育に関しては、コロナ対応でどの学校でも環境はそれなりに整ってきたこと、実際の活用度合いや効果が外部からは見えづらいことの2点から敢えて取り上げず、デバイスや環境情報のみ学校データのところで記載しています。

グローバル教育・海外研修

  • 第二外国語
    • 中3の総合的な学習で全員が第二外国語を履修し、高校で希望者が中級・上級と学んでいく
    • ドイツ語、フランス語、中国語、韓国朝鮮語
  • 国外研修制度(交換留学)
    • 第二外国語を上級まで学んだ生徒から選抜(学年の1割程度)
    • 高2春休みの5〜8週間
    • 派遣生には国外研修奨学金が支給(渡航費に相当)
    • 派遣先:
      • ドイツ:ベルリン(Felix-Mendelssohn-Bartholdy-Gymnasium)、ミュンヘン (Maximiliansgymnasium)
      • オーストリア:ウィーン(Theresianum Gymnasium)
      • フランス:リヨン(Lycée Ombrosa)、ラ・ロシェル(Lycée Saint-Exupery)
      • 中国:北京(中国人民大学附属中学)
      • 韓国:ソウル(漢栄外国語高校)
      • 英国:モーヴァン(Malvern College)

探求型学習・キャリア教育

  • 校外学習
    • 全て「手づくり」で、自ら課題を見つけて、仲間とともに探究する姿勢を培う
    • (例)山上学校:教員の引率ではなく地形図をみて自分たちでコースを決めて山登りをする
    • (例)民泊実習:群馬県みなかみ町の民家に分宿し、3泊4日で家業体験、生活体験、自然体験、歴史体験などに取り組む
  • 高大連携講座
    • 放課後、武蔵大学の正規授業を科目等履修生(受講料不要)として受講可能
    • 高校の履修科目にはない学問に挑戦できる
    • 講座例:現代社会の課題、留学のための英語講座、心理学と社会、先進の科学技術、ディスカッション・ディベート等
  • 進路指導
    • 海外大学進学生による講演会
    • 社会人OBによるキャリアガイダンス
    • 学外企画への参加支援
    • 医療体験:医大で夏に実施される高校生向けの医療体験企画への参加
    • 大学研究室訪問:大学が企画する研究室見学会

その他特徴的な教育・行事

  • 奨励奨学金制度
    • 同窓会の寄付を財源に、国内外でのさらなる学びを求める生徒を支援
    • 審査の上、年間総額の範囲内で支給(1人あたりは対象者数により決定)
    • 国内活動チャレンジ奨励奨学金(総額50万円/年):国内での研究活動、ボランティア活動、地域交流活動等を支援
    • 海外活動チャレンジ奨励奨学金(総額250万円/年):海外での探求活動を支援(語学研修は対象外)
    • 海外直接進学奨励金(総額400万円/年):海外大学へ直接進学する生徒への支援(在校中に選考)

学校データ

男女男子校
1学年生徒数中・高160名(4クラス)
高校募集なし
帰国生募集なし
併設高校への進学原則全員
特待制度・奨学金奨学金(経済的理由の学費支給・貸与)
週何日制6日制
登校時刻8:20
遠距離通学制限特になし
自転車通学許可制
6年一貫教育あり(2年ごとの守・破・離という生徒像からカリキュラムを設定)
文理選択なし(高2から選択授業が増える)
習熟度別クラスなし
補習授業随時(指名制)
特別講習特別授業(期末試験後、希望に応じた内容)
夏期講習(中2〜高3)、春期講習(中1〜高2)
英語検定試験
ICTデバイス/環境iPad / Google

トピックス

外部記事等

過去の学校説明会レポート

入試情報

入試日程

試験試験日国語算数理科社会合格発表
2月1日50分50分40分40分2月3日 9:00

偏差値の推移

* 複数回入試の場合、①②③は入試回を表します

過去の入試結果

年度試験定員出願者数受験者数合格者数倍率

出典:学校Webサイトインターエデュ四谷大塚中学案内さぴあほか