2023年 第4回合不合判定テスト開催情報・結果データ

四谷大塚 合不合判定テスト模試の情報まとめ

2023年10月の第4回合不合判定テストの開催情報と結果データ(過去の平均点など)、今回試験の講評要約をお伝えします。

2023年 第4回合不合判定テスト

2023年開催日程:2023年10月8日(日)

全6回の合不合判定テストのうち、6年生後期に行われる第3回〜第6回の平均が合格判定のための持ち偏差値となります。今回は後半戦の2回目ですね。

中学校会場

試験会場は四谷大塚校舎のほか、中学校会場を選択することが可能です。本模試での中学校会場(首都圏)は以下の通りです。

学校名四谷大塚説明会学校説明会場所上履き説明会予約備考
浅野中学校8:40~9:409:40~12:00講堂不要予約開始日は後日ご案内します
定員550名
10:50~12:00第2部学校説明会あり
跡見学園中学校8:40~9:409:40~10:40記念講堂不要8月29日(火)12:30~予約開始
定員300名
市川中学校8:40~9:409:40~10:40國枝記念国際ホール不要不要
大妻中学校8:40~9:409:40~10:50講堂不要不要
大妻中野中学校8:40~9:409:40~10:401階メインアリーナ(体育館)9/8(金)~予約開始
海城中学校実施なし実施なし受験生は上履きが必要です
開智中学校8:40~9:409:40~10:40プラザホール9月1日(金)~予約開始予定
受験生も上履きが必要です
学習院女子中等科8:40~9:409:40~10:40小講堂不要不要先着200名
学習院中等科8:40~9:409:40~10:40大学校舎南3号館201教室不要9月上旬~予約開始
駒場東邦中学校8:40~9:409:40~10:40講堂不要不要
品川女子学院中等部8:40~9:409:40~10:40B棟教室不要8月16日(水)~予約開始
放送室より動画を放映し各HR教室で視聴
渋谷教育学園渋谷中学校8:40~9:409:40~10:40第一体育館不要不要定員600名
淑徳与野中学校8:40~9:409:40~10:40体育館不要受験生も上履きが必要です
巣鴨中学校8:40~9:409:40~10:40体育館不要不要
聖光学院中学校8:40~9:409:40~10:40ラムネホール不要不要定員1500名
9/25(月)実施四谷大塚主催学校参観、9/30(土)・1028(土)実施聖光学院主催説明会での説明と同内容です
鶴見大学附属中学校8:40~9:409:40~10:40講堂不要不要
東京都市大学等々力中学校8:40~9:409:40~10:40つばさホール不要8月16日(水)~予約開始
定員200名
豊島岡女子学園中学校実施なし実施なし受験生は上履きが必要です
八王子学園八王子中学校8:40~9:409:40~10:40A館3階講堂不要不要受験生は上履きが必要です
文化学園大学杉並中学校8:40~9:409:40~10:403階大体育館不要不要定員300名
受験生は上履きが必要です
宝仙学園中学校・理数インター8:40~9:409:40~10:40講堂不要受験生も上履きが必要です

結果データ

平均点

過去の科目別平均点は以下の通りです。

科目(配点)2023年(男/女)2022年(男/女)2021年(男/女)
算数(150点)79.9 / 72.581.4 / 74.281.8 / 74.7
国語(150点)84.8 / 90.567.4 / 73.394.4 / 103.1
理科(100点)58.8 / 53.852.2 / 48.942.7 / 38.2
社会(100点)55.1 / 50.755.1 / 49.154.9 / 51.1
4科(500点)280.0 / 269.4257.0 / 246.9275.0 / 268.4

平均点は概ね5割前後です。2022年は国語が非常に難しかったと評価されていて、平均点も低かったようです(特に男子)。2023年は特に難しかった科目も易しかった科目もなく、バランスの取れた出題だったように見えます。

(参考)昨年度の講評などを確認したい方はこちら

受験者数

受験者数の推移は次の通りです。

第2回をピークに徐々に減少するというのは例年通りですが、昨年に比べても今回はやや減少幅が大きいです。今回は日能研合判模試と日程が被っていたようなので、その影響もあるかもしれません。

2023年度 問題の講評

受験ドクター講評

受験ドクターの講評を簡単に要約します。

国語

全体講評・平均点予想

  • 問題自体の難度はやさしかったが、時間のかかる問題が多かったので、それほど点は伸びないかもしれない
  • 平均点予想は女子85点、男子80点、男女の差はそれほど大きくないのではないか

[1] 物語文

  • 原爆の話、学校教育がよく行き届き小学生には馴染みがある題材
  • 人物紹介がかなりややこしかったので、正しく人物を捉えられていたかどうか
  • (問4)点の取れる記述だった、独りよがりな記述になっていないか、自分で当たり前と思っていて書いていないことがないかを確認
  • (問9)最近増えている、公立中高一貫校のような思考力の問題
  • 深く読むと難しい文章だが、作問がそれほど難しくなく誘導もされていた、記述は簡単だった

[2] 論説文

  • 「依存」は一般的に悪いこととされるが、筆者は良いこととして再定義している話
  • 依存という言葉の意味をしっかり理解できているかという意味で難しかったが、文章を読んで理解できたのではないかと期待したい
  • (問3)定義文問題、今回の「依存」のような小学生に馴染みのないキーワードのときは、定義文が用意されている(のでそれをガイドに読むことができる)
  • 正誤問題や抜き出しが多いので、時間が足りなくなった子が多くなったのではないか

[3][4] 知識問題・漢字

  • 語句知識・漢字は難しかった
理科

全体講評・平均点予想

  • 最初の2問が基本的で取りやすかった、[3][4]が面倒、[5][6]は苦手な人が多そう
  • 35分の割に分量が多く、後半は作業を伴うところで点数は伸びにくい
  • 平均点予想は男女とも50〜55点

[1] 化学(水溶液)

  • それほど難しい問題はなかったので、短時間でしっかり解いていきたい

[2] 地学(流水のはたらき)

  • 石が下流に向かって倒れているところから左側が上流、対岸が河原、というところから考えていく問題
  • (問4)mmやcmなど単位をしっかり読めたか

[3] 物理(浮力)

  • (問5)ややこしく考えてしまうと引っかかる、浮かぶということは重さと浮力は等しい

[4] 生物(モンシロチョウの生存率)

  • (問3)死亡率の読み方がわかったかどうか
  • (問5)最後必ず2匹になる点に注意

[5] 物理(振り子)

  • 振り子の長さを4倍にすると周期が2倍になる、平方数のような関係であるのは覚えておいてもよいかも
  • 表1実験1:10往復の時間を計っているというところを見落としていないかどうか、1往復の時間を使わないと何問か間違えてしまう

[6] 化学(メタンの燃焼)

  • ポイントは質量保存の法則
社会

全体講評・平均点予想

  • 最後に地形図や縮尺の読み取りがあり、前半で時間を使ってしまうと[5]で点数を失う受験生が多かったのではないか
  • 全体としては標準的な難易度
  • 平均点予想は50点台前半に落ち着くだろう

[1] 公民

  • (問1)植木算的な考え方

[2] 歴史

  • 三大改革の人や名前だけでなくどの時期かを対応できるように

[3] 地理

  • 年代ごとの工業生産、古くなるほど繊維が減っているところでパッと選べるように

[4] 歴史

  • 吉野ヶ里遺跡は最近卑弥呼の墓ではないかと騒がれたので問われるところ

[5] 地理

  • 志望校の過去問で地図記号や縮尺が出ているのであれば[5]はもう一回復習してもらいたい
算数

全体講評・平均点予想

  • 前回と同じくらいの難易度
  • 平均点予想は男子80〜85点、女子は70〜75点

[1] 計算:逆算の代わりに計算の工夫が出されていた

[2] 小問集合:(5)までは確実に、(6)の色の塗り分けは苦手にしている人が多い

[3] 平均:(2)②の最後、答えを出したときに7の足し忘れに注意

[4] 正六角形:分割のタイプの問題、平面図形と比の問題は別解が多くあるので最短距離で解ける方法を考えてほしい

[5] 約束記号:一度解いたことがある人はやりやすかっただろう、具体例を正しく読み取って判断できるように

[6] 小問集合:(1)基本的な流水算、(2)うまい工夫ができたか、(3)円の転がり移動

[7] 規則:フィボナッチ数列を3で割ったときの余りに注目すると周期が登場する、これまでの経験で知っていたか、知らなくても周期があると予想して解き進めることができたかどうか

[8] 円周上の3点の移動:円周上の3点を結んで三角形を作ったとき、それが直角三角形になるということは1片が直径になっている

[9] 水槽におもりを沈める:(1)が解ければその先へ進めるが(1)で詰まった子が多かったのではないか

コベツバ講評

コベツバによる算数の講評はこちらです。

算数
  • レベルAが6割を切った84点、残りがレベルBで、レベルBの配点がこれまでの合不合の中で最も高くなった、ただレベルCはなし
  • レベルBが多くなると得点差が開きやすい傾向あり、力の差が得点に反映されやすいテストだった
  • レベルBの中でも解きごろ、かつ基本ではないなという問題が多く、力の差が出やすかった
  • ほとんどが技術系だが、6-(2)は思考力問題、9番も技術だが思考力寄り
  • こういうテストこそ得点できるようにしっかり積み上げていってほしい

本家のサイトで詳しい難易度が公開されています。また、[1]〜[7]までの解説が無料配信、[8]以降は有料で配信されています。

コメント